第四章 聖騎士になるために その十五
所々にAI(名前や誤字脱字の修正など)を使っているため、完全に自分作の作品ではありません。どうか暖かく見守ってください。
「嘘……」
リリィは、そう呟くと、通信の石を落としてしまった。石は、鈍い音を立てて床に転がり、光を失っていく。俺は、リリィの様子を見て、嫌な予感がした。彼女の顔は、絶望の色に染まっていた。
「リリィ……!」
俺は、リリィの肩に手を置いた。彼女の体は、氷のように冷たくなっていた。
「父さんの……病気が……」
リリィは、俺の顔を見て、涙をこぼした。
「行かなくちゃ……! イリス! 私は、モワ様の元へ行かなくちゃ……!」
リリィは、そう言って、立ち上がろうとした。その体は、震えていた。
「わかった。一緒に行こう。俺も、父さんに会いたい」
俺は、リリィにそう言って、彼女の手を握りしめた。俺は、父がくれたこの剣と、父が託したリリィの思いを胸に、父の元へと向かうことを決意した。
俺たちは、急いで学園の校長室へと向かった。校長は、俺たちの話を聞き、快く外出許可を出してくれた。
「君たちなら、きっと大丈夫だろう。君たちの旅の無事を祈っている」
校長は、そう言って、俺たちを送り出してくれた。
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俺たちは、学園を飛び出し、馬車を借りて、首都近郊の「星の光」療養施設へと急いだ。馬車の中、リリィは、ただ黙って外の景色を見つめていた。その瞳は、涙で濡れている。俺は、そんなリリィに、かける言葉が見つからなかった。
どれほどの時間が経っただろうか。ようやく、療養施設が見えてきた。そこは、白い壁と、緑豊かな庭園に囲まれた、穏やかな場所だった。
俺たちは、馬車から降り、施設の中へと駆け込んだ。受付の職員に、モワ・ミラン・シルバーの名前を告げると、職員は、悲痛な表情で、俺たちを奥へと案内してくれた。
病室の扉を開けると、そこには、ベッドに横たわる父の姿があった。父の顔は、青白く、その呼吸は、か細い。
「父さん……!」
俺は、父の元へと駆け寄った。父は、俺の顔を見て、弱々しく微笑んだ。
「イリス……。大きくなったな……」
父の声は、掠れていた。
「ああ。父さん、俺、頑張ったよ。聖騎士・大魔法使い育成学園に入れたんだ」
俺がそう言うと、父は、嬉しそうに頷いた。
「リリィ……。君も、来てくれたのか……」
父は、俺の隣に立つリリィを見て、そう言った。
「モワ様……。私、あなたの教えを守って、頑張ってきました」
リリィは、そう言って、涙を流した。
父は、俺に、一つの小箱を手渡した。
「イリス……。この箱の中には、私の、そして君の先祖たちが、代々守ってきた、この世界の未来を託す、大切なものが……」
父は、そう言って、俺に小箱を開けるように促した。
俺が小箱を開けると、そこには、一本の刀が置かれていた。その刀は、まるで月の光を閉じ込めたかのように、眩い光を放っている。
「これが……」
俺は、その刀に、胸が高鳴るのを感じた。
「イリス……! それが、伝説の神器、『月光刀』よ!」
リリィが、興奮したように叫んだ。
「イリス……。この刀は、闇を斬る剣の、本当の姿だ。そして、この刀の力は、闇の神の影を、完全に消滅させることができる」
父は、そう言って、俺に刀を渡してくれた。刀に触れた瞬間、俺の体の中に、温かい力が流れ込んできた。それは、父の温もりと、父の強さだった。
「イリス、リリィ……。君たち二人にしか、解き明かすことのできない秘密が、この刀には隠されている……。君たちなら、きっと、この世界の闇と戦える……。君たちに、この世界の未来を託す……」
父は、そう言って、俺とリリィの手を、強く握りしめた。
「父さん! 俺、まだ……!」
俺がそう言うと、父は、俺の言葉を遮るように、静かに目を閉じた。
父の掌から、力が抜けていく。
俺は、父の死に、涙を流した。リリィも、父の死に、声を上げて泣いた。
父は、俺とリリィに、一つの大きな使命を託して、静かに息を引き取った。
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