第四章 聖騎士になるために その十二
所々にAI(名前や誤字脱字の修正など)を使っているため、完全に自分作の作品ではありません。どうか暖かく見守ってください。
進級試験まで残り四か月。俺は、アヴァン、カイト、エルド、そしてリリィと、変わらぬ日々を過ごしていた。リアリンの指導のもと、俺の「名月流」は、確実に力を増している。仲間たちとの連携も、ますます強固なものになっていた。
学園の生活にもすっかり慣れ、日々の訓練や授業、そして仲間と過ごす時間が、俺の心を穏やかに満たしていた。中都への期待と、仲間との絆が、俺の背中を力強く押してくれている。
そんなある日の昼休み、俺は図書館で、リリィと二人きりでいた。窓から差し込む柔らかな光が、静かに埃の舞う空間を照らしている。俺は、リアリンから借りた、闇の神の影に関する書物を読んでいた。頁をめくるたび、闇の魔物の知識が、少しずつ俺の頭の中に積み重なっていく。一方、リリィは俺の隣で、分厚い魔法陣の書物を読みふけっていた。彼女の白い指が、正確に、そして繊細に、魔法陣の図案をなぞっている。
いつもと変わらない、平和な時間。
「イリス、少し、話があるの」
不意に、リリィが静かにそう言った。その声は、書物を読む彼女の横顔と同じく、どこか遠く、沈んだ響きを持っていた。俺は驚き、読んでいた書物から顔を上げる。彼女の表情は、いつも明るく、知的な光を宿しているそれとは違い、どこか寂しげで、重い影を落としていた。
「どうしたんだ、リリィ? 何かあったのか?」
俺が尋ねると、彼女はゆっくりと書物を閉じ、視線を俺へと向けた。その瞳は、何か大きな決意を秘めているようでもあり、同時に、深い悲しみを湛えているようでもあった。
「あなたに、話しておかなければならないことがあるわ。私の、過去について……」
リリィの言葉に、俺の心臓が、ドクンと大きく鳴った。彼女が、自分の過去について話すなんて、これまで一度もなかったことだ。まるで、決して触れてはいけない領域のように、彼女は過去を語らなかった。
「俺でよければ、聞くよ」
俺は、書物を閉じ、リリィに向き直った。彼女が抱えているであろう、重いものを、少しでも受け止めたい。そんな思いが、俺をそうさせた。
リリィは、深呼吸をすると、まるで固く閉ざされた扉を、自らの手でゆっくりと開けるように、話し始めた。
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