第三章 異次元からの迷い人 その十九
初めての投稿で不慣れの部分もありますが、どうかよろしくお願いします。また、所々にAI(名前や誤字脱字の修正など)を使っているため、完全に自分作の作品ではありません。どうか暖かく見守ってください。
リュウガはペンを置いた。ヴァルガ村での調査任務。そこでイリスとアヴァンは、異世界から来た少女、カオルと出会い、そして得体の知れない「影」の魔物と対峙する。書き終えたばかりの原稿には、三人の出会いと、最初の敗北の様子が鮮やかに記されている。
「……ふう」
リュウガは大きく息を吐き出した。三人がボロスの家にたどり着き、夜が明けるまでの緊迫した時間を書き終え、彼の心には、安堵と同時に、あの時の悔しさのようなものが蘇っていた。
あの時、リュウガは自分の「名月流」の力が使えず、初めての敗北を喫した。そして、カオルの銃も、影の魔物には通用しなかった。それぞれの力が通じなかった理由を、三人が必死に模索する様子を書きながら、リュウガは改めて、あの時の出会いがどれほど重要だったかを痛感していた。
カオルが持っていた「銃」という異世界の武器。それは、この世界の常識を根底から覆すものだった。そして、その銃の「火」の力と、イリスの「光」の力が、後に魔王を倒す鍵となるとは、この時の俺たちは夢にも思っていなかっただろう。
リュウガは書斎の窓から空を見上げた。穏やかな青空の下、風を纏った飛空艇がゆっくりと飛んでいる。彼が勝ち取った平和な日常。しかし、この平和は、あの小さな村での、三人の敗北から始まったのだ。
「あのデタラメ本には、こんな大切な出会いのことなんて、一言も書かれていなかった……」
書斎の隅に置かれた『勇者リュウガの冒険物語』に目をやる。あの本には、ただ、俺が「最強の剣士」として魔物を次々と討伐していく、単純な英雄譚が書かれているだけだ。だが、真実の物語は違う。俺たちは、数えきれないほどの挫折と、仲間との絆を力に変え、ようやくここまでたどり着いたのだ。
リュウガは、再びペンを手に取った。今後は、イリスとカオルの力が融合し、新たな技が生まれる。そして、カオルが持つ、この世界と異世界の知識が、大きな武器となる。
「真実の物語は、ここからが本番だ……」
彼の指先に、再び力がこもる。それは、未来の読者へ真実を届けるという、書き手としての決意だった。
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次回から、第四章「聖騎士になるために」に入ります。




