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笑う彼には月光る  作者: かくかくしかじか
赤髪の少女

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第三章 異次元からの迷い人 その十六

初めての投稿で不慣れの部分もありますが、どうかよろしくお願いします。また、所々にAI(名前や誤字脱字の修正など)を使っているため、完全に自分作の作品ではありません。どうか暖かく見守ってください。

朝日が昇り、森に光が差し込み始める中、俺たちは再び、影の魔物の根城へと向かった。

俺は剣を握りしめる。カオルは、ボロスが作ってくれた弾丸を込めた銃を腰に携え、アヴァンは、杖を構えていた。


村の入り口に差し掛かると、そこには、村人たちが不安と期待の入り混じった表情で俺たちを見送っていた。ボロスが他の村人にも俺たちが伝えたのだろう。


「……いってくる」


俺がそう呟くと、カオルとアヴァンは力強く頷いた。


森の中は、相変わらず不気味なほど静まり返っていた。鳥の声も、虫の羽音も、何一つ聞こえない。まるで、世界から音が消え去ったかのようだ。


だが、俺たちの心は、数日前の敗北の時とは違っていた。互いの力を信じ、この村を守るという強い決意が、俺たちの心を満たしていた。


洞窟の入り口にたどり着くと、再び、あの黒い影が、樹木から剥がれ落ちるように立ち上がった。


数日前に比べて、その姿はさらに大きくなり、より禍々しいオーラを放っていた。まるで、村人たちの恐怖と絶望を糧に、成長したかのようだ。


「……いくぞ!」


俺は剣を構え、カオルは銃を構える。アヴァンは杖を構え、いつでも指示を出せるように身構えていた。


「名月流・睦月一発!」


俺は剣から光の弾を放つ。その弾は、影の魔物の体を正確に捉えた。だが、前の銃弾と同じように、光の弾は魔物の体をすり抜け、何のダメージも与えられない。


「やっぱり……!物理的な攻撃じゃ駄目なのか!」


苛立ちを隠せない俺の姿を見て、アヴァンが叫んだ。


「イリス! カオルさん! 落ち着いて! 連携を試してください!」


「わかってる!」


俺は再び剣に力を込める。今度は、連撃を繰り出す技だ。


「名月流・水無月大回転!」


俺の剣から放たれた、水流のような光の連撃が、影の魔物の体を切り裂く。だが、これもまた、ただの空を切るだけだった。


「イリスさん、今です!」


アヴァンの声が響く。俺の連撃の残光が消えかかるその瞬間を狙い、カオルは引き金を引いた。


「パンッ!」


カオルの銃弾が、俺の連撃の光に重なり、二つの力が融合する。


眩い光と轟音と共に、一つの巨大な光の弾となって、影の魔物の体を撃ち抜いた。


「グオオォォォォ……!!」


影の魔物は、これまでにない苦痛の叫び声を上げた。その体の一部が、霧のように晴れていく。


「効いた……! 確かに効いたぞ!」


アヴァンが、興奮したように叫ぶ。


「でも、まだだ! 完全に倒すには、もっと強力な一撃が必要だ!」


俺は、剣を強く握りしめた。


その時、カオルが叫んだ。


「イリスさん、次は私の銃弾と、如月凍結の技を組み合わせてみませんか!? もしかしたら、氷の力をまとった銃弾が、魔物の動きを止めるかもしれません!」


カオルの言葉に、俺は頷く。


「やってみる!」


俺は、雪と氷の情景を思い浮かべた。剣から放たれた冷気が、一瞬にして周囲の空気を凍らせる。


「如月凍結!」


そして、その冷気が魔物に向かっていくと同時に、カオルは引き金を引いた。


「パンッ!」


火花を散らす銃弾が、冷気に包まれ、一つの凍てついた銃弾となって魔物の体を貫く。


「グオォォォ……!」


影の魔物は、再び苦痛の叫びを上げ、その動きが、ほんの一瞬だけ、鈍った。


「よし!今のうちだ!」


俺は、その隙を逃さず、剣に全身の力を込めた。


「名月流・弥生抜刀!」


希望の一撃が、影の魔物の中心を正確に捉える。


「キイィィィィィィィィィィィィィ……!!」


影の魔物は、これまでで最も激しい悲鳴を上げ、その体全体が、光の粒子となって霧散していく。


「……終わったのか?」


カオルが震える声で呟いた。


「ああ、終わった……」


俺は、剣を鞘に納め、安堵の息を吐いた。


その瞬間、洞窟の入り口から、眩い光が差し込んできた。そして、森に、鳥たちのさえずりが、虫たちの羽音が、動物たちの鳴き声が、一斉に戻ってきた。


この森に、音が戻ったのだ。



最後まで読んでくれて、ありがとうございました。感想やレビュー、どしどし募集してます。時間があればぜひ協力お願いします。

(いや~何とか三章終わりそうだ~。毎日投稿結構大変なんだよな~)



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