第三章 異次元からの迷い人 その十五
初めての投稿で不慣れの部分もありますが、どうかよろしくお願いします。また、所々にAI(名前や誤字脱字の修正など)を使っているため、完全に自分作の作品ではありません。どうか暖かく見守ってください。
アヴァンの調査報告を受け、俺たちはボロスの家へと戻った。家の中には、すっかり体力を回復させたボロスが、俺たちの帰りを心待ちにしていた。
「おう、二人とも! 随分と顔つきが変わったではないか! 何か収穫はあったようじゃな!」
ボロスは屈託のない笑顔で俺たちを迎えた。俺は、これまでの特訓の成果と、アヴァンの調査で分かったことを、ボロスにすべて話した。
「なるほど……。カオル殿とイリス殿の力が、これほどまでに奥深いものだったとは……。そして、影の魔物に打ち勝つための手立ても見つけた、と」
ボロスは真剣な表情で頷いた。その目は、鍛冶師として、この村の長として、俺たちの話の全てを吸収しようとしているようだった。
「ですが、一つ問題があります」
俺は、神無月一掃の技が制御不能であることを正直に話した。ボロスは、俺の言葉に眉をひそめる。
「神さえも打ち払う技……。そして、それを制御できぬ、か。それは確かに、諸刃の剣じゃな。下手な使い方をすれば、体ごと吹き飛ばしかねん」
「はい。だから、俺たちはこの三日間、その奥義ではない、他の技を磨いてきました。睦月、如月、水無月……。これと、カオルさんの銃を組み合わせて、なんとか影の魔物に挑んでみようと思います」
俺の言葉に、ボロスは深く息を吐いた。そして、決意に満ちた目で俺を見つめる。
「わかった。イリス殿、カオル殿。お前たちに、この村の未来を託そう。わしも、鍛冶屋として、お前たちの力になれるよう、できる限りの準備をしておく」
ボロスの言葉に、俺とカオル、アヴァンの三人は、改めて決意を固めた。
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夜になり、俺とカオルは、再び焚き火のそばに座っていた。明日、いよいよ影の魔物との決戦だ。
「イリスさん、大丈夫ですか?」
カオルが心配そうに俺の顔を覗き込む。
「ああ。俺は大丈夫だ。それより、カオルさんは?」
「私も大丈夫です。怖い気持ちがないわけではないですけど……。でも、ここに来て、初めて誰かのために戦える理由ができたような気がして」
カオルの言葉に、俺は驚いた。彼女は、異世界に迷い込み、不安でいっぱいだったはずだ。それが、今では、この村を救うために戦う覚悟を決めている。
「……ありがとう。カオルさんがいてくれて、本当に良かった」
俺は、心からの感謝を込めて言った。カオルは、少し照れたように微笑む。
「私も、イリスさんと、アヴァンと、ボロスさんに出会えてよかったです」
彼女の言葉は、俺の心に温かく響いた。
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翌朝、俺たは村の広場に集まった。そこには、すっかり回復したボロスが、何かを抱えて立っていた。
「さあ、カオル殿! 決戦の前に、わしからお前に、贈り物が一つある!」
ボロスがそう言って差し出したのは、金属製の筒だった。
「これは……?」
「わしが夜を徹して、カオル殿の『銃』の仕組みを観察し、独自に作った、弾丸のようなものじゃ。ただの鉄の塊じゃが、お前たちの力が合わさった時に、何かが起こるかもしれん! もしもの時のために、使ってみるがいい!」
カオルは、その筒を受け取り、大切そうに握りしめた。
村人たちの不安げな視線と、しかし、俺たちへの希望に満ちた視線が、俺たちの背中を押す。俺は剣を、カオルは銃を、そしてアヴァンは魔法と知恵を、ボロスは武器を、それぞれが一つになった。
いよいよ、影の魔物との最後の戦いが始まろうとしていた。
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