第三章 異次元からの迷い人 その十三
初めての投稿で不慣れの部分もありますが、どうかよろしくお願いします。また、所々にAI(名前や誤字脱字の修正など)を使っているため、完全に自分作の作品ではありません。どうか暖かく見守ってください。
夜が明ける前に、俺たちはボロスの家を出た。アヴァンは村の小さな図書館へと向かい、ボロスはまだ完全に体力が回復していないため、家で待機することになった。
「本当に、大丈夫ですか?」
カオルが、心配そうにボロスの顔を覗き込む。
「心配するな。わしはドワーフじゃぞ。一晩ぐったりしたくらいでへこたれんわ。お前たちは、わしらの村を救ってくれ。頼んだぞ」
ボロスはそう言って力強く頷いた。その言葉に、俺とカオルの心に再び決意が宿る。
俺たちは村の外れ、森の奥にある、小さな川のほとりへとやってきた。そこは、日中でも木漏れ日が差し込む穏やかな場所だった。
「ここで、俺たちの力を合わせてみよう」
俺はそう言って、剣を抜いた。
「イリスさん、どうやって……?」
「俺もよく分からねぇ。でも、まずはやってみるしかない。俺が剣に力を込める。カオルさんは、銃を撃つ。俺の斬撃と、カオルさんの銃弾が重なった時、何か起こるかもしれない」
俺の言葉は、まるで手探りのようなものだった。だが、他に方法が思いつかない。
俺は剣に集中し、名月流の力を呼び起こそうと試みた。しかし、やはり、昨夜と同じように、力はうまく発動しない。剣は熱を帯びず、ただの鉄の塊のままだ。
「くそっ……!」
苛立ちを隠せない俺の姿を見て、カオルが声をかけた。
「イリスさん、落ち着いて。私、さっきイリスさんの技名の由来について話しましたよね? 弥生は春の始まり。きっと、力を込めるだけじゃダメなんです。その力を心で感じる必要があるんだと思います」
「心で……感じる?」
「はい。弥生は、新しい命が芽生える月。桜が咲き始める、希望の季節。きっと、その技は、そういう『始まり』の気持ちと繋がっているんじゃないでしょうか」
カオルの言葉に、俺はハッとした。俺は、ただ魔物を倒したいという焦燥感に駆られていただけだった。だが、カオルの言葉は、俺の心を穏やかにしていく。
「ところで、サクラってなんだ?」
「え~と……。私が以前いた国にある花です。春になると咲く花です。」
「ふ~ん。想像してやってみる。」
俺は、目を閉じ、弥生という季節を思い描いた。春の柔らかな日差し、芽吹く新緑、そして、カオルの故郷のサクラという花が咲いている様子…。
すると、どうだろう。俺の剣が、ほんのりと温かさを帯び始めた。
「そうだ……この感覚だ……!」
俺はゆっくりと目を開け、剣を構える。その刃は、朝の光を反射して、まるで月光を宿したかのように輝いていた。
「カオルさん、今だ!」
俺が叫ぶと、カオルは迷いなく銃を構えた。
「はい!」
俺は、花びらが舞うように、静かに剣を鞘から抜いた。その一撃に、弥生の希望を込める。
「名月流・弥生抜刀!」
俺の剣から放たれた光の斬撃が、カオルの目の前を通り過ぎる。その光の斬撃を追いかけるように、カオルは迷いなく引き金を引いた。
「パンッ!」
光の斬撃と、銃弾から放たれた火花が、空中でぶつかり合う。その瞬間、二つの力は融合し、眩い光と轟音と共に、一つの巨大な光の弾となって、目の前の大岩へと向かっていく。
「ゴオォォン……!」
光の弾は、大岩の中心を正確に射抜き、岩は一瞬で塵となって消滅した。
その光景に、俺とカオルは言葉を失った。
「す、すごい……」
カオルが震える声で呟いた。
「これが……俺たちの力……!」
俺は、剣を強く握りしめた。これならば、あの巨大な影の魔物にも対抗できるかもしれない。
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