第三章 異次元からの迷い人 その七
初めての投稿で不慣れの部分もありますが、どうかよろしくお願いします。また、所々にAI(名前や誤字脱字の修正など)を使っているため、完全に自分作の作品ではありません。どうか暖かく見守ってください。
轟音の響いた方角を目指し、森を抜けると、目の前に小さな集落が現れた。それがヴァルガ村だとすぐに分かった。しかし、村は静まり返り、活気が全くない。家々は土と石でできており、どれも堅牢な造りだ。だが、人々の姿はどこにも見えない。
「やっぱり……何かあったんだ」
俺は剣を抜き、警戒しながら村の中へと足を踏み入れた。アヴァンも杖を構え、いつでも魔法が使えるように準備する。
村の中心にある広場に出たとき、俺とアヴァンは目を見開いた。
そこに立っていたのは、背丈ほどもある巨大な斧を肩に担いだ、大柄なドワーフの男だった。そして、その隣には、見慣れない服装をした、一人の少女が膝をついている。
「あれは……?」
俺が呟いた。少女は、ボロボロになった白いブラウスと、ひどく汚れたスカートを身につけている。そして何より、彼女の腰に下げられた奇妙な金属の塊が、俺の目を釘付けにした。
ドワーフの男、ボロスは、警戒しながらも二人を一瞥すると、すぐに少女に駆け寄った。
「カオル殿、大丈夫か!?」
「は、はい……なんとか……」
少女の声は、まだ震えている。彼女はまだ立ち上がれないようだ。
俺とアヴァンは、その様子を遠巻きに見つめていた。その時、広場の地面に落ちていた、一つの小さな革製の袋が俺の目に留まった。それは、ギルドからの依頼書を運ぶ際に使われるものとよく似ている。
「ギルドの……?」
俺は思わず声を漏らした。その声に気づいたボロスが、警戒心をあらわに二人を睨みつける。
「何者じゃ、お前たちは!?」
その問いかけに、俺はゆっくりと剣を収めた。敵意がないことを示すためだ。
「俺たちは、冒険者ギルドから来た者です。この村の異変を調査するよう依頼を受けました」
俺がそう説明すると、ボロスは少しだけ警戒を解いた。
「ギルドから……? 遅かったではないか! だが、ちょうどよい。お前たちに聞きたいことがある」
ボロスはそう言いながら、少女を助け起こした。
「カオル殿、この者たちに、お前が見たものを話してやってくれ」
ボロスに促され、少女――カオルはゆっくりと立ち上がった。その顔には、先ほどまでの恐怖と疲労の色が残っていたが、彼女の瞳は、どこか強い意志を宿しているようだった。
「あなたたち、冒険者なんですね……。この村を覆っているのは、ただの魔物じゃない。影の魔物です」
カオルの言葉に、俺とアヴァンは顔を見合わせた。そして、アヴァンが、まだ村の外で聞いた轟音の音を思い出して呟いた。
「もしかして、さっきのあの音……!?」
「はい。私が……私がこの銃で、あの魔物を撃退しました」
カオルはそう言って、腰に下げた銃を指差した。その瞬間、俺の頭の中で、全てのピースがカチリと嵌まる音がした。森の不自然な静寂、破壊された立て札、そして聞いたことのない轟音。それらの繋がりは、俺たちの想像をはるかに超えるものだった。
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