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笑う彼には月光る  作者: かくかくしかじか
赤髪の少女

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第三章 異次元からの迷い人 その六

初めての投稿で不慣れの部分もありますが、どうかよろしくお願いします。また、所々にAI(名前や誤字脱字の修正など)を使っているため、完全に自分作の作品ではありません。どうか暖かく見守ってください。


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ギルドからの依頼を受けてから三日後、俺とアヴァンはヴァルガ村へと続く森の入り口にたどり着いた。道中は、さほど苦労することはなかった。小型の魔獣が時折現れたが、俺の剣と、アヴァンの初歩的な風魔法で簡単に退治できたからだ。


しかし、ヴァルガ村が近いとギルドの地図に示された地点に来てから、森の様子が一変した。


「……ねぇ、イリス。なんだか、この森、変じゃない?」


アヴァンが不安そうに、俺の服の裾を引いた。彼女の言葉に、俺も頷く。


「ああ。さっきから、鳥の声が全くしねぇ。虫の羽音も聞こえないし、動物の気配も感じられない。まるで、世界から音が消えたみたいだ」


本来、この時期の魔の森は生命力に満ち溢れ、様々な生き物の声が響き合っているはずだ。だが、今は風が木々を揺らす音だけが、不気味なほど響いている。


「本当に……。ゴブリンとか、コボルトとか、いつもならうるさいくらいなのに……」


アヴァンは、闇魔法の練習で時折この森に来ることがあったため、その違いを明確に感じ取っていた。この静寂は、自然なものではない。まるで、何か大きな力が、この森の生命の息吹を強制的に止めているかのようだ。


俺たちは警戒しながら、さらに奥へと足を進めた。すると、前方に、村へと続く道を示すはずの立て札が、見るも無惨に倒れているのが見えた。木の杭は、まるで巨大な手で握りつぶされたかのように砕け散っている。


「なんだ、これ……」


俺は言葉を失った。剣や斧で切りつけたような痕跡ではない。もっと、根本から破壊されたような、異様な跡だ。


その時、アヴァンの耳が、かすかに何かを捉えた。


「イリス、ちょっと待って! 今、何か聞こえなかった?」


「いや、何も……」


俺が首を傾げたその瞬間、再び、風に乗って、遠くから微かに聞こえてきた。それは、動物の鳴き声でも、魔物の咆哮でもない。


「ズバンッ!」


乾いた、しかし森全体を揺るがすような、聞いたこともない轟音だった。


「今の音、何……?」


アヴァンが震える声で尋ねる。彼女は、魔法の詠唱でも、巨大な岩が崩れる音でもないことを直感的に理解していた。


「分からねぇ……。だが、間違いなく、村の方角からだ」


俺は剣の柄を強く握りしめ、表情を引き締めた。村に何かあった。この静寂、そしてこの破壊の痕跡。そして、今聞いた轟音。それらが全て、この村の異常を物語っていた。


「行くぞ、アヴァン。急ごう!」


俺は駆け出した。アヴァンも、一瞬の躊躇の後、俺の後を追いかける。


二人の新人冒険者が、未だ見ぬ脅威が待ち受けるヴァルガ村へと向かっていく。そして、その村の奥深くでは、もう一人の異世界から来た少女が、壮絶な戦いを終えたばかりだった。

最後まで読んでくれて、ありがとうございました。感想やレビュー、どしどし募集してます。時間があればぜひ協力お願いします。



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