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魔導師爆誕  作者: 曐丘
第1章 プロローグ
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第1話『爆誕』

更新は不定期になると思いますが、温かい目で見ていただけると幸いです。

よろしくお願いします。

俺は星神瞬、いたって普通の大学生だ。

そして今は、家族3人で夕食後にリビングで、くつろいでいた



はずだったんだが、、、、


「今からお父さんが言うことを驚かずに聞いて欲しいの。瞬の将来に関わることだから。」


急に母さんが、かしこまって話し始めた。


「ん?将来のこと?」


俺は特に将来の夢も子供の頃から無く、就活も無難に良さげな企業を考えていたんだけど何か親から条件でも付けられるのかなぁ?


「瞬、ついに20歳を迎えたから言わなければならないことがある。瞬は、星神家第45代の魔導師だ。」

 

「えっ、どう言うこと??」


俺の父親はこんな突拍子もないことを言うような人じゃない。

さらに、こんなにかしこまって言って、冗談を言ってるようには見えないんだよなぁ…


「信じられないことだと思うけど、論より証拠、まず見て欲しいことがある。」


こう言って、リビングの壁に触れた。


そうすると壁に幾何学的な模様が映し出され、扉になった。

父さんがこの扉に触れると、扉が開き階段が出てきたのだ。


「魔導師ってマジかよ、、、」


「ここを降りるぞ。」


父さんの後について行くと、大理石のようなものでできた広間に辿り着いたのだ。


中心に台座があり、その上には水晶玉のような物体が鎮座している。


「星神家44代分の知識と経験を今から授ける。手で触りなさい。」


「はあ、分かった。」


水晶玉に触れると、いきなり水晶玉が光り出してその光が奔流となり俺の体に流れ込んできたのだ。



やばい、、、頭が、、、、、、






「はっっ!」


「やっと起きたか。まだ混乱していると思うけど、頭の中の知識を辿ってみてくれ。」


頭の中の知識によると、


一、俺、星神瞬は、星神家第45代の魔導師である。


二、日本には、魔導師家系が複数存在し、それぞれが国家ないしは、地域ごとの役割を担っている。


三、魔導師界は基本的に秘匿されているが、行政のトップのみは知っており、秘密裏に魔導師庁なるものが設置されている。


四、星神家の役割は、国家規模の非常事態時に戦闘用魔導師を提供することと、一族の中で最も優秀な人間を魔導師庁の長官とすることである。

つまり、俺の父親は魔導師庁長官だ。


五、星神家の魔導師は、5、10、15・・・と、5の倍数の世代の時に強力な魔導師が誕生する。



つまりまとめると、俺は、魔導の訓練をして戦闘能力を上げなければならないのだ。


ある程度の魔導の使い方は、さっき頭の中に入ってきた。


「将来が決まってしまったが、これは運命だ。

申し訳ない。」


「元々やりたい職業も無いし、魔導師に興味があるから。」


初めてこれほど一つのことに興味を持ったかも。


やれることをとりあえずやってみよう。


「まずは、得意魔導を調べよう。」


得意魔導というのは、魔導師それぞれが全ての魔導の中で最も消費魔力を少なく使える魔導のことのようだ。


そう言って父さんは台座の横の床に手をかざし、

今まで聞いたことのないような深みのある声で、

『顕現せよ』

と唱えた。


「今のって、呪文?」

と母さんに聞くと、


「そうよ。今のを言霊声術って言うの。魔導師の声帯って生まれつき特殊だから、瞬も練習したらあの声出せるからね。」


あの声が出せるのが魔導師の最低条件で、最大の唯一の条件のようだ。


母さんと会話しているうちに床から水晶玉の乗った台座と似たような台座がせり上がってきた。

しかしその台座には、金属のような円盤がついていた。


「この円盤に触れなさい。」


「わかった。」


そうして、円盤に触れると、円盤が少し浮かんでホログラムのようなものが出てきた。


「すごいぞ、瞬!」


いきなり父さんが興奮したように声をあげた。


「何かわかったの?」


俺が聞くと、


「瞬の得意魔導は、重力操作魔導だ。伝説級に強い魔導だ。」


そして続けて、

「今日は目理解できないようなことが多かったと思うから、もう休みなさい。続きは、明日瞬が大学から帰ってきてから話そう。」


「瞬、おやすみなさい。」


「おやすみ。」




今まで、得意なことも特にないただの一般人だった俺に才能があるなんて思ってもみなかった。


寝る前に、父さんが出していた声を出そうと思って挑戦してみると、すんなり出すことが出来たのだ。

『浮かべ』


「おっ、マジか」


父さんから俺の得意魔導が重力操作だって聞いたから、枕に向けて無重力をイメージして言ってみたら浮かんだのだ。


一度浮かべてみると、そこからはイメージ次第で枕を自由に動かすことができるようになった。


他にも、重力操作に関係のなさそうな魔導を使ってみようとしたら、


『風よ』


と唱えると、カーテンを揺らすことが出来たが、その後少し脱力感に襲われた。


もう俺って一人前の魔導師なんじゃないのかと思いながら俺は、この興奮が冷め止まぬうちに眠りについた。





そして翌日 金曜日、いつものように大学へ授業を受けに行って、いつもの仲の良い4人で昼食をとっていたその時、、、、















俺たち星神瞬、天月円華(あまつきまどか)神谷玲央(かみやれお)神谷玲奈(かみやれな)の4人は、異世界に召喚された。






そして、この時俺たちは誰1人として、全員の鞄に同じような手紙が飛んできて入ったことに気付かなかったのだ。


その手紙に驚きの事実が記されていることを4人が知るのは後の事になる。

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