失われた真相 創星記 メシア神話(ミシア) 第三章
第二章では、神と魔神の争いによって文明が荒廃したと綴られていた
しかし、実際は違う
敵は内側だけではなかったのだ。いつしか発生した7つの文明、それぞれに神話体系ができあがっていたのだ。メシア神話内での戦争と同時期に他の神話体系も増長し、次の星の支配者を決めるために、神話大戦が勃発。メシア神話は巻き込まれ、そして本来自分たちが生み出した星を取り戻すため戦う。
64神の所属するメシア神話は、創世の神々の系列であるがために他と比べても最強。しかし、神と魔神が争っている最中であり、外の敵のみならず神同士に人間、魔族もそれぞれ反目してしまったが故に、最も不利であった。
泥沼と化した神話大戦。しかし、星にも意志はあった。神と人によって歪んだ星を正すべく、文明を滅ぼす存在、厄災が7つ発生する。
星の防衛兵器である彼らは、やはり強大な力を有していた。この事態を重く見た神々は、それぞれの文明を隔絶。一つの文明につき一体の厄災と対峙することを決定した。
メシア神話が請け負ったのは、7つの厄災の中でも最強格である存在、識別コードネーム『九頭龍アポカリプス』。
未曾有の事態に神々と魔神は手を組み戦った。しかしその強大な力の前に、弱っていた神々は敵わなかった。
魔神王八柱がその命をかけて封印を施したのち、主神がその封印の管理をすることになる。
しかし……アポカリプスという脅威がなくなった今、神と魔神の争いを遮る者はいない。
とはいえ、流石に主神は倒されるとマズい。そのため封印を施すことにした。封印するものを封印するのである。
最後まで決死に戦いを止めようとした冰神は衰弱し、封印される。同じ行動をとった水神は、その生命力ゆえ倒すのが困難なため海底に封印。好戦的な風神は戦争に加わり衰弱した所を封印。光神兄妹は天界へ、闇神は冥界へ、各々治める世界へ。その他の神々は、魔神と子神の愚に失望し、また人の行先を案じつつ、自ら封印を施した。
こうして、神と魔神と魔族と人とが争う内戦から、星をめぐる神話大戦、厄災への抵抗、そして残党の冷戦を経て。メシア神話、ユージアナの文明は一度滅んだ。
この、厄災の存在については、一度以上転生した者は忘れてしまい、第三章も長い時を経て、いつしか歴史の闇に葬られていた。




