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散髪して午後もまた頑張ろう

作者: 紫藤 楚妖

昼休みの散髪は気分転換に最適だ。

親方は霧吹きで髪を湿らせながら、

『今日はどういたしますか?』

『最近暑いからいつもより短めで』

『かしこまりました』

これで通じる。あとは

話しかけてくることはない。

シャキシャキシャキシャキ・・

相変わらず親方のハサミは

キレイな音をしている。

『これでよろしいですか』

『はい、これでいいです。』

『ではシャンプーに入ります。

頭を後ろに倒してください』

そういうと椅子が倒れた。

シャー・・・

まずはお湯を頭にまんべんなく流す。

これだけでも気持ちいいのだが、

親方の太い指で頭皮の予洗いをされると

もうたまらない。

予洗いで頭皮がほぐれると、

メインのシャンプーだ。たっぷりの泡で毛穴に詰まった余分な脂まで取り除いていく。

親方は決して爪を立てることなく

頭皮を洗っていく。

シャワーで泡を洗い流され、

ドライヤーとタオルで髪を乾かしたら、

いままでにないくらいサッパリした。

『最後に髭剃りをします』

そういうと熱いおしぼりを広げて

顔にのせられた。じんわりと熱く、

顔の筋肉がほぐれて気持ちいい。

シャカシャカシャカシャカ・・・

どうやらシェービングクリームを

泡立てているらしい。

『では始めます』

まずはおしぼりをとって

クリームをブラシで顔に広げ出した。

スーっと髭剃りの刃が滑っていく。

頬も、アゴも、鼻の下も、

キレイに剃られていく。

『はい、終わりましたよ』

最後に熱いおしぼりを渡された。

おっさんくさいが、ゴシゴシと顔を拭く。

午後もまたがんばろう。

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