日間ランキング掲載作品のタイトル文字数について、ジャンル別に計算してみた。~長文タイトルを好むのは、男性特有の傾向である~
さて突然ですが、次は何の順位か分かるでしょうか?
1位:ハイファンタジー
2位:現実世界恋愛
3位:ローファンタジー
4位:VRゲーム
5位:アクション
6位:歴史
7位:コメディー
8位:ヒューマンドラマ
9位:異世界恋愛
10位:エッセイ
11位:空想科学SF
12位:その他
13位:宇宙SF
14位:ホラー
15位:推理
16位:パニック
17位:純文芸
18位:童話
19位:詩
答えはこのエッセイのタイトルにあるように、小説家になろう各ジャンルの日間ランキング作品の「タイトル文字数」を順位化したものです!
なんでこんな事をしているかというと、Twitter上で、「ハイファンタジーのタイトル文字数がやたら多いのは何故か」という議論が行われていたので、まず本当に多いのか確かめてみようと思った次第です。
と言っても、各ジャンルの日間ランキング100作品ずつのタイトル文字数を、ちまちまちまちま数えるのは余りにも非生産的行為なので、ごく適当な手法を使わせていただきました。
その具体的方法は以下。
① スマホで各ジャンルの日間ランキングを開く。
② そのページ内の文字を全選択してコピー。
③ Wordにペーストして文字カウント。
④ ③で得られた数字から(30×作品数+1000)をマイナスする。
(※:④の作業は、プライバシーポリシーや作品ごとの「作者:」「あらすじ等」などの文字数を除外するために行っています)
以上!
つまり、これでランキング内の作品の、おおよそのタイトル文字数の合計が把握できると思った訳です。ガバガバな計算式にも程が有りますが、そこは勘弁して下さい。
次に、そうやって計算された文字数を付した状態で、先ほどの順位をもう一度ご覧下さい。
1位:ハイファンタジー(5679字)
2位:現実世界恋愛(4542字)
3位:ローファンタジー(3851字)
4位:VRゲーム(3848字)
5位:アクション(3089字)
6位:歴史(2962字)
7位:コメディー(2877字)
8位:ヒューマンドラマ(2813字)
9位:異世界恋愛(2731字)
10位:エッセイ(2695字)
11位:空想科学SF(2527字)
12位:その他(1807字)
13位:宇宙SF(1734字)※~65位
14位:ホラー(1704字)※~93位
15位:推理(1697字)※~67位
16位:パニック(1150字)※~47位
17位:純文芸(994字)※~89位
18位:童話(788字)※~54位
19位:詩(234字)※~32位
※が付いているは、そのジャンル内でポイントをもらったのが、その日はそれだけの作品しか無かったという事ですね。正直に言って、過疎ジャンルという奴です。(ちなみに異世界ランキングも排除してあります。向こうは300位まで有ったりして面倒だったので……)
この文字数を作品数で割れば、ジャンルごとの平均タイトル文字数ということになるはずです。
では、ようやく本題。この数値から読み取れることを適当に書き連ねます。
「説明文的タイトルに惹かれるのは男性である!」
1位とハイファンタジーと、2位の現実世界恋愛のタイトル文字数は、やはり多い。試しにこのエッセイから離れて、日間ランキングの1~5位までをざっと眺めて来て下さい。それだけでも一目瞭然です。
そしてこれらの共通点は、明白に男性向け作品が多いという事です。(現実世界恋愛に男性向け作品が多い理由については、以前に書いたエッセイの中で論じたので、ここでは話題にしません)
タイトル長文化の是非については、既に様々な場所で語られていますが、その中でも特に、男性が長文タイトルを求めるという傾向が、ここから読み取れます。「タイトルを説明的にしないと読者が食いつかない」というのが作者側の主な言い訳で、それはある程度正しいと思っていたのですが、女性向けを狙う場合は逆効果にもなり得るのかも……と思いました。
このサイトで女性向け作品が多いジャンルと言えば、間違い無く異世界恋愛ですが、それは9位に留まっています。字数にしてハイファンタジーの半分以下。一般小説と比べればそれでも長いのかもしれませんが。
ちなみに異世界恋愛の現時刻のランキングを覗いてみると、1~5位までのタイトルがこんな感じ。
1位『優しい嘘』
2位『嫌われ妻は、英雄将軍と離婚したい!いきなり帰ってきて溺愛なんて信じません。』
3位『役立たずと言われたので、わたしの家は独立します!』
4位『亡霊魔道士の拾い上げ花嫁』
5位『弟の婚約破棄に姉は怒る』
1位が5文字しかありません。対するハイファンタジーがこれ。
1位『【連載】王女に仕えた万能執事、わがままが度を越したので隣の帝国で最強の軍人に成り上がり無双する〜誰からも評価されず毎日姫のわがままに付き合わされた不遇の執事はいつの間にか大陸屈指の実力者になっていた〜』
2位『【連載版】信じていた仲間達にダンジョン奥地で殺されかけたがギフト『無限ガチャ』でレベル9999の仲間達を手に入れて元パーティーメンバーと世界に復讐&『ざまぁ!』します!』
3位『勇者に恋人を寝取られ追放されたが、『経験値貯蓄』スキルが壊れてレベル300になったのでのんびり傷心旅行でもしようかと思ってます』
4位『無能扱いされて、幼馴染パーティーを追放された俺は外れギフト『翻訳』を駆使して成り上がる~馬鹿にされたギフトは『全てと会話できる』チートギフトでした。人を超えた魔物や魔族と共に最強パーティーで無双する。」
5位『【連載版】無能な家族に追放された貴族少年、実は天職が《チート魔道具師》で、辺境で内政無双をしていたら、有能な家臣領民が続々と移住してきて、本家を超える国力に急成長。あとチート魔道具で軍事力も半端ない』
1位が100文字! 異世界恋愛の20倍。タイトルの上限文字数を余すところなく使っています。て言うか、作者さんは自分の作品のタイトルを何も見ずに言えるのでしょうか? しかしこれで実際に成功しているのだから、この戦略は成功していると言わざるを得ない。
タイトルくらいしか判断材料が無いから、タイトルが説明的にならざるを得ないという論法はよく見ますが、では、男女でこれほどの格差があるのは何故なのでしょう。マーケティングの専門家がいれば、そのあたりを解説してほしい。それを考察するのがエッセイだろうが! と言われそうですが、私にはその能力は無い……。こうだろうというご意見があれば、是非とも感想に書き込んで頂ければと思います。
ちなみに私の小説は、このような表舞台とは縁の無い場所を漂っています。だからして、もしもこれらの作品の作者さんやファンの方々がこのエッセイをご覧になったら、きっとこう思うでしょう。
「何だ、嫉妬か」
その通り、嫉妬です。書いても書いても中々思った風に伸びないフラストレーションを、一人の阿呆な作者がエッセイという名の愚痴に変えているだけです。だから憂さ晴らしにこんな駄文を書く事を、どうかご寛恕下さい。