第45話 勝たないといけない
前回までのあらすじは、瑠璃が第四回戦第一試合に勝利しました。水の檻に閉じ込められながらも―…。
一人の人物がいた。
場所は、リースにある競技場の観客席の中の貴賓席。
その人物は、このゲームを企画し、ベルグの命により、瑠璃、李章、礼奈という異世界から来た三人を足止めし、ベルグの計画のための時間稼ぎをすることであった。
そう、その人物とは、ランシュである。
ランシュは、見ていた。第四回戦第一試合を最初から―…。
ゆえに、その試合を見て、思うのだ。いや、確信に近いもののように思っているのだ。
「俺には勝てねーぜ、お前らは。」
と。そう、瑠璃、李章、礼奈、クローナ、セルティー、アンバイドを見ながら―…。
【第45話 勝たないといけない】
瑠璃は、四角いリングから降りて行く。
その間に、瑠璃に敗れたアルゲッシテは、アルディーによって回収され、瑠璃たちのいるのとは反対側の方へと運ばれていった。
「みんなー。」
と、瑠璃は言う。それは、瑠璃自身が第四回戦第一試合でアルゲッシテに勝ったという喜びでいっぱいの気持ちをすべてではないが、多くを抑えながら―…。
瑠璃の勝利によって、瑠璃が水の檻で危機になっているのを見た李章は、
「よかったです。勝ってくれたので―…。」
と、ほっとするのであった。たぶん、李章の寿命をいくらかは削ったのではないかぐらいの心配を李章していたのだろう。精神的にもかなりであるが、一時的にダメージみたいなものを受けることとなったのである。
瑠璃の近くに近づいてきたクローナは、瑠璃に向かって、
「瑠璃、勝利おめでとう。それで、どうやってあの水球から脱出したの?」
と、言う。それは、クローナが疑問に思っていたことだ。この時点で、クローナが考えていたことは、赤の水晶の能力で空間移動したことぐらいだけだった。これは、おおまかな点で正しいのであるが、過程のすべてにおいての説明にはなっていなかったのである。
「え~と、それは―…。」
と、瑠璃は説明した。アルゲッシテの水の檻の中での一連の行動をクローナに対して―…。
それを聞いたクローナは、
「水の檻の中では、普通に息できるようにしていたの。瑠璃がそんなこと考えていたなんて―…、驚きだよ。」
と、ビックリしながら言う。そう、瑠璃がそんな予測して、次にどんな可能性があるかを考えて行動するなんて―…、ありえなさそうに思っていたのだ。それに―…、そのようなことをするのは、むしろ礼奈の方が得意とさえクローナは思っていたのだ。それに、瑠璃の性格から考えて、こういうのは不得手とさえ感じられた。
そんなクローナの思考に反応したのか、
「クローナ。私に対して、失礼なこと考えてないよね。」
と、瑠璃にジトーと睨まれるのであった。
「いや、そんなことは考えてないよ。」
と、クローナは誤魔化すのであった。表情は、言葉以上にその事実を物語るほどにわかりやすくなっていた。
その会話の時に、
「瑠璃チームの方は、第二試合に参加される自らのチームの一人、フィールドに出してください。すでに、相手のチームはフィールドにいますので―…。」
と、ファーランスは言う。
それを聞いて、四角いリングの方を瑠璃、李章、礼奈、クローナ、セルティー、アンバイドは見る。そこには、アルディーがすでに四角いリングにいたのだ。
「さっさとしやがれってんだ。」
と、急かすようにアルディーは言う。そう、アルディーは、第二試合を早く始めたくてうずうずしていたのである。特に、
(李章なら確実に勝てる。第二回戦第五試合も楽勝で勝たせてもらった。今回も―…。)
と、アルディーは李章との対戦を望んでいた。それは、確実に勝ちやすいということと、李章が同じ相手と再度戦って勝ちたいと考える性格なのではないかとアルディーが予測していたのである。明らかに負けず嫌いそうな雰囲気を李章から感じていたのである。
そのため、アルディーは、李章との戦いになる可能性が高いと思っていた。そして、現実にそうなったのだ。
李章は、クローナが次の試合に参加するために四角いリングに入ろうとするときに、すでに、素早く四角いリングの中に入っていたのである。アルディーが喜ぶ展開を知らずにしてしまったのだ。
実際、今回の第四回戦第二試合に出場するのは、クローナであった。それは、昨日の話し合いで決めていたことだ。決めたことによれば、試合に参加する順番は、第一試合から瑠璃、クローナ、セルティー、アンバイド、李章、礼奈の順番であった。ゆえに、李章はチーム内で決めたことに違反したのだ。
そのため、
「えっ!! 李章―――、次は私なんですけど――――――――。さっさとフィールドから降りてこ―――――――――――――――――――――――い。」
と、クローナは言うのであった。もちろん、心の中では、チームで決めたことに違反する李章に対しての怒りの感情を抱きながら―…。
李章は、クローナの方を向き、ぺこりと頭を下げる。そして、頭を上げると、
「すみません。この試合は、私にやらせてください。アルディーには、二回戦のときに負けました。だから、今度こそは、アルディーに勝ちたい。勝たなければいけません。」
と、はっきりと宣言するように言う。それは、李章にとっての覚悟を思わせるようなものであった。自らが勝ち続けていくためには、そして、守り続けていくために、負けた相手であるアルディーに勝つ必要があるのだ。
「クローナ。ここは李章にやらせてみよう。たぶん、何を言っても、四角いリングから離れないと思う。」
と、アンバイドは言う。そう、クローナが戦うところを李章のわがままを通して、李章に戦わせることに賛成したのだ。そして、アンバイドは続けて、
(やっぱりこうきたか。李章の奴は、明らかにアルディーに負けたことを根にもっている。それに―…、天成獣との会話で自らの十分に自らの武器なしで発揮できるようにしたと言っていた。そういうことを踏まえて、倒せると思っていやがる。こういう奴は、失敗させるに限る。だが、第四回戦第二試合がどうなるかはわからない。とにかく、見守るしかないな。)
と、心の中で言う。アンバイドとしては、李章に対して、自らの今の行動が自身における暴走でしかないことを気づいてほしかった。そう、過信して戦い、再度敗北するという過ちになる前に―…。しかし、アンバイドも経験上わかっていた。李章のようにとにかく、自分に敗れた相手に味方のルールを破ってでも挑戦して勝とうとする人間は、相手の実力よりも自分の弱点や暗い過去を終わらせたいと考える。そうしなければ、前へと進めないかのごとく。それに輪をかけて、自身の天成獣との会話によって、武器である刀なしに天成獣の力を十分に発揮させることができるようになったのだから、なおさらだ。ゆえに、アンバイドは、そういう奴は止められないことがわかっていた。だから、敗北させる必要がある。再度戦って―…。もし、仮に李章が勝利するのであれば、それも良しと考えていた。ただし、蹴りのみでの戦いへの拘りがより強くなってしまうことも込みで―…。そうなってしまえば、李章は一生、天成獣の武器である刀を使わないのではないかと思うが、天成獣の力を十分に発揮することができるのであったならば、アンバイドにとっては、李章の今後どうなろうがどうでもよいように思えた。アンバイド自身にふりかからない限りにおいては―…。
「アンバイド。李章を調子に乗らせないでほしい。というか、ルールを犯す人が他にもでてくるから嫌だ。」
と、クローナは言う。
その言葉を聞いたアンバイドは、
「なら、クローナが一つだけ李章にお願いできる権利をもらえばいいんじゃねぇか。クローナが使いたい時に一回だけ使えるようにして―…。それを李章と約束させて―…。」
と、言う。そう、李章がこの第四回戦第二試合にクローナに代わってでるかわりに、クローナは今度、クローナ自身が一つ、李章に言うことを聞かせる権利を与えることをアンバイドは提案したのだ。
それを理解した李章は、
「はい、それで構いません。」
と、アンバイドの提案に賛成する。そう、李章にとってとにかく目の前にいるアルディーを倒すことができるか問題であった。後のことは、後でどうにかすればいいと李章は思っていたのだ。
最初の数秒は、クローナは心の中で、
(私を置いてけぼりにして話しを勝手に進めるな。)
と、思っていた。
しかし、クローナの主張が通らないと感じたのか、それに勘弁したのか、
「わかった。どっかで一回は、必ず私の言うことを李章には聞いてもらうから。」
と、クローナは呆れたように言うのであった。
さらに、その後に、
(このまま争っても、埒が明かない。)
と、クローナは心の中で呟くのだった。李章の行動に呆れながら―…。
やっと、クローナとの交渉が終わったのかと、長く待ち過ぎたアルディーは、
「ありがとう~よぉ。これで、この勝負は俺の勝ちで決定だ。」
と、アルディーは言う。その表情は、自らの思い通りに李章との対戦となったこと、それは、アルディー自身の勝利に繋がることが未来において確定的であるという自身の願望が入っていた。
「そうですか。なら、私はアルディーの予想を実現させないだけです。」
と、李章は確信を持ったような言い方をする。そう、真剣な表情で―…、そして、暴走させているのに、心は落ち着いているという矛盾でもしているのではないかと思わせるような感じにおいて―…。
やっと話しかけることができる感じたファーランスは、
「両者とも試合を開始してもよろしいでしょうか。」
と、李章とアルディーの双方に確認をとる。
「試合を開始しても大丈夫です。」
と、李章は言う。
「さっさと始めてくれ。ファーランスよ。俺はさっさと試合がしたくてたまらんのだからなぁ~。」
と、アルディーは言う。
李章とアルディーの両者が試合をしてもいいという、言葉を聞いたファーランスは、右手をあげ、
「これより、第二試合―…、開始!!!」
と、あげた右手を下ろし、第四回戦第二試合の開始を宣言する。
「さあ、今回も全力でいって、さっさと倒すか。」
と、アルディーは言うと、李章へと向かって駆ける。そう、前回の第二回戦第五試合と同様に―…。
そして、李章に攻撃できる範囲に着くと、左足を軸に右足で李章の腹に当たるように蹴りを入れようとする。
(遅いです。)
と、李章は心の中で言う。そう、李章はアルディーの行動が見えていたのだ。ゆえに、すでに、攻撃の準備は完了しており、アルディーの動きよりも速いスピードで右足でアルディーに攻撃を当てようとする。
そして、腹部に右足の蹴りが当たるのだった。
「ガァ!!」
と、アルディーの声が漏れる。そう、李章の攻撃の方が当たったのだ。
李章の攻撃が当たり、アルディー自身の攻撃は外れたのを理解し、
(なっ…なぜだ!!)
と、心の中で叫ぶ。
アルディーは、李章の攻撃により、後ろへと飛ばされていったのである。李章の蹴りがうまくアルディーの腹部を当て、飛ばすほどの威力があったからだ。
その情景を見ていた李章の味方のチームは、
(二回戦までのときとは違っています…。これが、天成獣の能力を十分に発揮させた時の李章さんの力ですか。)
と、セルティーは驚くのであった。そう、李章が天成獣の力を十分に発揮させる交渉に成功したとはいっても、本当にそうなのか俄かには信じられなかった。ゆえに、李章の蹴りがアルディーに決まったのを見て、本当にその交渉に成功したのだということを確信することができたのだ。
(信じられないが、本当のようだ。だけど、よくも許したものだ、李章の天成獣は―…。自らの武器を使わないというまるで、天成獣の尊厳を奪うような行為を―…。)
と、アンバイドは心の中で言う。李章の天成獣が、武器なしで天成獣の力を十分に発揮させることを許したことに対して驚いている。この光景を見て―…。同様に、アンバイドは、
(もしも、自らの宿っている武器を使わずに戦うということ許しているのならば、何か李章の天成獣には考えでもあるのか。もしかしたら、李章に自らの武器を使わせるための―…。)
と、考えてしまうのである。そう、李章の天成獣であるフィルネは、李章が約束を守らなければならない状況をゆっくりと待っているのである。そして、確実に来るのを気長に、であるが―…。
蹴り飛ばされているアルディーは、
(くっ、前回は勝てたのに―…。)
と、思うのであった。
そして、蹴り飛ばされたアルディーは、四角いリングの外に出て、ぬいぐるみを持っているおじさんの横を過ぎて、そこから二メートル弱のところで地面に接し、少し進んで、止まった。
それを確認したファーランスは、
「勝者、松長李章!!」
と、勝者を宣言する。
第四回戦第二試合の決着に、観客席は歓声をあげるのであった。ワアアアアという大きな声で―…。
そして、
「第四回戦の勝利チームは、瑠璃チーム。」
と、ファーランスはさらに宣言するのであった。
李章は、ファーランスが勝利の宣言をすると、ゆっくりと、味方のいる場所へと向かって行った。
そして、四角いリングを下りて、
「第四回戦第二試合を私に変えてくだって、ありがとうございます。」
と、李章は頭を下げながら言う。
「勝ったからいいけどね。それでも、私だと決まっていたのだから、そういうのは事前に、許可を得るべきだと思う。それに―…、みんなで決めたルールぐらい守ってほしい。紳士な人かなぁ~、と思っていたけど、印象が変わってしまうよぉ~。」
と、クローナは言うのであった。李章に不満を漏らしながら―…。
「その分、私の言う事を一つ聞いてもらう約束は守ってもらうから。」
と、続けてクローナは言う。
「わかっています。」
と、李章は返事をするのであった。
これから数分の時間が経過した。
ファーランスは、
「次の試合に出場される方はフィールドに入場してください。」
と、四角いリングの中に入るように促す。
それを聞いた、セルティーは、
「では、私が言ってきます。」
と、自らのチームに向かって言う。
味方からは、応援されながら、セルティーは四角いリングの中へとあがっていった。
一方、アルディーのいるチームは、ファーランスの言葉を聞いた、ぬいぐるみを持っているおじさんが、ぬいぐるみを四角いリングの近くに大事そうに置いて、ゆっくり、ゆっくりと四角いリングの中へとあがっていくのである。
「眠いよぉ~、眠いよぉ~。」
と、言いながら―…。
そのおじさんを見ていたアンバイドは、
(すでに、四回戦におけるこちらのチームの勝利は確定した。あの強い人物に対する対決に俺が出ていく必要はない。そして、これはいい機会かもしれない。ランシュに近い実力者の実力を理解するうえでは―…。)
と、心の中で言うのであった。そう、アンバイドは、経験させようとし、実感させようとしたのだ。ランシュに近い実力を持っている者の強さというものを―…。そうすることで、アンバイド以外の瑠璃、李章、礼奈、クローナ、セルティーにどれくらいまで自身が成長しなければならないかを感覚で理解するのではないかと思って―…。
ファーランスは、ぬいぐるみを持っていたおじさんとセルティーが四角いリングで向かいあったのを確認して、
「両者とも準備はよろしいでしょうか?」
と、セルティーとぬいぐるみを持っていたおじさんに尋ねる。
「私の方は大丈夫だ。すぐに始めても構わない。」
と、セルティーは言う。
「…試合…の準……備……、眠いよぉ~。寝て…いいの。」
と、ぬいぐるみを持っていたおじさんが言う。とにかく、このおじさん、寝たいのである。
この言葉に、ファーランスは、「……」が頭の上に浮かぶような、呆れた気持ちになるのであった。それでも、確認しなければならないと、ファーランスは、
「寝ないでください。あなたは試合に参加するのですよね。それとも、降参するのですか。」
と、ファーランスは怒りながらの口調で尋ねる。そのために、言葉のスピードはいつもより若干ではあるが、速いものとなった。
「それは~…ダメ…だから…。あっ、私の…名前は…ネリワッセ……です。試合…始めて……も……いいよ…。眠い…。」
と、ぬいぐるみを持っていたおじさんもとい、ネリワッセがゆっくりと、試合を開始してもいいと言う。それでも、ネリワッセは、眠くなるらしい。
それには、ファーランスも呆れかえってしまっていた。そして、セルティーも同様であった。
(こんなのが私の相手―…。調子狂うなぁ~、本当。)
と、呆れそうにセルティーは心の中で思った。
「眠いのよくわかりましたが、試合の開始の許可をいただいので、始めることにしましょう。」
と、ファーランスはやれやれの感じで言う。
そして、ファーランスは右手をあげ、
「第三試合―…、開始!!!」
と、右手を下ろし、試合開始の宣言をする。
こうして、第四回戦第三試合が始まった。
(焦らずに、慎重に相手の隙をついて攻撃を当てる。)
と、セルティーは心の中で念じるように言う。ネリワッセの弱点がどこかを見ながら―…。
一方で、ネリワッセは、
「眠いよぉ~、眠いよぉ~。」
と、眠いことを主張する。そう、ネリワッセは、セルティーから見れば、隙だらけでしかないのだ。隙がないところがないぐらいに―…。
そのために、セルティーはすぐに自らの武器である大剣を抜いて、構えながら、ネリワッセへと向かって行く。
(あの馬鹿!! ネリワッセは、隙など一つも見せていないし、隙に見える箇所への攻撃は完全に気づいている。)
と、アンバイドはセルティーのネリワッセへ攻撃しようとするのを見て、心の中で忠告する。
セルティーは、ネリワッセに大剣を用いての攻撃が当たる範囲に至ると、すぐに大剣を右横に構えて、左側へと振るう。
(隙だらけなら、確実にこれで勝てる。)
と、セルティーは心の中で確信していた。そう、ネリワッセは隙だらけで、おまけに眠そうにしているので、セルティーの攻撃が確実に当たるものだと思っていた。
しかし、そうはならなかった。なるはずもなかったのだ。
そう、ネリワッセは、セルティーの大剣での攻撃を跳ね返したのだ。黒い何かによって―…。それは、ネリワッセの体の前に突然として出現し、セルティーの大剣がネリワッセに触れる数十センチ前で防いだのだ。跳ね返すということも付けて―…。
その出来事にセルティーは、
(跳ね返した。)
と、驚くしかなかった。
それでもセルティーは、すぐに冷静さを取り戻し、再度、大剣を用いてネリワッセを攻撃する。そう、今度横からではなく、上から大剣を振り下ろして―…。
「眠いよ―…、睡眠の邪魔…するな。」
と、ネリワッセは低い声で威圧的にセルティーに向かって言う。それは、セルティーに恐怖心を与えるのには、十分すぎるほどであった。
そして、このネリワッセの言葉の後に、黒い何かによって、セルティーは、弾き飛ばされたのである。四角いリングの端へと―…。その黒い何かは、ネリワッセの近くで爆発するかのようにして―…。ゆえに、ネリワッセの周りには、煙のようなものが展開されていた。
この弾き飛ばされるということによってセルティーは、
(ネリワッセは、眠そうにしているが、油断ならないほどの実力者だ。このままだと簡単に先手を取って戦うこともできなし、相手に攻撃を通すことさえできない。どうにかしないと―…。)
と、ネリワッセの実力を認め、これからどうやってネリワッセの攻撃を与えることができるかを考え始めた。
一方で、ネリワッセは、
「眠いよぉ~。」
と、こんな状況でさえ、危機感を感じていないのか、眠そうにしていたのだった。
【第45話 Fin】
次回、眠い人は強すぎる!! 本当に!?
誤字・脱字に関しては、気づける範囲で修正していくと思います。