番外編 ミラング共和国滅亡物語(263)~最終章 滅亡戦争(118)~
『水晶』以外にも以下の作品を投稿しています。
『ウィザーズ コンダクター』(「カクヨム」で投稿中):https://kakuyomu.jp/works/16816452219293614138
『この異世界に救済を』(「小説家になろう」と「カクヨム」で投稿中):
(小説家になろう);https://ncode.syosetu.com/n5935hy/
(カクヨム);https://kakuyomu.jp/works/16817139558088118542
興味のある方は、ぜひ読んで見てください。
宣伝以上。
前回までの『水晶』のあらすじは、ミラング共和国とリース王国との間に、ミラング共和国の総統となったエルゲルダの宣戦布告によって戦争が始まる。その結果、リース王国軍はミラング共和国軍と対峙することになる。その戦いの中で、リース王国軍の中の左軍でランシュとヒルバスは活躍し始めるが、中央軍の指揮官でリース王国軍の大将であるファルアールトは左軍の指揮官であるハミルニアを憎むのであった。
一方で、ミラング共和国軍では、リース王国軍の左軍を混乱させるための作戦も考え、かつ、リース王国軍を倒すための作戦会議がおこなわれるのであった。それを主導するのは総統のエルゲルダではなく、ミラング共和国の諜報および謀略組織シエルマスのトップの統領であるラウナンであった。
その中で、ラウナンやファルケンシュタイロは、一人の女性将校の言うゲリラ作戦を拒否して、リース王国軍と正面から戦うことを選択する。
翌日、ランシュとヒルバスは、ハミルニアの命令により、リース王国軍の左軍とは近くから別行動をとる。そこに、ミラング共和国軍のシエルマスが登場し、ヒルバスだけで始末するのだった。
戦いは決着を見ることがなく今日も夕方には終わるのであった。
その後、リース王国軍の会議は、ファルアールトの心の歪みによって、ハミルニアが罵倒されることになり、ハミルニアはファルアールトの心の歪みを満たすために、リース王国軍の中央軍がミラング共和国の本陣を陥落させるまで、ミラング共和国軍と戦わされることになってしまうのだった。リース王国軍の左軍はランシュとヒルバスがハミルニアと話し合うのだった。
翌日、リース王国軍とミラング共和国軍は戦いとなるが、左軍ではランシュに向かって、アウルが襲って来るのだった。すでに、アウルは何者かによって殺されて、操られていたのだ。その正体はイマニガであり、イマニガは「不死体の生」という技を発動させるが、イマニガの武器に宿っている天成獣に自身の意識を乗っ取られるのだった。イマニガという人間が消え去られた上で―…。
リース王国軍の左軍がそのような状態にあるなか、一方で、中央軍と右軍でも動きがあった。特に
、右軍の方はアンバイドの活躍により、オーロルとフィスガーを撃破、中央軍はミラング共和国軍の本陣へと―…。
リース王国軍の左軍の方は、ランシュとイマニガの体を乗っ取ったガルゲイルの対決は、ランシュが天成獣の宿っている武器である鼻ピアスを破壊して、倒すことに成功するのだった。
その後、リース王国軍の中央軍がミラング共和国の本陣へと来たので、ラウナンは撤退を宣言するのだった。イマニガを使っての作戦が失敗したことにより。エルゲルダを殺されるわけにはいかずに―…。
ミラング共和国軍は、旧アルデルダ領の首都ミグリアドで作戦会議を開き、今後の作戦を方針を決めていく。
その会議の途中に乱入したファットはどこかへと連れ去られ、国内担当首席によって始末され、金庫室に西方担当首席と国内担当首席が向かい、その中の光景を見るのであった。
一方で、ミラング共和国軍の作戦は、軍団をオットルー領、ファウンデーション領、クローデル領の守りに三つを分けるのであった。その指揮官を誰にするかを決める。
その結果、ファウンデーション領はラウナン、クローデル領はファルケンシュタイロ、オットルー領はイルターシャに決まるのであった。
一方で、リーンウルネはオットルー領へと向かっていた。
その間に、リース王国軍側でも動きがあり、旧アルデルダ領を中央軍が、クローデル領を右軍が、オットルー領を左軍がそれぞれ進軍することになった。
それは、ハミルニアにとっては、望まない結果であった。
その間、リーンウルネはオットルー領を訪れ、オットルー領の領主と会談し、リーンウルネの要求を領主に承認させるのだった。
ハミルニア率いるリース王国軍左軍は、オットルー領へと侵攻していくが、ミラング共和国軍はゲリラ戦を展開し、リース王国軍左軍は疲弊していくのであった。
そんななか、イルターシャの居場所を見つけ、降伏させることにランシュは成功する。
一方、クローデル領に進軍するリース王国軍の右軍は、ファルケンシュタイロが率いるクローデル領にいるミラング共和国軍と対峙するのであるが、その最前線にいたのは、クローデル領から徴兵された兵士達だった。その兵たちはアンバイドの実力の前に戦わず降参するのだった。
それが重要な問題となる。
ファルケンシュタイロはファロネンズをクローデル領に派遣し、マーゼルの真意を確かめ、ファロネンズの独断でマーゼルを始末するのだった。
そして、マーゼルが殺されたことを、マーゼルの重臣たちに見せしめ、完全服従を勝ち取る。
一方―…、ファウンデーション領(旧アルデルダ領)では―…、領都のミグリアドが包囲されるのだった。それを打開しようとして―…、シエルマスを投入し、リース王国軍の中央軍のトップを始末するのだった。
その後、クローデル領でも動きがあり、ミラング共和国軍とリース王国軍右軍の対決となるが、アンバイドの活躍により天成獣部隊のトップを始末し、かつ、撤退させることに成功して、クローデル領での勝利を得るのだった。
そして、オットルー領の方に向かって勝利したリース王国軍の左軍は交渉の場にいた。そこでは話し合いがおこなわれていたが、衝撃の事実が突きつけられるのだった。それは、ファウンデーション領を攻めていたファルアールト元帥が暗殺されるというものであったが、オットルー領の領主との話を終え、ミラング共和国の首都ラルネへと向かうのだった。
一方で、ファウンデーション領を攻めていたリース王国軍の中央軍は―…、ラウナンの策によりミグリアドから撤退しないといけなくなったが、その後、ミラング共和国が攻めてきたが、リーンウルネの影ながらの支えにより、勝利するのであった。
そして、舞台は最終決戦となろう場所、ミラング共和国の首都ラルネへと―…。
(テメェ~の考えなんて聞くかよ。権力が欲しいだけだろ!!!)
と、ディマンドは心の中で思う。
ラッパーラード議員のことを昔から気に食わなかったようだし、権力を求めていることを知っていた。
議員に席を置いている者で、自身の権力を求めない人間は原則としていない。例外はいるが、権力の頂点に近い存在なのに、それを目指さないということはかなり珍しい。
変わった考えの持ち主であると、この議会で議員をしている者達なら思うであろうが、全員が同じ目標を持っているわけではなく、権力を頂点を目指す人の方が少ないし、世間からしてみれば、珍しい存在なのである。
少数か多数派かということを判断することはかなり難しいことであるし、全員の意思が反映して、多数派か少数派かというものが決められるものではない。
多数派とか少数派というものは、必ずといっても良いほどに人数の範囲というものが存在する。
さて、話を戻すと、ディマンドはラッパーラード議員のことが気に食わないので、さっさと議員の職から追い出してしまいたいのだ。
こんな時でも、政争に明け暮れているので、ミラング共和国の未来は明るいものではないだろうし、自国に対する愛さえない。
普段から国を愛せと国民に強制させている政治家が、本当に心の底から自国を愛しているかは怪しんだ方が良い。演説を鵜呑みにしているようでは、騙そうとしている政治家に出会えば、騙されるのがオチなのである。
騙されていることに気づくのは、なかなか難しかったりするので、普段から気を付けるに越したことはないし、騙されていると気づいたら、素早くその政治家を支持しない方向に転じられるようにしておく方が良いのであろう。
あくまでも、一例でしかないのは事実であるが―…。
この世には、人を騙して得をしようとする輩はいくらでもいる。ただし、全部の面でそうであるかというと、そうではないし、人に誠意をもつ人物もいたりする。その見極めが重要であるし、人との交流はそういうことを学ぶ場でもあるし、そこでの失敗は大事な経験となる。最悪の結果にならないように気をつけながらであるが―…。
そして、この場での政争ほど醜いものはないが、ミラング共和国がかなりのピンチの時、ここまで問題の本質を話そうともしない人達がいるなんて―…。ピンチの時ほど、その人の本性というものが見えるであろうし、今まさに、その例である。
「俺たち対外強硬派がどれだけ、この国に貢献しているのかを知らずに、文句ばかりを言いやがって!!! アマティック教の教祖とも繋がりがあるんだ!!! 夜道には気をつけろよ!!!」
と、ディマンドは大声で言う。
反対する輩は頭にくるので、アマティック教を使って、ラッパーラード議員やディマンドに文句を言っている主要な権力者を物理的に永遠に排除して、権力もない議員たちをディマンドへと逆らうとどうなるのかをしっかりと教え込ませないといけない。
なぜなら、ディマンドは自らが失敗したとしても、その失敗を認めることはないであろうし、他人に責任を転嫁できる場面では、どうどうとその責任を押し付けるであろう。
ディマンドが劣っている理由は、そういう面にある。成長できないし、自分に蓄積されるはずの経験がしっかりと身に付くことがないのである。
そうなってしまうと、人という生き物は、愚かなことを平然と繰り返すだけで、それを止める人間はかなり苦労を強いられることになるだろうし、止める人間の命だって奪われるという最悪の事態となってしまうことだってある。そんな最悪の事態になったとしても、その愚か者は止めようとした人間に対して、悪く言うだけで、その人物のありがたみすら理解することができないであろう。本当にどうしようもない人間になるべきではない。一つの例かもしれないが、あり得ないという証明は不可能に近いものである。
自分の愚かさに気づくこともあるだろうが、少数の可能性は十分にあり得る。
ディマンドは、ラッパーラード議員などの自分に批判するような勢力だとディマンド自身が認識している者を排除することに対する、自らの行為の愚かさに気づくことはないだろうし、批判側が萎縮してくれれば、自分のやりたい放題であり、万々歳すると思われるし、それは確実だと言っても過言ではないだろう。
ディマンドは結局、自分の愚かさには気づけず、自分の判断は人という生き物の本質を理解できずに、自らを完全な存在だと勘違いした者と同じような存在でしかない。人は完璧も完全にもなれない存在であるはずなのに―…。
(グッ………………。)
ディマンドの今の言葉に対して、ヤジを飛ばしていた議員たちは黙り込んでしまう。
そう、ディマンドがアマティック教と繋がっているのは、議員たちの間では有名な話であり、アマティック教がシエルマスと繋がっており、ディマンドに敵対するということはシエルマスに命を狙われる可能性だってあるということだ。
そんなことになってしまえば、自らの力では自身の命を守ることはできない。
それが分かっているから、大人しくなる。
(アハハハハハハハハハハハハハハハハ、黙りやがって―…。こいつらは、俺がアマティック教と繋がっていることを知ってるから、アマティック教の名前を出すだけで、文句を言わなくなる。俺様に反抗するのが悪いのだ。ミラング共和国は俺様のためにあり、俺が素晴らしい成果を見せてやるのだ。そのために、ファルケンシュタイロ、お前がリース王国軍を追い払え!!!)
と、ディマンドは心の中で思う。
有頂天だ。
誰もがその表情を見ながら、ディマンド嫌いの議員たちは、歯を噛みしめながら、こいつだけはいつか、と復讐に燃えるのだった。
結局、ミラング共和国は議員同士における対立もそうであるが、結局、蹴落とし合った結果が今に繋がっており、圧政をした結果が今になって現れている。
俗物ばかりで真に国を思う者などいないし、思えるはずもない。
国を無条件で愛せと言ってくる者ほど、こういう場合に限って、国を平然と見捨てるどころか、自身の命ばかりを慮る。他者の命なんてどうだって良い。
結局、人を見る場合は、言葉よりも、その行動を見るべきだということは、的を得ていると言ってよい。言葉で人が怪しいかどうかと分かる人など、ほとんどいないのだから―…。
そして、この場ほど、今、ミラング共和国にとって役に立たないものはなかった。
議場は、これで閉会したのであるが、このような馬鹿な議会がミラング共和国にとっての最後の議会とは、分かっている人物もいたが、それは少数でしかない。
場所は、ラルネの市内。
そんななか、歩きながら職場へと向かう者が一人いた。
(今日は、服を着替えるために家に帰ったけど、いつまでもリース王国軍との戦争が続くんだろうなぁ~。)
と、思っている人物が一人。
彼は、ここ連日と徹夜で仕事することが多かった。
彼は、現実世界におけるブラック企業と呼ばれる労働者を酷使することに何の痛みもなく、自己本位どもが権力を握っている企業で働いているわけではなく、ミラング共和国の役人であり、新人に近い位置にいる。
(それよりもさっさと戻らないといけない。怒られる!!!)
と、心の中で思いながら、職場へと走り始める。
ミラング共和国には、行政に相当する役所があり、いくつかの分野によって分かれており、この人物は総統秘書の関係する役所で働いている。総統の身近なお世話をし、総統の職務を補佐する仕事である。この場所は、エリートコースとも言われ、試験で優秀な成績を修めることができれば、議員とその関係者に伝手やコネのない者でも採用され、働くことができる。
そう、この職場へと走って向かって行く人物は、ミラング共和国内ではエリートであり、将来が嘱望されていると言ってもおかしくない。
だけど、この人物は不思議な出会いをし、ミラング共和国での行政官としての出世を捨てなければならなくなったのである。だけど、それは同時に、幸運の知らせだったのかもしれない。
ランシュが飛びだってから一時間ほどの時間が経過する。
ランシュは上空を飛んでいた。
ランシュは地上からは、ランシュだと判断することができない高度にいながら、辺りを見回しながら、エルゲルダのいると思われる場所へと向かって行く。
そして、ラルネの入り口に辿り着いていた。
そこでは、リース王国軍とミラング共和国軍が双方に睨み合っていた。
その場所には、リース王国軍の大将が馬に跨っており、戦いが今か今かという雰囲気がありながらも、ランシュはリース王国軍の大将が数々のハミルニアに対する馬鹿な発言のせいで、ハミルニアからの印象からか、カッコよく見えていなかった。
そして、そんな、大きな声が発せられるのであった。
「我はリース王国軍総大将で、将軍でもあるオバーラ=ラガナーネである。リース王国国王レグニエド様より、戦争を仕掛けたミラング共和国を倒し、支配するように命じられている。今なら、降伏すれば、命だけは助けてやろう。ミラング共和国の総統エルゲルダ。元は、リース王国の一地方領主に過ぎなかった人間が偉く傲慢になったものだ。」
と、オバーラは言う。
オバーラの言葉は高々と威勢の良いものであり、エルゲルダの情報を知っているがゆえに、エルゲルダを貶めるようなことを簡単に言う。
そのための原稿を用意して、しっかりと暗誦できるぐらいに練習したほどだ。
そんな暇があるなら、もう少し作戦を詰められたであろうに―…。
(………どっちも傲慢だろ。)
と、ランシュは心の中でツッコミを入れる。
ランシュからしてみれば、エルゲルダもオバーラも傲慢な性格であり、言動であり、行動であることに間違いないのだから―…。
そんなしょうもないところで比較をするな、と心の中で言いたいだろうけど、抑えるのだった。
ランシュは今、エルゲルダに対する復讐を実行しようとしており、気づかれるわけにはいかなかったからだ。
ゆえに、ランシュはオバーラの言葉を聞きながら、オバーラの性格が何かを考察するのであった。ランシュは、セルティー王女の護衛をしている関係で、オバーラのことはそれなり見かけており、ひん曲がった性格であると思っていたし、そこまで人として優れている人物には見えなかった。
それでも、周りの部下は信じているような感じであることを思い出すのだった。
そして、ランシュは飛びながらも言葉を聞き続ける。
「ふん、リース王国がかつて、エルゲルダ総統に不当な扱いをしたのは事実だろ。彼はミラング共和国に受け入れられて、人々に対して徳を与えられたことにより、民に導かれて総統という指導者になったのだ。現に、エルゲルダ総統への支持は大半であり、九割も超えるほどだ。」
と、ミラング共和国軍のファルケンシュタイロの重臣の一人が言う。
この人物は言葉が達者であることから、このような役目を担うことがあり、今回はその煽り言葉の重臣の出番というわけだ。
その言葉に、オバーラは怒りの感情を見せる。
その間、ランシュは、
(うわ~、嘘っぽいことをミラング共和国軍の方も言っているなぁ~。現に、支持がどれだけなのか調査されているのかさえ、怪しい。ミラング共和国の総統になってからのエルゲルダの業績というものは、プラスの要素がないと思えるが―…。シエルマスの実権を握って、対外強硬派の重鎮らを粛清し、かつ、今までも高かった税金にさらに税金をかけ、社会福祉への支出をかなり減らし、公衆衛生に従事する人々をクビにしたり、補助金をカットし、その分野が疲弊し、衰退したせいで、スラムが拡大したり、病人の治療が遅くなり、死亡者数が増加したという。これすらも一例としか言えないようなぐらいだ。リース王国もこのミラング共和国よりも酷くはないが、その傾向がいつ表面化されてもおかしくない状況だ。そんななかで、エルゲルダへの支持が多いとは思えない。脅したのか? これは調査すると、今の言葉の嘘が大量に出そうな気がする。)
と、心の中で思うのだった。
ランシュもミラング共和国に関する情報をある程度は、事前に調べていたりする。エルゲルダに復讐からと言っても、事前の情報を把握しておくことは、敵の弱点を探っていくためには必要なことであるし、これを疎かにすると、未知のまま戦うこととなり、勝敗はギャンブルのようなものとなり、上手くいけば良いが、失敗すれば、大きな犠牲を払うことになったりすることもある。
そして、ランシュは、集めた情報の齟齬がないかを、イルターシャからの情報を照らしていたりするのである。
その間にも、会話は進んでいく。
「嘘をつけ!! それよりも降伏する気はないということでいいのな。」
と、オバーラは言う。
オバーラとしては、最後通牒のようなものであり、実質その役割を担っている。
オバーラからしたら、降参したとしても、今までの分、略奪することを厭う気もない。
一方のミラング共和国側が、降参するという選択肢もない。
ゆえに―…。
「ああ。」
と、ミラング共和国軍のファルケンシュタイロの重臣が言う。
そして、オバーラは、
「攻めろ‐――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――!!!」
と、叫ぶ。
こうして、最終決戦であるラルネ戦が開幕するのだった。
その頃には、ランシュはラルネの市街を飛行するのであった。
エルゲルダのいる場所に向かうために―…。
番外編 ミラング共和国滅亡物語(264)~最終章 滅亡戦争(119)~ に続く。
誤字・脱字に関しては、気づける範囲で修正および加筆していくと思います。
では―…。