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鎖と楔と時々貴女



ユウト…可愛い子、愛しい子、愛子、私達の愛の結晶、私の私の愛の具象。


優斗…可愛い我が子、愛おしい子、愛子、私達の絆の証、俺の俺の行為の具現。


なんでも与えましょう、それであなたの笑顔が見れるなら。


悉くを与えよう、それでお前の笑顔が消えないのなら。


何故なら母は見守らねばならないから、あなたがいつか死ぬ時まで。


何故なら父は導かねばならないから、お前がいつか灰へと変わる瞬間まで。


あなたは藤堂、誉ある華族の末席へと連なる子。


お前は藤堂、古く流れ出ずる血のなんたるかを知るべき子。


だからあなたは育ちなさい、健やかに、心豊かに、路傍の石ころには目を向けず。


ひたすら清く、尊く生きよ。道草を踏みながらただ歩け、それはお前に必要ない。


ぼくの


ぼくの


ぼくは


ぼくだよ。


違うのよ、あなたはできる子。


間違いは正さねばならない。




けどママ


黙りなさい!なんで言うことが聞けないの⁉︎



でもパパ


あまり失望させるなよ…次はないぞ!






ううううん、うん、はい。


ぐるぐると、まわったんだよ、世界がね?

ぼくはいつも仲間はずれだ。


ぐうるる。


ぐうるる。



この、どうしてなのよユウトさん‼︎


きんきん、うー、うー、うー。

救急ママは大忙し!ぼくを素敵に治療する!


なんでこれが出来ないんだ‼︎


びーびー、うぉーん、うぉーん、うぉーん。

警察パパは大忙し!ぼくを華麗に逮捕する!





この■、なんでこんなことに…!


この■、どうしてこうなるんだ…!




やめて、やめて、うー、うー、うぉーん、うぉーん、うん。


いたいよいたい、アタマがぐるぐる、ぐうるる。




でも


でも


ねえ

ねえ

ねー

ね、え?



そ、それ、それはとてもあまくてビターな薫りが芳醇さを醸し出せせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせせ、せせ、蝉が














もう無いのよわた死。



「壊れちゃった、つまんないな」


ビターな薫りがホップステップ、バニラチョコは売り切れだ!


「なにか楽しいことないかなあ」


ハイな気分は桃源郷、極楽浄土は三千世界。


ぼくの

ぼっくーの


愛しい、いとしいボク♪


しいしいすぃーいい、い。



「でも、ねえさ」


ハイな、ハイハイ?


「たすけ、よ」


いいわ、もちろん、わたし好み。


けれどあなた制約が。


「なんでも何かどうぞお好きに」


じゃ








彼を助けてあげて、お願い。

あの子はとても繊細なのよ…わたしと違ってね。

だから、どうかお願い。

晋介おれを支えてあげて。


「うん…がんばるよ」


ありがとう、じゃあ





















【クッキングよ】


貴方


とても


美味しそう。


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