懐かしい、嬉しい、でもやっぱり怖い
辛辣な評価こいやベイベーです
というか、評価してくださいお願いします!!
さっきの失礼なのなしで……
あまりに突然の出来事で放心してしまった。
ハッと、我に返ると、目の前にはぷくっと頬を膨らませている陽子。
「おんぶぅ〜」
「子供かお前は!!」
「お姫さま抱っこでもいいよ!!」
「ここ、マンションなんだからエレベーターで行こうよ」
「今日は階段登りたい感じ」
「車椅子どうすんだよ」
「それはエレベーターで運ぶの」
「はい、エレベーターでいこうねー」
そういって、俺は後ろに振り返って、身をかがめる。
一応、俺たち高校生なんだからさ、しっかりしてくれよ……
「おぶってやるからさ、それで我慢してくれよ」
仕方ないなーと両手を挙げて、お手上げのポーズをとる、陽子。
こ、こいつ……でも、懐かしい。
その後、ダイビングし、俺の背中に膝蹴りを豪快に決める。
激痛が身体中を瞬時に駆け巡り、ばたりと床に倒れた。
ちなみに陽子も地べたに落ちて、尻餅をついているのだが、それは自業自得。
「いって〜な、このやろー」
陽子の頭をぺしっと叩く。ウィッグがあるから少し強めだ。
「いったーい、これでおあいこね」
そう言って、ウインクを決めてくる。
俺はすごい鼻についたので、むすっとする。すると突然、視界がぼやけた。
「要くん、どうしたの?」
目をこすると手には透明な液体。
「嬉しくてな、お前が昔みたいに笑ってるからさ……」
予想外な返答だったせいか照れ臭そうに頬を、くいっと人差し指でさする、陽子。
その後、車椅子と陽子どっちも運べないと察した俺は、エレベーターに乗ってからおぶることにした。
陽子は癌の診断を受けた当初から今日まで、病気のショックによる鬱状態に陥り、笑うことはもちろん、感情を表に出すことがまったくといっていいほどなくなっていた。
だから、俺はなぜ、この状況で鬱から脱したのかがわからなかった。
エレベーターは彼女の部屋がある13階に到着した。
そのまま彼女の家の部屋に向かっていると途中で井戸端会議をしている、主婦に出くわした。
会釈をして、そのまま素通りした。
「あらやだ、こんな明るい時間からラブラブね。」
「あらま、夜にはレッツ パーリーなんでしょざますね、近所迷惑には配慮してほしいざますね」
よほど話のネタがないのか、はたまた、夫からの愛が感じられないことから湧き出た嫉妬なのかわらかないが、俺たちの後ろ髪を引いてくる主婦達。
陽子は主婦達を見て、顔を俺の背中にうずめる
「大丈夫だよ」
部屋の前に無事到着し、インターホンを押し、陽子の母親を待つ。
「もう着いたぞ〜」
顔色を伺おうと首を120度程度曲げると、まだ顔をうずめている陽子がいた。すると、
「今回も降ろさなかったね、要くん。私が荒れていた時、皆が離れてしまっても、どんなに恥ずかしい思いをしても、要くんだけは見捨てなかった。いままでも今回もありがとう」
俺は背中からじーんと熱いものを感じた気がした。
一つだけ確かなことがある。陽子が元の溌剌な少女に戻ったこは、いままで望んでいたこと、それは嬉しい。
嬉しいけれど、陽子は……
陽子は突然バッと顔を上げる
「でもさぁ……要くん」
「えっ……」
すると、陽子は得意げな顔で俺を見つめ、指をチッチッチッ、と左右にゆらしながら
「おしい、車椅子置きっ放しだよ」
あ、こんどからおんぶなしな。
後付けやろ!!って感じがムンムンとしてるような気がする。実際次の話の見通しをほとんど考えないプレイングしてます。
嬉しい評価はカフェイン、辛辣な評価は薬石となるので、お願いします。
一番辛いのはなにも評価されないことです((((;゜Д゜)))))))