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百合エロゲの世界で主人公の母親とワンナイトした件  作者: ランマ
始まりの星は人妻とワンナイトする

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EP.3 「ご飯にする? お風呂にする? それとも……」

 僕は町の外れにある、ダンジョンに来ていた。

 厳重に隠されてはいたが、原作知識のお陰で本来必要な謎解きも何もかもすっ飛ばしてくることができた。

 正規ルートだと解放するの死ぬほど面倒くさいからね。

 現実で同じ事する羽目にならなくて良かったよ。


 星辰のダンジョン。

 主に出現する魔物は、浮遊する星屑フロート・スターダスト幻影彗星(ミラージュ・コメット)といった星をモチーフにした魔物だ。

 この魔物達はいわゆるメタルスライム枠で倒しづらくはあるが、弱い上に経験値が豊富なのだ。

 まあ深くまで行けば星狼族(スターウルフ)みたいな弱くない魔物も出てくるけどね。


 例えば浮遊する星屑フロート・スターダスト

 コイツは基本浮いてるだけで攻撃は極稀に突進してくる程度だ。

 その代わりサイズが小さい上に素早さが高いから攻撃を当てにくい、防御力が高く再生能力も持ってる。

 倒しにくさは最悪だけどレベル1の僕が倒せば一気に10辺りまで上がるだろう。


 オマケに落とすアイテムは換金用ばかり。

 経験値もお金も稼げて一石二鳥の周回用ダンジョンなのだ。

 まあ、それ以外は何にも無いけどね。

 宝箱もないし、隠し部屋だってない。

 その分経験値とお金は美味しいけど。


 そして倒し辛いという点も問題ない。

 この電魔の杖があればね。

 この杖の強みは速射、連射だ。

 浅めの階層に出てくる魔物程度なら再生速度を上回れる。


 ダンジョンに入ると、早速魔物がお出迎えした。

 キラキラと光る石が大量に空中に浮いている。

 浮遊する星屑フロート・スターダストだ。


「電魔変換機構起動。基礎魔法陣、投影開始。『石礫弾(ストーン・バレット)』、第一術式から第十術式まで並列展開」


 杖の先から青白い魔法陣が投射される。

 そしてその魔法陣の上に、歯車の様に噛み合った10の魔法陣が追加で投射された。


「変換魔力、高速充填。全術式連結励起。『石礫掃射弾(ストーン・ガトリング)』」


 地属性を付与された魔力は、拳程の大きさの石に変化する。

 30を超える石が回転しながら、浮遊する星屑フロート・スターダストへ放たれた。

 魔力操作で軌道を誘導し、全ての石弾を命中させた。

 石弾が浮遊する星屑フロート・スターダストを削っていく。

 全て削り切ると、金属の塊と光の玉が出現した。

 金属の塊は床に落ちたが、光はすぐに離散した。


「なん……だと……」


 経験値が手に入る感覚がない。

 どうやらレベルが上がらなかったようだ。


 現実になった今でもレベルシステムが存在するのは確認済みだ。

 ゲームと違って数値化はされていないけど。

 経験値は魔力に良く似ているけれど、別のエネルギーらしい。

 今魔物を討伐した際に出てきた光がそれだ。

 本来ならあの光は僕の体内に吸い込まれていくはずだったのに……。


 そうか……。

 男はレベルも上げられないのか。

 いや、よく考えればそうだね。

 パワーレベリングが可能な世界である以上、男を強くしようと考える人間がいない筈がない。

 特に僕の家なんて僕を追い出しこそしたものの、それまではデロデロに甘やかしていたのだ。

 出来るならとっくにしていただろう。


 どうしよう、最初で躓いたぞ。

 僕の華麗で完璧な計画()が。

 落ち着け、経験値こそ手に入らなかったけど換金アイテムはドロップした。

 取り敢えず金銭面はどうにかなる。

 流石にずっと真々子さんに養ってもらう訳には行かなかったし、1つ問題が解決したと前向きに考えよう。

 僕にだってプライドがある。

 僕はダメ人間を自覚してるけど、ヒモは流石にね。


 というか経験値取り込めないなら僕が倒した魔物の経験値は何処に行ったんだ? 

 経験値がただの数値でしかなかったゲーム時代と違って現実に存在するエネルギーな以上、虚空に消えることはないと思うけど……。

 でもファンタジー世界だからあり得るのか? 

 うーん分からん。

 その辺りが分かれば男の僕でも活用出来るようになるかもしれない。


 とりあえず金策がてらコイツらを狩りながら考えよう。

 コイツが落とした金属の塊。

 これ1つで5万ぐらいする。

 一体討伐するのに使ったエネルギーを考えれば……大体10体討伐出来る。

 しかも今日は電池を持ってきてるから更に10体追加で討伐できる。

 つまり1日100万稼げるのだ。

 勝ったなガハハ。

 風呂喰ってくる。


 まあ、ストーリー後半になるとお金もインフレ気味だから平気でお金を億単位で浪費することになるんだけど。

 マジで装備やアイテムにお金を湯水のように消費するから。

 ゲームの時は何とも思わなかったけど現実になると感覚バグりそうになるね。


「お次は夜空鼠(ノクターン・ラット)か」


 サッカーボールサイズのネズミの群れがぞろぞろと現れた。

 深い青色の毛並みは艶々と光を反射している。


「『石連掃射弾(ストーン・ガトリング)』、『石連掃射弾(ストーン・ガトリング)』、『石連掃射弾(ストーン・ガトリング)』」


 次々と魔術を放ち、敵を倒していく。

 魔術がネズミに当たる度に金属音が響き渡った。

 そうして、数時間程ダンジョンを探索する。


「ふぅ……」


 そろそろ帰るか。

 体力的には大丈夫だけど、杖の充電が切れそうだし。

 ここで少し休もう。

 真々子さんに持たされたお弁当でも食べようかな。

 お弁当と言っても、帰ったら昼ご飯だから軽めだけどね。


 仄かにまだ温かい、サランラップの包みを開ける。

 中からは、鶏肉やごぼうの混ざった、茶色いおにぎりが出てきた。

 鶏めしおにぎりだ。


「んー! おいひー!」


 鶏肉の旨味と醤油の香りが身体に染み渡る。

 余りの美味しさに思わず頬が緩んだ。

 あっという間に食べ切ってしまった。


「ごちそうさまでした。……よし!」


 ここから入り口まで数時間。

 頑張るぞ! 




《hr》




「ただいまー!」


 そんなこんなで無事に家に帰ってこれた。

 手に入れた素材はギアを通して燕ちゃんに送っておいた。

 一部アイテム限定で、量にも制限はあるものの、リングギアには連絡先に登録した相手の拡張領域(インベントリ)にアイテムを遠隔送信出来る機能があるのだ。

 これも物質をデータ化してるからこそ可能な技術だ。


 これで後は燕ちゃんが換金してくれるだろう。

 僕のリングギアから換金したら絶対に怪しまれるからね。

 男がダンジョン素材を換金するなんて、リングギアを使えない犯罪者とかが代わりにさせるくらいでしか機会ないからね。

 燕ちゃんから貰ったリングギア偽装アイテムを使ってる間は換金できないし。


「おかえりなさい、射音くん」


 真々子さんは、パタパタとスリッパの音をさせて廊下を小走りでやってきた。

 僕の顔を見るなり、花が咲いたような笑顔を向ける。

 エプロン姿の彼女からは、味噌汁の出汁の匂いとがふわりと漂ってくる。

 いい匂い。

 今日の夕食は何かな? 


「ダンジョン、大丈夫だった? 怪我はしてない? 大丈夫?」


 彼女は僕をギュッと抱き締め、心配そうにこちらを見つめた。

 目元は赤く腫れ、涙目になっている。

 よほど心配していたであろうことが窺えた。


 過保護、とは言えないね。

 なにせこの世界の男は護られるだけの存在。

 魔物どころか、そこらの犬にさえ勝てないだろう。

 ダンジョンに行った僕を心配するのは当然のことだった。


「大丈夫だよ。ほら、どこも怪我してない。無傷だから」


 彼女が離れた後、腕を広げてくるりと一回転し、何もなかったことをアピールする。

 スカートがふわりと捲り上がり、下着が見えそうになったが、彼女はチラリと見ただけですぐに僕の顔を見つめた。


「それならいいのだけど……本当に無理しちゃダメよ?」


 分かってるよ。

 これ以上真々子さんに心配をかける訳には行かないからね。

『いのちだいじに』をモットーに頑張ろう。


「……そういえば燕ちゃんは?」

「燕は今日も帰って来ないわ。さっき連絡があって、朝帰りらしいわよ」


 そうなんだ? 

 今夜は誰といちゃつくのかな。

 序盤で抱ける子と言えば雪華か、霊香(レイカ)か、朱音か、狼秘(ロウヒ)か。

 はたまた僕の知らない子か。

 原作だと差分多すぎてサブヒロインどころかモブすら全員連れ込めたからね。

 現実になった以上、モブルートもあり得るのでは? 


 燕は朝帰り……。

 ということは今日は僕と真々子さんの2人きりか。

 じゃあ遠慮なく抱こうかな。


「えっと、それじゃあ気を取り直して……やってみたかった事があるの」


 ん? 

 なんだろう。


「ご飯にする? お風呂にする? それとも……」


 彼女は少しだけ屈んで、僕の耳元に唇を寄せた。

 吐息が耳にかかり、背筋がゾクリと震える。


「わ・た・し?」


 思わず抱き着いてキスをしてしまった。

 唇を重ね合わせると、その柔らかい感触に思考が真っ白になる。

 真々子さんの唇は、ほんのりと甘い、リップクリームの味がした。


「んあっ♡ 射音くん♡」


 最初は驚いたように固まっていた彼女の体が、すぐにふわりと力を抜いて、僕に体重を預けてくる。

 腕が僕の背中に回り、ぎゅっと抱きしめ返された。


「んっ……♡」


 小さく吐息が漏れる。

 彼女の舌が、恐る恐る僕の唇をなぞるように動いた。

 誘われるままに舌を絡めると、熱くて湿った感触が一気に広がる。

 頭の芯がじんわり蕩けていく様だった。


 舌を深く差し込んで、彼女の口腔を隅々まで味わうように絡め取る。

 彼女も負けじと舌を絡めてきて、時折小さく甘い声が漏れた。

 どれくらい時間が経っただろう。

 息が苦しくなって、ようやく唇を離すと、唾液が糸を引いて繋がっていた。


「射音くん……」


 真々子さんの瞳はとろりと潤んでいて、頰は赤く染まっていた。

 息が荒くて、唇が唾液で艶々光っている。

 いつも穏やかで優しい、母性溢れる表情が、今は完全に女の顔になっていた。


「ごめんね……急に……」

「いいのよ、射音くん」


 彼女は僕をギュッと抱き上げ、お姫様抱っこをした。


「ねえ、射音くん……ご飯、まだ後でもいいわよね?」


 その言葉に、僕は理性の糸がプツリと切れる。

 もう何も考えられなくなってしまった。


「……うん。 あとで、ね」


 その日の晩。

 2人は夕食を取ることも忘れ、獣の様にまぐわった。

 獣の様な激しい喘ぎ声が家中に響き、獣臭いニオイが充満したという。

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