ここは小説の世界?!ってなったら
そのパターン結構見かけるのですが、気づいて行動できるの凄いなって。
主人公がいる世界って、つまり実写版じゃないですか。
私だったら名前も状況もそっくりで、だとしてもあの作品だって気づけないなって。
もし、転生先が原作通りの二次元の世界だったらもうこの話は終わりだけれど。
実際生まれ変わったとして、それっぽいけどまさかって思うのが関の山。
だって思い描いてた登場人物と実際にいる人物とでは絶対に違うから。
小説もアニメも実写化する度にブーイング起こるじゃないですか。
すっごい推しキャラだったのに、何故その人起用したの?!みたいな。
騎士の美丈夫のはずが、ひょろひょろのただ体脂肪率が低いだけの顔面のみの配役とかさ。
魔法使いなのに思ったより肉弾戦多いなとかさ。
人種が思ってたのと違うなとか。
目で殺すタイプのキャラの声が甲高くて威厳がないなとか。
体臭きっつ、とかさ?
もしこれが断罪回避系ヒロインに転生しちゃった場合。
とりあえず「婚約者ですけど。」みたいな顔しなくちゃいけないわけじゃないですか。
全てがコレジャナイ感じだけど、半信半疑で過ごしてみたりして。やっぱりあの作品かなって。
現代(前世)の知識がある状態で、とりあえず原作通りに動かないと不審者になってしまうし、「あ!これあのページで見たちょっとわかんなかった描写のやつ!」とか思わず浮かれて喋ったら、精神病院連れていかれて、一生出てこれないかもしれないじゃないですか。
やだそんなの。
だったらもういっそ気づかないフリして断罪まで物語を楽しんで死にたい。
むしろソフトな断罪のされ方だったら体験してみたいまであるかもしれない。
他国追放だけならとか喜んでって感じだし。
ナーロッパってことは中世ヨーロッパが舞台な事が多いし、流刑地はフランス風、オーストラリア風か、もしかしたらアメリカ風あたりになるかもしれない。
どーせ無い罪をでっちあげられるんだったら苛め抜いてやろう。
せっかくストーリーの一コマになったんだから。
うん、いじめ抜いてこ。
箸より重いもの持ったことない細腕で教科書破いて制服捨てて集団で襲いかかろ。
良心は捨ててこ。
その代償で貧乏人が大金持ちになるんだもんね?
結果win-winだね。
守ってもらわないと生きられない元貧乏人が仕切る国家よ永遠に。
国王が戦争に負けたら打首だから頑張ってね。
欲を言えば流刑地はオーストラリア風がいいな。
「あーたみたいなマナーのなってない野蛮人はオーストラリアがお似合いザマス」とか、いじめるついでに厭味ったらしく言っとけば、オーストラリア風な場所に流刑してくれるかもしれない。
落語のまんじゅう怖いみたいに。
待ってて愛しいコアラたち。待っててかわいいカンガルーたち。熱帯魚と戯れるのもいいよね。
舞台装置として活躍してあげたんだから、ご褒美で素晴らしい人生がスタートしちゃうかもしれない。
責任のない場所で自由な人生謳歌しちゃうかも。
ワルイ女は自分に正直だから、きっと人生楽しくなる。
その方向で転生したいなぁ。
お読みくださりありがとうございました