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1.戦場の番犬は粗暴

「ヒャーハハハッ!! てめえらまとめて地獄に送ってやるよぉ!!」


 無骨でズシリとした重量感のある大剣を軽々と振り回し、彼は目の前の魔物達を次々と斬り倒していく。自身が返り血まみれになる事などまるで意に介していないらしい。


 この最高にヒャッハーしていらっしゃるのがラドルファス様。


 私が仕えるご主人様です。



 私、セリア・ネヴァは魔法学園を中の下の成績で卒業した。

 特に実技の成績が壊滅的であり、憧れであった冒険者になる事は叶わなかった。

 しかし掃除の際に役に立つ【洗浄魔法】だけは実技においても及第点であった為、どこかの屋敷で使用人として働く道を選んだ。

 とはいえどこも人手は足りており、就職難に陥っていた私はギルドに就職先の斡旋の相談に行った。

 すると一件だけ募集があった。

 そこは【魔境】に面した国境の砦の一つであった。


 この国、ユタシアの北側には魔物達が跋扈する未開拓の土地が広がっており、そういった土地は魔境と呼ばれている。

 国境から先は巨大な森が鎮座しており、それを抜けると荒れ地や火山地帯等の不毛の地が広がっていると言われている。


 魔物の多くは魔物同士で補食し合っており、縄張りに侵入したり、彼等を傷付けたりしなければあちらから襲って来る事はほとんどない。

 しかし中には人間を主食とする種族もおり、しばしば魔境から現れては街を襲いにやって来るのである。

 そこで魔物が街に侵入するのを未然に防ぐ為、魔物が出没しやすいエリアにいくつかの砦が建てられるようになった。


 日夜砦を守っているのは、ギルドから派遣された傭兵──通称【番犬】と呼ばれる者達である。


 最近魔物の出没箇所が増えた事により、さらにもう一つ砦が建造されたらしく、既にそちらで働き始めている番犬達の身の回りの世話をしてくれる住み込みの使用人を募集している、との事だった。

 市街地から非常に離れた立地である為、これまでなかなか志願者が現れなかったそうだ。


 とにかくまずは手に職をつけたかった私は二つ返事で承諾した──承諾してしまった。


「あぁ!? なんだぁてめえは!?」


 砦に到着した私をドスの利いた声と共に出迎えたのは、髪も瞳も血色に染まった、見るからに凶暴そうな男。長い前髪の隙間からギロリとガンを飛ばしてくる。その視線はどう解釈しても好意的とは言えないだろう。


 ──私、知ってる。確かこういう輩の事をチンピラって言うんだ──……。


 番犬というより狂犬とか餓狼といった言葉のほうが相応しい気がする。


「え、えーと、私、セリア・ネヴァと申します。ギルドからの紹介で使用人として派遣されてきたのですが……」


「あ? 使用人? なんだよ、戦えねー奴なんざ寄越しやがって、ギルドも使えねーなぁ」


 この男、すこぶる口が悪い。

 少なくとも歓迎されていないのは明白である。なんか怖いし、やっぱり帰ろうかな……。


「おい、何グズグズしてんだ。とっとと入りやがれ。魔物共の餌になりてえのか」


 ──あ、なんだかんだ言っても中には入れてくれるんだ……。


 どうやら血も涙もない冷血動物という訳ではないらしい。


 砦と言っても人間同士の戦争とは違い、魔物は多くても一度に十頭前後しか攻めて来ない為、かなり小型である。数人分程度の居住スペースしかない。

 石造りの壁や床はまだ建てられたばかりなだけあって綺麗──かと思いきや、所々血痕らしきものが付着している。恐らく怪我をしたまま、または返り血まみれのまま歩き回ったり壁に触れたりでもしたのだろう。若干ホラーなんですけど。

 おまけに床には泥の付いた靴による足跡やら、武器の手入れ道具やら使用済みの包帯やらがその辺に転がっていて、要はとっ散らかっていて汚い。掃除のし甲斐がありすぎる。


 しかしそれとは対照的に、砦内部に設置された様々な設備はわりと綺麗というか、あまり使用された形跡がない。石窯なんて煤の一つもありはしない。


 番犬の仕事は命懸けな上に常に魔境を監視していなければならない為、ほぼ自由がない。

 はっきり言って不人気職である。

 ゆえに職場環境を良くして少しでも志願者を増やそうと、設備は最新式かつ高価なものが充実している。

 また、ユタシアは魔法文化が発達しており、国内の給水システムと排水システムには転移魔法陣式が採用されている。

 これは専用の呪文を唱えるとそれぞれの魔法陣から水が出てきたり排水されたりする仕組みになっており、特にお手洗いに使用されている魔法陣は排泄物ごと排水出来る特別製である。

 また給水面においても、唱える呪文によって冷水と温水の切り替えが出来る優れものだ。流石に熱湯は出てこないけれど、他国の誰もが羨む最先端の技術であるのは間違いない。

 にもかかわらず、水回りや浴槽、お手洗いはあまり汚れていない。洗濯の際に必要不可欠な洗濯板と桶なんて物置の奥にしまわれたままである。


 それともう一つ。


 砦内を一周してみたが、他の番犬の姿がどこにも見当たらないのである。

 番犬『達』のお世話を頼まれたのだから、彼以外にも最低一人はいるはずである。見回りにでも行っているのだろうか……?


「あの、他の番犬の方はどちらに……?」


「もういねーよ」


「え?」


 彼いわく、ここには彼以外に二人の番犬がいた。

 彼等三人は元々仲間だった訳ではなく、それぞれ別々にギルドから依頼を受け、一ヶ月程前にこの砦に派遣されてきたそうだ。

 しかしわずか一週間後、その内の一人が魔物に殺されてしまった。

 加えて、それを目の当たりにしたもう一人の番犬が、「も、もうこれ以上こんな所にいられるか! おれはこの仕事を降りる! 街に戻らせてもらう!」と、実に不穏な台詞を残して去っていってしまったのだという。──この男性が無事に街に辿り着けている事を願う。


 それ以降、目の前の彼──ラドルファス様がお一人でこの砦を守っているのだそうだ。


 ラドルファスという名前にはうっすらと聞き覚えがあった。確かあれは魔法学園を卒業する少し前、【冒険学】の講義の時だ。

 冒険者やそれに関わる職業に就く上で必要な知識を学ぶ授業なのだが、そこで紹介されていた高ランク冒険者の一覧に彼の名があったはずだ。


 魔境と呼ばれる場所は世界各地に存在しており、若くしてそれらを渡り歩いてきた歴戦の猛者の戦闘狂。

 【赤狼】の異名をもつ彼であるが、知らぬ間に野良狼は番犬(飼い犬)に進化していたようである。


 ──と、何やら突然、ビービーとけたたましい音が砦全体に鳴り響いた。

 例え熟睡していたとしても目覚めてしまうであろう、何とも耳障りな音だった。

 確かこの砦には結界が張られており、敵意のある魔物が近付くと魔力により空気が振動し、警報音が鳴る仕組みになっているのだったか。


「んじゃちょっくら行ってくるとするか。……おい、セリアっつったか。あんたが何しようと知ったこっちゃねーが、俺の足だけは引っ張んなよ? 戦闘中に外に出てきやがったら承知しねーからな!」


 剣の切っ先のような鋭い眼光でギロリと私を睨んだ後、ラドルファス様は戦場へと赴いていった。


 やはりとてもじゃないが好意的であるとは言えないだろう。


 ──だが今の台詞、受け取りようによっては『俺がいない間に何をしていても構わないが、危ないから絶対に外には出ないように』と言っているように聞こえなくもないのだが、気のせいだろうか……?

 自分に都合良く考えすぎかな……?


 ラドルファス様が不在の間、私は砦内部の掃除をする事にした。

 最低限度の私物を入れてきた肩掛け鞄を下ろし、早速ギルドから支給されたメイド服(お仕着せ)に着替える。そして髪を後ろで一本の三つ編みにし、準備万端。


 とりあえず散らかった物を部屋の隅に片付け、次に洗浄魔法で生み出した水を物置にあった桶に注ぐ。

 この水は【洗浄水】と言い、汚れを浮かび上がらせる力がある。魔力で作られた水である為どんな家具でも傷める事なく水拭き出来るのである。

 血と泥汚れを片っ端から拭き取ると、ようやくホラー感が消えた。


 高位の魔法使いならばその場から一歩も動かず全ての掃除や洗濯を終える事も可能らしいが、及第点を取るのがやっとの私にはそのような芸当はまず出来ない。

 だが掃除というのは過程がどうであろうと、最終的に綺麗になりさえすれば良いのである。少なくとも私はそう思っている。

 魔法だけでは足りない部分があるのなら、自らの手足を動かし、補えば良いだけの話なのだ。


 次に桶の洗浄水を入れ替え、汚れたまま放置されていた包帯を浸し、手洗いしていく。


(そうだ、折角だしこのままベッドシーツや他の布製品も洗っちゃおうかな)


 洗濯板を用いながら洗っていき、後は干すだけである。

 外には出られない為、室内に紐を張り巡らせてそれらを干す。そして炎魔法と風魔法を融合させた温風により乾かしていく。


 私の実力では火の玉やかまいたちを作り出す事は出来ない。しかしその分、私が作り出す温風の熱と風量は、濡れた物を乾かすのに実に丁度良い塩梅なのである。


 洗濯物が完全に乾ききった後、私は砦の食糧庫を訪れた。


 食糧庫の床にも転移魔法陣が描かれており、こちらの魔法陣は数日に一回、ギルドから支援物資が送られてくるようになっている。

 常に国境を守護し、砦からあまり離れる事の出来ぬ番犬には街に買い物に行く事が難しい為、ギルド経由でお国から最低限の物資が支給されるのである。

 ちなみに食糧だけでなく、生活に必要な品物も多少は送られてくる。

 しかしパンや飲料水、野菜の入った袋は中身をいくらか抜き取った形跡があるものの、他の袋は少し紐が緩んでいただけでほとんど手付かずであった。薪用の木材くらいしか抜き取られていない。

 まるで袋を開けてみたら食べられる物ではなかったのでそのまま放置した、といった感じである。ゴミを漁るカラスか。


 これまでラドルファス様は一体どんな生活を送ってきたのやら……。


 そんな事を考えながらそれぞれの袋の中身を確認していると、その中の一つに着替えの服らしき物を発見した。

 先程見たラドルファス様の服は既に大分汚れており、袖口や裾も所々ほつれていた。恐らく彼はこれからより一層お召し物をぼろぼろにして戦場から帰って来る事と思われる。あの服も洗濯したり繕ったりせねばなるまい。

 私は着替えとその他必要そうな物を小脇に抱え、食糧庫を後にした。


 砦に戻ってきたラドルファス様は血みどろだった。

 まあそのほとんどは返り血であるようだが。洗い甲斐があるにも程がある。

 しかも何やら牛の見た目に鹿の角を生やした魔物の死骸を担いでいる。砦を襲いに来た魔物の一頭だろうか……?


「あの、その魔物は一体……?」


「あぁ!? 晩メシ用の肉に決まってんだろーが! 砦を襲いに来た奴らの中で一番でかくて美味そうな奴を持ってきてやったんだ、ありがたく思いやがれ!」


 ──えっと、つまり私に食べさせる為にわざわざ魔物の肉を回収してくれたという事だろうか……?


 もしや彼なりに歓迎してくれているのだろうか?

 それ自体は素直に嬉しい。

 しかし。


「あ、ありがとうございます。ただ、えっと……ラドルファス様は普段から魔物の肉を召し上がっているのでしょうか?」


「あ? 当たり前だろ?」


「その……魔物の肉は臭みが強い上に固くてほとんど味がしない為、一般的には不味いとされているはずですが……」


「でも食えるだろ?」


「まあ調理法によっては美味しく食べられるようになりますが……。厨房を使用した様子があまり見られないようなのですが、今までどのように調理してらしたんですか?」


「外で焚き火で丸焼き」


「原始的ですね」


 毒さえ無ければ何でも平らげてしまいそうだなこの人……。


「んだよ、お育ちの良い嬢ちゃんには魔物の肉なんざ食えねーってかぁ!?」


 ──うっ、凄まれるとやっぱり怖い……!


「い、いえ、滅相もございません! そ、それに魔法学園の実習で魔物の調理方法も学んでおりますので……!」


 魔物の肉は不味いが栄養価は高い。薬の原料になるものもあるくらいだ。

 ゆえに将来冒険者となった際に旅の中で食する事が出来るよう、冒険学では様々な調理方法を教え込まれる。

 臭み消しになる物や肉を柔らかくする物と一緒に煮込んだり、身が淡白だからこそ濃い味付けにしたりする事で、あっという間に美味しい料理に様変わりするのである。

 ──よもや冒険者用の知識がこのような形で役に立つとは思わなかったが……。


「……へー、あんたならこの肉も美味いメシに出来るってーのか?」


「少なくとも素焼きよりはマシかと……」


「──ふん、いいだろう。んじゃ、こいつの処理はあんたに任せる。もし不味かったら罰として砦周りの草むしりの刑だかんな!」


 ──科される刑がなんかしょぼい。というかそれ元々使用人()の仕事だし。


 そんなこんなでまずはラドルファス様に魔物肉を解体して頂く。


 その間に私は料理の下ごしらえをし、さらにお風呂を沸かす。

 また、手のひらに意識を集中させ、洗浄魔法と治癒魔法を融合、及び固形化する。

 今、私の手の中にあるのは、見た目は普通の石鹸。

 しかし魔力で出来ているので傷口に入っても染みず、それどころか傷の治りが早まりさえするのだ。おまけに殺菌・消毒の効果もある為、戦闘後のお風呂には最適の代物なのである。


 解体を終えた肉を彼から受け取り、野菜と共に煮込んでスープにした。食糧庫にあったパンを添えれば完成である。


 ちなみにこのパン、保存が効く分非常に固く、小さくちぎってスープに浸しながら食べるのが一般的であるのだが、恐らくラドルファス様はこれまでそのまま丸かじりしていたと思われる。ワイルド過ぎる。


 私がスープを煮込んでいる間に、ラドルファス様にはお風呂に入って頂く事にした。流石に血みどろの状態でテーブルに着いて頂きたくはない。


 しかし彼を説得するのは非常に骨が折れた。


「んだよ、別にこのくらいの血、気にする程でもねーだろうがよ」


「いや気にしますよ! そんな状態で歩き回るから砦内が殺人現場みたいになっちゃうんじゃないですか! 今までお風呂とかお洗濯とかどうなさっていたんです?」


「三日に一回、服着たまま近くの川に飛び込んでた」


「そんなんじゃ駄目ですって! 傷口からバイ菌が入っちゃうかもしれないじゃないですか!」


 私が作った魔力石鹸を使えば消毒になる上に小さな傷くらいは治る旨を伝え、よーく磨いてくるよう念を押す。


 するとラドルファス様は少しばつが悪そうにぼそりと呟いた。


「……水の出し方がわっかんねーんだよ……!」


「え」


 聞けば、ラドルファス様は遥か遠い土地からこの地にやって来た為、この国の魔法文化に疎いのだという。

 少し前まで共に過ごしていた他の番犬達も同様だったらしく、ゆえにこの砦の設備をほとんど使う事が出来なかったそうだ。

 用を足す時はどうしていたのかと問えば、毎回野外に行っていたというのだから戦慄する。


 私は給水と排水の呪文を教えると、着替えと共に半ば強引に彼を脱衣所へと押し込んだ。


 文化の違いって怖い。

 というかギルドの人、そういうところもきちんと説明しておいてあげてよ。


 長い髪の先からまだ若干水を滴らせながら戻ってきた彼の髪を拭いてあげつつ、席に案内する。

 ギルドから支給された服は長身の彼にはほんの少しだけ丈が短いように見える。今度街に行く時は彼の服もいくらか買ってきてあげるべきだろうか。


 彼の前にスープとパンをご用意すると──そしてそれとなくパンの正しい食べ方を教えると──彼は木匙でスープごと肉を掬い、恐る恐る口にした。


 途端、凶悪だった彼の瞳が子犬のように輝き出した。──意外とわかりやすいなこの人。


「……あんたは他にもこういうもんが作れんのか?」


「ええ、まあ。学園で習ったものだけですけど。また魔物を狩ってきてくだされば色々作りますよ」


「……っ!」


 彼の瞳がより一層輝いた。

 彼が本物の犬だったら間違いなく尻尾をブンブン振っていたに違いない。


 実を言うと、私はそこまで料理が得意と言うわけではない。

 このスープだってごく一般家庭の味の域を出ない。

 今までろくな物を食べてこなかった彼だからこそ、この程度の料理でもご馳走に感じてしまうのだろう。


 とは言うものの、自分が作った料理をこんなにも美味しそうに食べてくれるというのはやはり嬉しいものがある。

 次はもっともっと美味しい料理を振る舞えるよう頑張ろうという気持ちになってくる。


 食事を片付けた後、私は彼の汚れた服を洗って乾かし、さらに持参していた裁縫道具でほつれた箇所や穴の空いた部分の補修をしていた。

 傍らではラドルファス様が愛用の大剣を手入れしている。


 椅子に座り、テーブルの上に服を広げてちくちくと針を通す単純作業を繰り返すうち、だんだんと瞼が重たくなってきた。

 仕事初日だけあって今日は非常に疲れた。


 ……いや、それだけではない。


 魔力を使いすぎたのだ。


 特に石鹸作りの際の魔力の固形化は消耗が激しいのである。学園にいた頃は一日にここまで魔力を消耗する事はなかった。


 まだ今日の仕事が終わっていない。眠る訳にはいかないのに……まだ──……。


 …………。



 ハッとして顔を上げると、窓から朝日が差し込んでいた。

 いつの間にか眠ってしまったらしい。


(大変、急いでラドルファス様の朝食をご用意しなくちゃ……!)


 立ち上がろうと身を動かすと同時に、はらりと何かが落ちた。


 それは毛布だった。


 ラドルファス様が掛けてくださったようだ。優しい。


 また、裁縫途中で針が刺さったままの彼の服は、テーブルの隅のほうに避けてあった。居眠り中の私がうっかり怪我をしないようにとの配慮だろう。優しい。


 ラドルファス様はまだ寝ている。起きたらお礼と謝罪をしなければ。

 ご主人様にご迷惑をお掛けするなど、使用人として失格だ。


 今後はもっと魔力残量に注意しながら仕事をしなければ……!


 ──こうして私の使用人生活が始まったのだった。

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