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4-5

『私達には魔力なんて必要ない。

その人と気が合うか合わないか、ただそれだけなんです。

フィオナ様の気は、まるで自然の中にいる様で落ち着きます。』


青の少年もうっとりと目を細めた様子を見て、学園長はほくそ笑んだ。


『ほーそうか、だったら好都合。

お前ら3人はフィオナに力を貸してやれ。』


途端に小さな妖精達は勢いよく飛び回った。


『やったわ!という事は私達もフィオナの護衛?

キャラキャラ、楽しみ!

私、一度学園がどんなものか見てみたかったの!』


『クスクス、もしかしたら同胞が居るかもしれない。

見つけた際には、可能であれば会話してみたいものです。』


『ケタケタ、お気に入りの場所ここでも見つかると良いなあ。』


『…お前ら、護衛の意味履き違えんなよ?』


ふよふよと嬉しそうに飛び回る妖精達は大変結構なのだが、何より彼等は気分屋だ。

学園長は片眉を吊り上げて肩を窄めると、咳払いをする事で仕切り直した。


『あー…よし、魔力の問題は解決したな。

後は…。』


「編入試験ですね。」


レオはフィオナの側から離れ、学園長の方は歩み寄る。左胸に手を当てて腰を折り、華麗にお辞儀した。


「ここに居るロドフ、ロイ、フェン、クロード、そして私レオは、共に最高クラス、Sの者です。

並びに成績トップ7に入るため、既にご存知でしょうが、教員の権利も得ています。」


『は?そんな制度あったか?』


しかし的外れな返答に、5人それぞれが気が抜けた体制になる。レオは右肩を落とし、ロイはクロードにしがみ付くと、「何もうこの学園長嫌だ」と舌を出した。

比べてクロードは、心底迷惑そうにロイ剥がしに努めているが。


「もう…随分前に手紙で知らせた筈ですが?」


『キャラキャラ、ああ、それね。』


『ケタケタ、面白そうだから、僕達で許可出しといたよ。』


『あんぽんたんに任せていてはいつまで経っても仕事が進みませんからね!』


突っ込まずにはいられなかったクレアはわなわなと震わせた右拳を直ぐに解くことになったのだが、今度はまた別の意味で怒りが込み上げてきたらしい。


「大事な学園の方針を、妖精達に任せていたのですか?!」


『だーーー!悪かったって!

俺も色々と事情があったんだよ!

で?つまり、お前らは何が言いたいんだ?』


「教員の権利を持つ者は、試験の監督を担えるんだ。つ、ま、り…。」


待ってましたとばかりに飛び出したロドフは、こてりと首を傾げると意味あり気にフィオナを見つめた。

その瞳の奥に少なからず何かを企んでいる事が見て取れ、そしてどこからともなく感じた悪寒にフィオナは身震いする。


「俺直々にフィオナちゃんを見てあげられるってことさ。」


「正確には俺達、です。」


間に割って入ったレオと加えてクロード、ロイ、フェンを順に見上げる。


ああ、嫌な予感しかしない。


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