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第36話 2025年 4月 続・『私の庭づくり』

 今年は雪が多く、3月の半ばまで、南関東でも積雪が見られるなど、ここ数年では珍しい冬でした。桜の開花は平年並みかと思っていたら、開花直後から冷たい雨が続き、現在、まだ家の近所の桜は満開状態です。これはもしかして新入生と満開の桜って、最高のコラボレーションが見られるんじゃないか? そんな期待を抱きつつある今日この頃ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?


 さて、気付けば前回の更新から3か月近く過ぎてました。この期間、何の変化も無かったわけでも、何もしてなかったわけではないのですが、ちょっとキャパオーバーでして、『その後の庭づくり(こっち)』の更新まで手が回らなかった、と言うのが、正直なところです。


 ただ、色々と花は咲いてきましたし、それのみならずちょっと大きめの変化もありました。それに、新年度にも入ったことですし、久々に投稿いたします。



1 続・『私の庭づくり』


その後の庭づくり(こちらのエッセイ)』の元になった、『私の庭づくり』という作品があります。


 土壌改良等が済んだ現在は、「○○の花が咲いた」だの、「○○植えた」だの、毎回気楽なことを書いていますが、入居した当初の我が家の庭は、荒野の開拓地さながらでした。


 カチカチの粘土質で、砂利やコンクリート塊、ガラス片などが多量に含まれた土壌。雨が降れば水浸し、晴れれば砂埃が舞う。のみならず、あしやらスギナやら、ヤブガラシといった、たちの悪い多年生雑草の地下茎がてんこ盛り……。


 このような自宅の庭を私(※鶴舞)が約1年の時間と労力、そして多大な金銭を費やし、現在の状況に改善していった時の苦労を描いたのが『私の庭づくり』です。



 もう2度とあんな苦労をする予定はなかったのですが……。



(1)発端

 昨年の秋、子どもが「庭に柿の種(※辛いせんべいに非ず)を植えたい」と言い出しました。どうやら柿の実を食べた時に出た種を植えることで、自宅でも柿がなるようにしたかったようです。


 柿の木は害虫も少なく、栽培もさほど難しくありません。しかし、結実まで時間がかかりますし、柿は思いのほか高木です。私としてはあんまり乗り気ではなかったのですが、植えることを許可しました。


 実に入っていた種がペラペラで、内心「こんなの芽が出るわけねーw」と思っていたのは、子どもには内緒です。


 植えた後は、1度水をやったっきりで、子どもは完全に忘れてしまいましたので、きっと芽が出ることはないでしょう。でも、万が一(※『億が一』ぐらいかも……)芽を出してしまったら、育てなければいけません。


 しかも、植えた場所は、ポポーの木の下です。成長したら、両者が競合することに……。



 この問題に対し、私の考えた解決策。それは『鉢植えにすること』でした。


 鉢植えならば、無闇に大きくはなりませんし、子どもの希望も叶えてやることが出来ます。


 生えてこなかったら?


 その時は苗木でも買ってくれば良いのです。



 そうすると鉢が問題になるわけですが、それについては、現在、鉢植えにしてある(なつめ)を地植えにし、それによって空いた鉢を使用することにしました。

挿絵(By みてみん)


 なお、棗は非常に実付きが良く、鉢植えであるにも関わらず昨年は20個近く収穫出来ました。ですから、このアイディアには『地植えにすることで、さらにたくさん収穫してやろう』という、浅ましい魂胆も含まれていることは、ここだけの秘密です。


 スペースについても問題がありません。本当は子どもの遊び場所としてクラピア生(くらぴあふ)(※芝生しばふのように読んでください)を作ったのですが、子どもは隣家の大型犬を恐れて、全く活用しません。クラピア生は専ら私が草取りをする為だけのスペースに成り下がっていましたので、1本ぐらい中木を植えたところで何と言うことはありません。


 タキ〇種苗から貰った小冊子によると、棗の植え替え適期は3月頃とのこと。


 そんなことで、3月の半ば、私は植え替え作業を始めたのでした。




(2)問題発生

 3月の某日、土留め用の溶岩石が届くのを待って、私は植え替えの準備を始めました。


 まず、隣家から2m以上は離れた、陽当たりの良い位置を見繕って、植え付けるための穴の位置を定めます。

挿絵(By みてみん)


 そして、スコップを入れると……。ガツッ!


 嫌な音が響きました。どうやら取り残しの石が残っていたようです。まあ、そういうこともあるでしょう。刃先の位置を変えてもう一度……。ガツッ!


 これは異常事態です。こんなに高頻度で石にぶち当たると言うことは、間違いなく、この場所は『土壌改良されていない』と言うことです。


 何とも言えませんが、この辺りは最初期に整備を行った場所。もしかすると、20cm程度の浅い場所だけ土壌改良をしたとか、土壌改良をしていった際に漏れ落ちが生じたとか、そんな理由かもしれません。


 一瞬、以前の酷い労苦を思い出し、「諦めようか?」とも思いました。しかし、既に土留め用に溶岩石を40kgも購入してしまいました。ここでやめると、その40kgの石の始末にも困りますので、先に進むしか道はありません。


 時折、異物にぶち当たりながら、掘り進めること約30分。直径1m、深さ80cm程度の、なかなか良い形の穴が出来たのでした。

挿絵(By みてみん)



 で、こちらが、掘った段階で気付いた異物です

挿絵(By みてみん)


 いくら何でもこのサイズのアスファルト塊を見落とすはずはないので、確実に整備の漏れ落ちでしたね(笑)



(3)土壌整備

 当初の予定では、穴を掘って出てきた土に培養土を混ぜて、植え付けに使う予定でしたが、こんなに異物だらけの土をそのまま使用することなんて出来ません。まずは、この酷い土はふるいにかけて異物を除去しなくては……。


 そして、異物を除去しても、それだけでは異物が減っただけの粘土質の(質の悪い)土でしかありません。草ならまだしも木を植えようというわけですからですから、それなりの深さに至るまで、水はけがよく、養分を含んだ土壌に改良してやる必要があります。


 ですから、今回は、既に購入してあった培養土に加え、腐葉土と、赤玉土、籾殻燻炭もみがらくんたんを新たにすき込むことにしました。


 ※土壌の様子を見て新規で購入した物

 培養土×1 赤玉土×1 籾殻燻炭×1 腐葉土×2



(4)植え付け・その後

 で、3月末ごろ、無事に棗は、こんな感じで移植することが出来ました。

挿絵(By みてみん)

before



挿絵(By みてみん)

after


 ただ、ちょいと問題がありまして、上の写真の右側をよく見ていただくと分かりますが掘り出した土が、かなり残ったんですね。


 土留めを作って盛り上げたとは言え、培養土等を5袋も足してるわけですから、当たり前です。


 もうこの段階で、疲れ切っていた私は、この日の処置を諦めました。で、別日にふるい掛けして庭の方々に足そうと、ブルーシートに乗せたまま放置してしまったのです。






 で、雨続きでしばらく作業が出来ず、やっと晴れ間と休みが出来た昨日、作業しようと庭に出てみると……。なかなか芳しい臭いがしてくるではありませんか!


 どうやらこのブルーシート上の土、この1週間の間にネコトイレにされてしまったようです。


 最近庭で猫を見かけなかったので、完全に油断していましたorz。


 泣く泣くブツを取り除き、消臭剤をかけて、庭のクラピアの上に満遍なく広げ、仕上げにトゲトゲシートを敷いたのでした。


 あー疲れた!!








 色々と花が咲いてきましたので、並べます。


芝桜

挿絵(By みてみん)

 新しく植えたところは良い感じで咲き誇っていますが、以前から植えてあるところは、てんでダメです。今年は肥料もやったのに、何が悪いのか……。やっぱりきちんと調べないとダメですね。



クリスマスローズ

挿絵(By みてみん)

 3月頭には咲き始めてました。うちの庭にかなり合ったみたいで、今年も勢いよく咲き誇っています。ただ、砂利の隙間とか、グランドカバーの間とか、そこいら中から新芽が出てくるので、ちょっと困りものでもあります(笑)



トサミズキ

挿絵(By みてみん)

 薄黄色い独特な花が咲き始めました。新芽も見え始めてきましたので、そちらも楽しみです。




 アジュガ、クリーピングタイム、ポポーあたりも蕾がほころんできましたので、そちらの開花ももうしばらくです。


 ですが今回はこの辺で。

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― 新着の感想 ―
果樹はロマンですよね~(*´艸`) そして――――土壌改良お疲れ様でした。荒れ地を開拓する小説を読んでいるみたいで私は楽しかったです(*´艸`)
投稿、お疲れ様です。 クリスマスローズいいですよね。当方周辺でも咲き誇っています。 芝桜は水を与えすぎないのが美しく咲かせるコツ、らしいです。例年芝桜の名所とされている某公園を取り上げた番組で言ってま…
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