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第30話 2024年 5月 リュウノヒゲと雑草

 5月だというのに湿度が高い日が増え、ケチくさいことでは定評のある我が職場でも冷房が入り始めました。この調子でいくと夏がどうなるのか不安でしかありませんが、皆様はいかがお過ごしでしょうか?


 庭の方は夏が近づくにつれて花が減り、目立つ物が、青々とした葉に置き換わってきています。それでも、初夏の花も咲き始め、見どころもまだまだありますので、今回は、そのあたりを紹介していきたいと思います。



…………が、その前に、コイツを何とかせねば!


挿絵(By みてみん)

1 イネ科の雑草(※名称不明)が混じったリュウノヒゲ



 前回除草剤(ラウンドアップ)を塗りつけたこの雑草、しばらく観察していたのですが、全く消滅する気配がありません。どうやら塗った量が少なすぎたか、あるいは、根本が別の株に分かれてしまっていて、一網打尽とはいかなかったようです。


 これでは夏の日差しを浴びて、さらに繁茂してしまうことが必定です。ですから最後の手段を取ることにしました。


 その手段とは、



『リュウノヒゲごと掘り起こして分別する』です。


 表の部分はリュウノヒゲと非常によく似たこの雑草ですが、イネ科とキジカクシ科(※リュウノヒゲ)で、科レベルで違う植物ですから、根元からの枝分かれをよ~く見ていると、違う点がそれなりに見つかります。また、根の部分はさらに大きく違います。ですから、『掘ってしまえば分別は可能であろう』このような仮説を立てたのです。



 そして実践した結果

挿絵(By みてみん)



 わ か ら ん !




挿絵(By みてみん)

 でも、よ~~~く見ると、写真中央部の黄緑色の部分が、雑草のような気がします。



 見分けが付いたら一安心! リュウノヒゲと雑草を分別です。『さあ、解体だ!』と気合いを込めて、両者を分けようとすると……!



 ほ ぐ れ ん ! !



 これ、根っこがぐっちゃぐちゃにからまってて、はさみを持ち出さないと分けることすらできそうにありません。しかも、はさみで分けたからと言って、雑草の根が見逃されてしまっては、全てが無駄になってしまいます。



 どうするか悩みましたが、原点に立ち返って考えてみると、このリュウノヒゲは雑草の繁茂を防ぐ目的のグラウンドカバーとして植えたものです。雑草を防ぐはずの植物が雑草の温床になっていては、完全に本末転倒です。


 と、いうことで、4年の歳月をかけてここまでの大株に成長したリュウノヒゲですが、泣く泣く処分することに。南無~。





 代わりに植えたのは亜種のタマリュウです。タマリュウなら雑草より丈が低いので、変な植物が侵入してもすぐに対応できます。それに、どこのホームセンターでも、いつの時期でも、リーズナブルな価格で入手できるのも魅力です。さらに、ポット苗だけでなく、30×60cmぐらいの箱にみっちり詰まった、マット苗が売られているのも良い!


 穴を掘って、一株一株植えなければいけないポット苗と違い、マット苗は基本、植えたい場所に敷くだけ(※ちょっと土はかけます)で定植完了です。


 普通の植物のマット苗は入ってきた箱をひっくり返すと、後は置くだけです。芝なんかに至っては、箱にすら入っておらず、ひもくくられてるだけ。タマリュウもきっとそんなもんだろう! それが、大誤算でした。



 タマリュウの箱をひっくり返すと、そこには水抜きの穴から、はみ出した根がみっちり!

 しかも、タマリュウは根がこぶ状になって、栄養分を蓄える性質があるのですが、水抜き穴の外にその瘤が無数に付いていました。これじゃあ、ひっくり返しただけじゃあ、外れるはずがありません。


 一瞬、箱を破壊して取り出すことも考えましたが、破壊したところで綺麗に外れる姿は予想できません。


 仕方なく、引っ張ったり引きちぎったりしながら、30分以上かけて、箱から苗を引き剥がしました。しかし、苗を完全に取り外したときには、私の手は土で真っ黒、苗はマットだったとは思えないほど、無残な切れ端の集まりに変わっていましたとさ。


 あーあ、横着こかずにポット苗を買っときゃよかった!!



追伸です:リュウノヒゲを掘り上げたのは2週間以上前なんですが、一切陽が当たらない物置のゴミ袋の中で、今なお青々としています。もしかすると、掘り上げて雨も光も当たらない場所に放置しとけば、雑草だけ枯れたんじゃないでしょうか!? もうタマリュウを植えちゃった今となっては後の祭りなんですけどね! あーあ×2!!




2 ポポー結実


『今年はポポーがたくさん開花した』と以前にもお伝えしましたが、小さな実が幾つも付いているのを確認しました!


『翌年から実が成ります!』と書かれていた木を定植してから早4年。やっと初めての収穫を体験できそうです。


挿絵(By みてみん)

※写真に写ってるのは1個だけですが、葉っぱの陰にもそこそこ実があります。中には一房に複数個成りている場所も。



3 開花


挿絵(By みてみん)

 ルー


 ミカン科の植物で、別名ヘンルーダもしくは猫嫌草とも。

 猫の糞害に腹を立てて植えた植物です。猫はほとんど見かけなくなりましたが、「アゲハチョウが来るのでは?」と残してあります(※一度も来たことがありませんw)。


 昔はハーブとして用いられていたらしいですが、調べたら、毒があったようで、現在は食用(飲用)にはなっていません。現在もホームセンターの『ハーブコーナー』で見かけますが、購入の際は御注意を!



挿絵(By みてみん)

 エキナセア


 以前に『クリスマスローズは花期が長い(※3月~6月ごろ)』と書きましたが、エキナセアはそれ以上です。だいたい12月ぐらいまでは花を楽しめます。おそらく、我が家で一番花期が長い植物だと思います。


 今年も早くも第一陣が開花を始めました。


 なお、こちらは正真正銘のハーブで、薬効成分も大変多いらしいです。

 ※『らしい』で分かるとおり、まだハーブとして用いた経験はありません。



挿絵(By みてみん)

 ユキノシタ


 こちらも開花中です。ユキノシタは常緑で、冬場の貴重な緑なんですが、なぜか花期になると葉っぱが半分ぐらい枯れてきます。花は可憐なんですが、如何せん背景の葉っぱがこれだとちょっと興ざめなんですよね。残念!




挿絵(By みてみん)

 紫陽花アジサイ


 我が家には額紫陽花ガクアジサイの系統の矮化わいか種(※大きくならない品種)が、一株だけ植えてあります。


 紫陽花が咲くと、梅雨が近いと実感させられますね。



 今回はこの辺りで。


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― 新着の感想 ―
[一言] 【庭づくり】毎月楽しみに読ませて頂いてます。紫陽花がもう咲いているんですね。そして、紫陽花の大きくならない品種があるなんて初めて知りました。(紫陽花=いっぱい)のイメージだったので。 一株だ…
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