第21話 2023年 5月 花盛りでした(過去形)
気が付けばGWも終わり5月も半ばになってしまいました。皆様は、いかがおすごしでしょうか。
前回からの1か月は、庭にもいろいろと大きな変化があったのですが、「今、忙しいから後で書こう」なんて思っているうちに、変化が2段階目に入ってしまう有様。「このままだと来月になっちゃうかも」などという考えが時々頭をよぎってはいましたが、他のことにかまけて、気付くと忘却の彼方に消えていくような日々を過ごしておりました。
そんなある日、オキニさんのマイページに久々にコメントを残したら「庭の記事楽しみにしています」との返信が! 「これは書かねば!」 と突然やる気になりましたので、約1か月ぶりの投稿です。
1 いろいろと花が咲きました
温かく(暑く?)なってきたこともあって、いろいろな花が咲きました。
紫蘭(ラン科)
年々株が充実してきています。そんなこともあって、今年は今までで一番見事に咲きました。なお、写真では分かりづらいですが、よく見ると右側の方に白花の品種も咲いていて、なかなか良い雰囲気でした。
花期は20日程度。今年は4月中旬から5月上旬ぐらいまで咲いていました。
残念ながら今年の花は終わってしまいましたが、結構目立つ綺麗な葉をしていますので、庭の緑としても十分に楽しめます。
去年『食べられません』と書いたのですが、どうやら漢方薬の原料にもなるらしく、有毒植物ではないようです(でも、食用にするのは推奨されていませんでした)。
チョウジソウ(キョウチクトウ科)
4月末から5月始めにかけて、水色の小さな花をたくさん咲かせていました。花期は10日間程度。こちらも、残念ながら今年の花はもう終わってしまいました。
なお、こちらはキョウチクトウ科ということもあって、有毒植物です。本家のキョウチクトウは、BBQの串代わりに使用して中毒を起こすケースが報告されるなど、シャレにならないほどの毒性を持った植物ですから、その仲間であるチョウジソウの毒性も推して知るべしでしょうか? ただ、手で触ったぐらいでは問題が無いようですから、それほど気にせずに愛でています。
ちなみに、湿気に強く日陰でも大丈夫な植物で、秋になると黄葉するのも魅力ということでしたが、秋の黄葉は、「『何か黄ばんだな』と思っていてたら、いつの間にか枯れていた」レベルで、期待していたほどではありませんでした。
流通量も少ないので、値段も安くありません。日陰の庭のアクセントにはなりますが、花期がさほど長くないこともあり、それほどお勧めできる植物ではないですね。
日光黄菅(ススキノキ科)
※奥の花のない植物がヤブカンゾウ
高山植物として有名な日光黄菅が咲いています。
昨年は結構早い時期に地上部が消えてしまい、「枯れてしまったのでは?」とびくびくしていました。また、今年に入ってからも、食べられるほど新芽を出しまくっている近縁のヤブカンゾウを尻目に、まったく芽を出すそぶりもなく、「俺の手入れが悪かったせいか?」と絶望していました。ところが、3月末くらいに芽が出始めると、あれよあれよという間に成長し、4月末頃からオレンジ色の花を咲かせ始めました。
ヤブカンゾウや日光黄菅はヘメロカリスとも呼ばれます。これらの植物の特徴として花は1日花です。つまり朝咲くと、夜にはしぼんでしまうんです。ですから、花の時期は毎日次から次へと新しい花が咲き続けていることになります。開花から2週間ぐらい経ちますが、まだ花や蕾は残っていますので、もう少し楽しめそうです。
去年よりも花が多かったので、確実に株は充実しているようです。ただ、ヤブカンゾウほどは元気がありませんので、今年も蕾を食べるのはやめておきました。この調子だと来年は収穫が出来るかもしれません(笑)
2 築山の扱い
昨年、収拾がつかなくなりかけていたディコンドラを剥がし、代わりにアジュガを植えた築山が、現在危機に瀕しています。
3月末から花を咲かせ始め、4月になったら広がるのではないかと期待していたアジュガですが、4月中旬以降どんどんと枯れ始め、もうほとんど残っていない状況なんです。
対策を取ろうと、ネットを中心に、いろいろとあたってみたのですが、原因については皆目見当がつきません。
最初は『灰色カビ病』という病気を疑いました。でも、この病気は、低温多湿で起こるとのこと。この時期は低温でもなければ多湿でもありませんでした。で、今は、逆に水不足を疑っています。
原因がさっぱり分からないということは、新たに植え直しても同じことを繰り返すだけ。それでは困りますので、現在は別の植物を植え付ける方向で検討中です。
現在検討しているのは、『カクヤリュウ』。リュウノヒゲの1品種で、タマリュウの黄葉種です。暗緑の葉をした普通のタマリュウだと、庭が暗いイメージになってしまいますが、黄葉のカクヤリュウなら大丈夫です。また、リュウノヒゲの仲間は感想にも湿潤にも耐え、日向から日陰まで場所を選ばず、目だった病害虫も存在しない。さらには刈り込みの必要もない。という良さがあります。
そんな優れた植物なのに、なぜまだ『検討段階』なのか。
実は、いくつか難点があるんです。
それは ①成長が遅い ②間から雑草が生えやすい ③価格が高い の3点です。
まず、①ですが、リュウノヒゲの仲間は基本的にじわじわ成長していきます。拡大には年単位の時間がかかりますから、グランドカバーとして使うなら、最初から間を詰めて植えないといけません。
次に、②ですが、リュウノヒゲの仲間は、根本から直接、たくさんの細長い葉を出しています。これは芝などと同様に、雑草の種が土まで届きやすいことを示しています。タマリュウやカグヤリュウでグランドカバーをするからには、今まで以上に雑草取りの手間を考えなければならないことになります。
最後に、③ですが、カクヤリュウは種苗登録された品種で、価格はタマリュウの倍から3倍ぐらいします。しかも、成長速度はタマリュウと一緒です。範囲内全てに密集して植え付けなければ、グランドカバー効果はあまり期待できません。
さて、どうしたものやら。頭の痛いところです。
今回はこの辺りで。
追伸:今年もクリスマスローズはまだ咲いています(笑)




