第14話 庭での戦い(人外)
関東もやっと夏らしくなってきました。今年の関東は6月に梅雨明けしましたが、7月中旬までの天候不順を見ていると、ただ単に、ちょっと長めの梅雨の止み間だったんじゃないのか? と思ってしまいます。
おかげで、ルーティーンになりかけていた、出勤前の水撒きが、完全に頭の中から消え去ってしまっていました。昨日なんかは完全に忘れて、家を出て、電車の中で気付くという体たらく。夜に一雨あって、本当に良かったです。
かわいそうなのは、植物たち。みんなごめんよ。
1 せめぎ合い
今年になってわかったことがあります。
『家の庭。かなり競争が激しい』
実は、私、庭に植える植物を選ぶとき、こんな条件を付けました。
① 丈夫で手間のかからない植物
② 地上部が枯れても、地下で根茎が生きていて毎年生える植物
③ 日陰でも平気な植物(前庭のみ)
④ できれば食える植物(笑)
前作『私の庭づくり』にも書いたのですが、家の庭は、一時、原野のようになっていました。原因は、手入れをしている暇が無かったことです。
そんなわけで、手間のかかる植物を植えてしまうと、手入れがしきれず、荒れ果てたり、原野に逆戻りになったりすることも、十分に考えられます。ですから、『手間がかからない』は、植栽の第一条件でした。
そんな条件の下、植える植物を選んでいったのでこういうことに。
(1)アジュガ VS ディコンドラ
紫の葉がアジュガ、緑の葉がディコンドラ。戦ってます。
※黄緑はフウチソウ。戦いの中でかわいそうなことに。
(2)クラピア VS サギゴケ
分かりにくいですが、花が咲いているのがクラピア。黄緑っぽいのがサギゴケ。激戦です。
ちなみに、
ヒメツルソバ VS アジュガ
ヤブイチゲ VS フッキソウ、イワミツバ、ユキノシタ
ユキノシタ VS タマリュウ
アジュガ VS タマリュウ
クリスマスローズ VS フウチソウ
クリーピングタイム VS セダム
ローマンカモミール VS マツバギク
ラムズイヤー VS ラベンダー
などは、前者が後者を圧倒してしまい、管理者が介入しないと勝負になりません。
でも、対戦相手によっては、前に出てきていることからもわかるとおり、後者として挙げた植物も、決して弱くないんです。
例えば、後ろの位置にしか出てこないタマリュウ。場所によっては、2か月ぐらいアジュガやユキノシタに覆われていて全く日光を浴びていなかったはずなんです。ところが、上を覆っている植物を毟ったら、普通に青々と生えていましたw
『そこまで放っておくなよ!』って話ですが、伸びてる方を、株分けして増やそうと企んでいたため、ここまで放置してました。結局植える場所がなくなって、ただ毟るだけになったんですけどねw
やっぱり、ずぼらはダメですね(※ずぼらだからこそ、こんな植物ばかり植えたという話もw)。
2 今回のご新規
(1)擬宝珠(キジカクシ科)
やっと咲きました!
こっちはこんなにでかい!
※よーく見ると、後ろに上の写真の白い花が見えます。
ちなみに、でかい原因は、多分、肥料(※原肥)のやり過ぎです。
実は、こいつら、庭の植物の中でも、最初の頃に植えたんです。最初でよくわからないので、植えるとき、本を買ってきて読みました。
そうしたら、『腐葉土を好む』って書いてありました。
本当は『腐葉土を混ぜた土』に植えればよかったんですが、加減がわからないので、何を考えたか、『腐葉土』直接に植えちゃったんですw
その結果、翌年、人の背丈より高い花穂が出ることに!
ちなみに、あれよあれよという間に、2mにも成長した花穂は、すぐに風で倒れてしまいましたとさ。
そんなわけで、少なくてもあと2年ぐらいは、追肥は要らなそうです。
(2)藪蘭(キジカクシ科)
今年初めて花が咲きました。それほど大きな草ではないので、あんまり目立たないんですが、実は、結構たくさん(15株ぐらい)植えてあります。
ご覧の通り、花は紫色できれいです。同じキジカクシ科の龍の髭は青紫色のきれいな実を付けるんですが、こちらの実は真っ黒で、正直いまいちです。
ま、龍の髭の花は、隠れるように咲くので、目立たない上、花自体が小さいですから、平均すると良い勝負なんですけどね。
『花の藪蘭、実の龍の髭』といったところでしょうか。
さらに、家の庭には、これもキジカクシ科の、吉祥草というのも植えてあって、これもまた違う良さがあるんです。こちらは2年連続で花が咲いている(※秋咲き)ので、今年も咲いたら、また報告します。
(3)万両(サクラソウ科)
冬の赤い実で有名な万両ですが、花は夏に咲きます。
家に万両は2本植えてあります。
最初に植えた木は、葉っぱがどんどん散ってきて、とうとう5枚だけになってしまったんです。だから、「この木は枯れるんだな」と思って、新しいのを買って植え直した。これが、2本目がある理由です。
じゃあ1本目はなぜまだあるのか。葉っぱが5枚だけになった木も、まだ枯れきってはいなかったので、余生を送らせてやろうと、倉庫の裏の茗荷の陰に植えかえたんです。
すると、どうしたことでしょう! みるみる元気を取り戻し、今年は花を付けるまでに回復してしまいました。これが1本目が残っている理由です。
何がよくて何が悪かったのかは、皆目見当が付かないのですが、まあ、元気になったのでよしとしています。
(4)オレガノ(シソ科)
イタリア料理とかメキシコ料理とかに使うという話のハーブです。書きぶりからもわかると思いますが、残念なことに、私はまだ使ったことがありませんw
このオレガノ。『花ハッカ』の和名があるとおり、ミントみたいな臭いがします。しかし、ミントほど蔓延らないのと、シソ科の多年草なんで、ぞんざいに扱っても枯れないのが良いところです。
ちなみに、これを書こうとしてハーブの本を読み返したら、『花の時期は香りがよくなる』と書いてあったので、今週末にでも、バツバツ切って、乾燥ネットでドライハーブにしてしまう予定。ただし使うかどうかは全くの未定(※去年はラベンダーとセージとカモミールを干しましたが、結局何も使わず、小屋が良い香りになっただけで終わりましたw)。
またクラピアが伸びて、立ち上がってきました。週末は、またクラピア刈りです。ああ面倒!
今回はこの辺りで。