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雨乞いは日照りと共に(2)
結花さんが帰って暫く経った後も僕はソファーに座ったままずっと考え込んでいた。
結花さんに酷いことを言ってしまったこと。
結花さんのあんな顔……初めて見たから。
自分の勝手な判断で思いの丈をぶつけた結果それが裏目に出てしまった。
でもきっとこれは僕の結花さんに対する甘えが招いたことなんだ。
心のどこかで結花さんなら僕のはっきりした物言いを苦言を呈しながらも何とか受け止めてくれるだろうとそう思い込んでいたんだ。
でも違った、そらそうだよね。
あんな酷いことを言ったら誰だって傷つくのは少し考えれば分かる筈なのに……。
でも仕方ないじゃないか。
僕は学校になんか生きたくないよ。
行ったらまた……僕は……。
いじめられる。
でもこれは、君のせいなんだよ?結花さん……。
言い訳ばかりの僕はまた一つ、罪を犯した。