2話 死に戻る前の5歳の記憶
投稿遅くてゴメンナサイ。⊂((〃 ̄⊥ ̄〃))⊃
今日はレオナルドが死に戻る前の5歳の時の記憶です!
ある日、宰相のエドワードと騎士団長が話している所を聞いた。
「王都が最近荒れている。悪魔が増えてきているのだろう。これは【悪魔人】がまた現れそうだ。殿下に早く力を使いこなせるようになってもらわないとな。」
「殿下はまだ幼い。お前も【悪魔人】の恐ろしさを聞いたことがあるだろう。もう少し精神的にも肉体的にも大人になってからじゃないと。」
「まあな。」
俺はその時自分に【制裁】の力があると知ったばっかで、歴史の授業もサボりがちだったし【悪魔人】についてなんて何も知らず、ただ悪いものをやっつける英雄だと思った。
・・・そしてもし俺がみんなの役に立ったら、父上も俺に興味を持ってくださると思っていた。
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父上、いや、この国の国王陛下は賢く、強く、国民からの信頼もあつかった。
どんな罪人でも父上の冷たい眼差しで見つめたら怯えだす。
使用人の噂によると正妃である母上が俺が生まれた時に亡くなった時も一瞥して出ていったらしい。
そして自分の事は次期国王という視点でしか自分を見てなかった。
俺は父上に見てもらえるようにマナーのレッスンや勉強を頑張ったが父上はただあの冷え切った眼差しで見つめてきただけだった。
俺は思った。
いっそ自分が次期国王に相応しくなく勉強をサボったりしたら、怒るという形で自分を見てくれるのではないかと。
でも実際は違った。
早々に俺の事を諦らめ側妃を娶った。
その後思った。
もう自分は父上の自分と同じサファイヤブルーの瞳に映ることはないんじゃないかと。
それからというものただやる気が無くダラダラ過ごしていた。
そして5歳のあの日【制裁】の力があると分かった日、父上と目があった。
もう二度と映ることがないと思っていたあの瞳に自分が映ったと分かった。
このままこの力を使って頑張れば父上は自分を見てくれるんじゃないかともう一度希望を抱いたのだった。
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そしてその話を聞いた後、【悪魔人】が出たら自分で倒しに行こうと思った。
それから一週間後、王都のメインの通りで殺人が多発していると知った。
これは宰相と騎士団長が言っていた【悪魔人】が現れたんだと察した。
仲の良いエスト共和国からエスト共和国の【制裁】を持つ人が来るという噂を使用人達が話している所で聞き、行くなら今しかいないと思った。
夜みんなが寝た後、ドアの前には近衛兵の人がいるので窓から外に出た。
走って見回りの人がいないのを見て塀の隅の抜け道を通って外に出た。
王都は以外と賑やかだった。
酒を飲んでる男達や、非番の兵達。
酔っぱらい達でいっぱいだった。
外に出たら、【制裁】の力の影響か何となく黒っぽいモヤァとした悪魔らしきものが集まっている人間が見えた。
そして近くに行った。
そしてその人と目が合った。
見た目は普通の人で周りの人は何も気が付かず通り過ぎているのに自分にはとても恐ろしいものに見えた。
その人は完全に【悪魔人】になっていた。
だけど心の中に何かが流れ込んでくる。
『妻を、私の愛する妻を助けてくれるのなら何でも差し出す!』
そして悪魔が一瞬で病気の奥さんを治す。
喜んで奥さんを抱きしめた途端に悪魔は男の目の前で奥さんを殺したのだ。
約束が違うと男は怒鳴った。
だが悪魔は、
『一度治した。そしてその後のことなんて何も保証してないぞ。人間は嘘つきだな』
と笑いながら言う。
これはこの人の記憶・・?
そしてその人の心の声が聞こえる。
『誰か、これ以上人を殺す前に俺を殺してくれ!』
俺はただガタガタ震えて尻餅をついてしまった。
そして何もできずただ呆然とあの男の後ろ姿を見ていた。
しばらくして騎士団の人が駆けつけて来て王城に戻った。
そしてその傷はレオナルドの心に残り続けて、彼が頑なに【制裁】の力を使わない原因となった。
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