生存確認
ありますよね。過去に戻りたいことって。
変わり種のない、当然花もない華もない日常だった。
休日。12:00起床と寝坊もそこそこに起き上がった。とは言っても何もすることがない。唯一欲があったのは意外にも食欲であった。リビングに上陸するも誰もない。いつものごとく私抜きで出掛けてしまっているみたいだ。資金面に限っては援助されているので、ありがたく頂戴し、本屋の黒幕を下からいやらしくめくり、鼻の下を伸ばした。顔は覚えられていたらしく、この空間にもどうやら溶け込めたらしい。私は親に本当に感謝した。やはり男はどこまでいっても本能には食欲は負けるのだ。。と
カップ麺をすすって汁を流しに棄てたところで、また寝そべった。私は動物園の檻の中にいるのだ。大人が居酒屋にいけばとりあえず生、というように、とりあえず日課と化した興奮から脱却し、白昼堂々いびきをかいている自堕落の象徴がそこにいた。
普段は使われないLINEの電話が鳴っている。その画面からも久しいなと言われている気がした。
「サッカーするからお前もこい。場所は○○○だ。急げ」
服を着てチャリを飛ばした。チェーンが錆びている、ギアを最大限まで変えられない。そこでもうつゆだく大盛である。
3vs4の3点先制マッチ、全員経験者だけあって、流石に一筋縄ではいかない。死闘は白熱し、あっという間に時間は流れて今まで会場だったアスファルトに倒れ込んだ。これほどまでにしんどいと思ったのはいつぶりだろう。
シャワーを浴びる。水滴が汗をたたき落としていく。
これなんだ。懐かしい感覚を思い起こされ、シャンプーで汚い髪をワシャワシャと白く白くしていく。実に爽快な気分だ。
バスタオルを首にかけ、キンキンに冷えていた砂糖水をペットボトルのままグイッと一口。黒い液体が口から入り、炭酸が喉を刺激しながら通過していく。
「あんた、久々だったんじゃない。そんな顔すんの」
いつものそっけない表情で言い放った母は、どこか嬉しそうだった。
疲れた...私は誘導されるようにベッドにダイブした。それはかつての私だった。私はまだ生きていたんだ。
そう気づけた今日を、青を、誇らしく思える夏の始まり。
半分実話だったりします。