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プロローグ:異世界転移
ダンジョンマスター 《蟲の魔王》 0話
* * *
佐藤一樹、25才。
東京でお笑い芸人を目指している。
...特に活動はしていない。
代わり映えのしない毎日が嫌だった。
キラキラした人生に憧れた。
昔の友人に誘われて仕事を辞めた。
そいつは小学生の時の友人だった。
そいつとはよく“お楽しみ会”で漫才をした。
そいつとなら上手くやれる気がした。
そのときの僕は希望しか見ていなかった。
時間が経った。
お笑い芸人は思っていたよりも、ずっと難しかった。
ネタを考えてみても、面白くなかった。
養成所に通う金もなかった。
オーディションを受けて見た。誰も笑ってはくれなかった。
仲が良かったはずの相方とも喧嘩が絶えなくなった。
酒に溺れた。煙草も覚えた。
働くのも、嫌になった。
借金ばかりが積もり、毎月借金の返済に追われた。
そんな日々を送っていた。
《ある日》
僕の代わり映えしないクソみたいな“毎日”
ほんの少しの違和感を感じた
その時
僕は、《異世界》に迷い込んだ。