後夜祭
静寂を求めて向かった屋上
扉の向こう 夜へと続く夕暮れ
知らない誰かと話してた
悔しげに去る背中を 君は見送った
いつも側に居た それが当たり前で
誰かの君になるのは見たくない
それでも小さな勇気を いつも持てなくて
校庭に高く積み上げた薪に 闇を退ける火が灯る
輪になって踊る仮初の恋人たち そこに君は居なかった
静寂を求めて向かった校庭の隅
視線の先には 夜に溶け込む君の影
寂しげに一人佇んでいた
踏み止まる心を 奮い立たせる
いつも側に居た それが当たり前で
誰かの君になるのは見たくない
だから小さな勇気を 一歩踏み出す
校庭の隅で一人佇む君に そっと手を差し伸べて
輪になって踊る仮初の恋人たち そこに君を連れ出した
いつも側に居た それが当たり前で
誰かの君になるのは見たくない
だから小さな勇気を 一歩踏み出す
炎に照らされた君
はにかんだ頬に紅が差す