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絶縁の旗折師  作者: 育深
主人公、地獄を見る
4/6

主人公、長々と決意を語る。

さてまずこのlv61がどれほどえげつない数字か俺の実体験を例に挙げて説明していきたいと思う。


まあその前に補足しておくと、世間ではlv5ですら全補正持ちの1割にも満たない。


つまり激レアである。


しかしレアだからといって良いか悪いか聞かれれば俺は速攻で首を横に振るだろう。


一つ、路地裏を歩けば高確率でガラの悪そうな人が女の子に絡んでいる。


二つ、角を曲がれば四つに一つは美少女が激突してくる。


三つ、五日に一回空から人が降ってくる。


四つ、深夜歩こうものなら明らかに人ではないものと戦っている少女に出くわす。


五つ、自分の所属するクラスに1年に7回くらい転校生が来る。


六つ、俺が入学した途端その学校にどんな活動をするのかさえ不明な部活動が乱立する。


……地獄である。

俺の周りだけ魔境。

現にこの街は他と比べてイベント発生率が尋常ではない。

俺のせいである。


まだまだ挙げたりないのだが全て挙げれば日が暮れること間違いなしなのでここまでにしておこう。


それでも美少女とハーレム作れたりラブコメ出来るんだから良くね?


全く良くない。

何も良くない。

全てにおいて駄目。


理由はこの、《絶縁》だ。


この《絶縁》本来どのような力を持っているかというと、まあ簡単な話。


補正持ちと関わり辛くなる。


である。


しかしこれlvが上がるとその本性を現したように保持者に災難が降りかかる。


そう、絶縁はレベルが上がると関わり辛くなる対象が補正持ちに限らなくなる。

どれだけコミュ力があろうと強制ぼっちルートに転向させられるのだ。


……それだけならどれほどよかったことか。


この超高レベルの主人公補正と絶縁が調和して生み出したのは、




《フラグが立った女の子に確実にこっ酷く振られる》


というお互いの悪いところだけをフルミックスさせただけのゴミ補正が出来上がってしまった。


だから物語冒頭でも言ったように俺は、



……どんな手を使ってでも平穏な毎日を送ってみせる。







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