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絶縁の旗折師  作者: 育深
主人公、地獄を見る
3/6

主人公、脳内で言い訳をする

とまぁ、少女を投げ飛ばし終えたことだし補正の説明について少し補足でも加えておこうかなと思う。


補正とは、謂わば幻想を起こす力、とも言える。

現実で到底起こり得ない奇跡を起こしたり、魔法なんていうファンタジーな力を持っていたりとそういった人々のことを指す。


……ちなみに魔法とかっていうのは世間に隠されている。


これらは全て基本的に後天的なものであるが、もちろんその限りではない。


種類については先程説明した通りだ。


ヒロイン、主人公、悪役、サブキャラ。


この4つが主で他にもあると言われている。


……とまぁこんなことはどうでもいい。


なぜ俺が少女を投げ飛ばしたかが一番の疑問点だと思われるので順を追って説明するとしよう。


それは、



補正は人を補正持ちに変えるからである。


先程俺は補正というのは後天的なものと言った。

だったら具体的にどうやって補正を得ることになってしまうのか?


勿論自然発生もその原因の一つではある。


しかし、それ以外の原因はほぼ《補正の伝染》である。


分かり辛い表現は辞めて端的に略すと……

「主人公の恋人はヒロイン」


こういうことだ。


そして俺の手首に嵌められている腕輪、補正カウンター。


これは普通の補正持ちに付けられるものではない。


普通の補正持ちの基本レベルは1、高くて2。

この程度じゃ《イベント》は一生に一度くらいしか起きない。

世の中に影響を与えるレベルでもない。

その上補正持ちなんてごまんと居るんだからそこまで関与してたら手が回らないのだ。



そういう理由もありこも腕輪は一定以上の補正レベルを持つ者にだけ装着が義務付けられている。


つまり俺が彼女を投げ飛ばした理由は……


ーーー


Name:Eiga Sirakinu

Age:15

Height:177

Weight:64


主人公補正lv61

絶縁lv61


ーーー


忌まわしいこの文字の羅列のせいである。








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