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8月28日 学会ぴりぴり&らりらり

8月28日


 普通に涼しい。エアコンなんて必要ないくらい。人によっては扇風機すら使わなくていいって感じるレベル。こないだまでクソ暑かっただけに、ここ数日の急な冷え込みにいくらかの不安を感じずにいられない。


 いつもと同じくらいの時間に研究室に来たら、カーペットルームのドアの工事が行われていた。『今日はここで作業させてもらいますんで』と言われ、入れるのかどうか不安になる。とりあえず、誰もいなかったので図書館で時間をつぶすことに。


 図書館では久しぶりに三階のラインナップが更新されたようだった。驚くべきことに例のペンギンに関する著書が貸出中になっている。この学校でわざわざあの本を借りるやつが私以外にいるとはちょっと驚きだ。


 その後、いくらかスヤスヤしつつ邪悪な植物を再び読む。アデノストマ・ファスキクラツムの記述を久しぶりに見た。なんでアレ、日本語の文献が存在しないのだろうか。英語の資料でしか見たことないんだよね。あんなにステキにクレイジーな植物なのに。


 さて、1100過ぎくらいに南郷さんにドア工事の連絡を入れる。したっけ、すでに工事そのものは終わりに向かいつつあり、中に普通に入れるとの返信が。あわてて研究室へと向かった。


 向かう途中、珍しく柳下から連絡が。なんでも、乗船名簿に必要だからこもりんの年齢を聞いておいてほしいとのこと。南郷さんに聞いたら、『自分で直接聞きに来いって送っといて(笑)』と言われたのでそっくりそのまま返信した。


 また、『みんな学会でピリピリしてヤバいって送って』、『俺が半泣きってのも追加で』と、衣笠先生と南郷さんがノってきたので、全部そのまま送る。どんな返事が来るのかとみんなでワクワクしていたら、『じゃあ、会ったら聞いといてくれない?』と凄まじい答えが。


 あいつの大物具合に一同戦慄する。なぜみんなひどい状態だと知ったうえでそんな鬼のような発言ができるのか。さすが夏休みをエンジョイしているやつは格が違う。


 午前中は概要集の修正を進める。割とガッツリ書き直しちっくなことになったけど、もはや想定内なのでそこまで気にならず。むしろ、ドアの塗装が始まってらりらりしそうになった事の方が問題だった。なんで有機溶剤の臭いってあんなにらりらりするんだろうね?


 そうそう、昼は贅沢にコンビニの大きなプリンを食べてしまった。ぷるとろ具合と溺れそうになる甘さがマジ最高。高級プリンも好きだけど、やっぱあの庶民のプリンのシンプルな甘さもグレートだ。大きいカップだったからボリューム的にもいい感じ。プリンひとつであそこまで幸せになれるとはいったい誰が想像しただろうか? あの幸せになる感じこそが、お菓子の醍醐味なのだと思う。


 午後は引き続き概要集の修正を行っていく。名前と苗字の間の空白の有無って特に規定はないらしいけど、あけるかあけないかで必ず統一しなくてはならないらしい。


 また、あのクソテンプレ通りにバランスよく発表者の名前を記入したら、『サッカーのポジションみたいだね』と言われてしまった。なんでもダイヤモンドに配置するのはダメらしく、テンプレをガン無視し、テンプレの位置だけを参考に正方に記入しなくてはならないらしい。


 あのテンプレ、あそこまで使えないとは思わなかった。むしろ、あのテンプレのせいで分かりづらさや書きづらさが格段にあがってしまっている。存在する意味は果たしてあるのだろうか。


 そのたちょくちょく間違いが見つかる。参考文献のところのNoのoが大文字になっていたり、参考文献の著者の名前の空白が統一されていなかったり。


 あれ、すでに発表された高木さんの論文から引っ張ってきたんだけど。間違いに気づかず発表したってことでいいのだろうか。


 おやつの時間にて、南郷さん&麻生さんにガ●ガリ君をおごってもらった。四人いる中で三人だけ食べて一人だけ食べないのはちょっとアレだから、とのこと。


 ガ●ガリ君は期間限定のグレープフルーツ味。アメリカ的なグレープフルーツではなく、ピールのほろ苦さを感じる日本的な味付け。どちらかというと夏みかんって印象を受けるくらいに柔らかな甘い味わい。リッチなやつだけあって非常にデリシャス。シャリシャリ具合も文句なし。


 冗談抜きに買い溜めを検討するレベル。あれだけおいしいものを作った開発者に惜しみない拍手を送りたくなった。あと、買ってくれた南郷さんと麻生さんへの感謝の念をここに記しておく。


 ざっとこんなもんだろうか。関係ないことで非常に多くのスペースを使った気がする。まぁ、思い出すには十分だし、修正作業なんて書いていて華がないからこれでいいのかもしれない。

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