7月23日 昼下がりの演奏会
7月23日
珍しくいくらか涼しい。こういうのでいいんだよ。
研究室への到着はいつもと同じくらい。朝からエレガントにカフェオレを飲んだため、いつもと比べていくらか思考がクリア。いい兆候だ……と思いたいものの、あまりやりすぎるとカフェインの効きが悪くなる。後々の反動も怖い。ままならぬものだ。
城木先生の授業はもう終わっているため、朝からガッツリと作業に入る。昨日作った圧力ファイルをあっちのパソコンで【検閲済み】に変換し、アソシスにぶち込んで固有振動数を算出しておいた。
ついでに振動形態を取得し、中間報告会用の資料をすべてそろえることに成功する。順解析結果、振動形態、振動形態の腹と接合面の関係……など、およそ振動実験に関係する資料がないのが多少ネック。
とはいえ、これで最低限の形を揃えることができたので、パワーポイントの方を進める。あらかじめ作っておいたひな形にそれぞれをぶち込み、ちょちょいのちょいと体裁を整えた。いくらか飾り気が少なかったのでデコっておくのも忘れない。
結局この段階でスライドは約二十枚。長すぎもせず短すぎもしない。だいたいこんなもんだろうか。
昼休みにて、気候がよかったのもありリラックスとして【検閲済み】。久しぶりすぎてテンションが上がる。『い●も何度でも』、『モーグ●草を採りに』、『約束のう●おい』、『ゲ●テイ』、『ポケ●ンセンターのテーマ』、『残酷な天使●テーゼ』、『サ●アの歌』、『嵐●歌』などを演奏した。
演奏している途中、やたら【検閲済み】研の友人に話しかけられる。結構音が遠くまで響いているようだ。あの時間にあそこであの音色を出している人をほかに見たことがないし、確実に演奏している人が誰なのかわかるのだろう。
おやつの時間頃、とうとう銀さんがすべての加工を終わらせてくれた。穴の位置を若干ミスしてしまったらしく、接合面を合わせると微妙にズレができてしまったものの、これで試験片そのものの準備は完了。
実際に座金&ナットを使って組み合わせてみる。どっしりとした重量感とどこかメカメカしい(?)かんじがなかなかにグレート。ようやくここまで来たのかと、感動も一入。
例の座金の寸法の問題のせいでネジ部の余りがほぼなくなってしまったけれど、きちんと締められるから問題はないはず。一応実際の写真も撮ってスライドにぶち込んでおいた。
夕方ごろ、南郷さんに査読を頼む。スライドの方は最初の方がちょっと見にくいらしい。あと、締結モデルの変更の件の流れがわかりづらいのと、振動実験をやったものだと誤謬を招く恐れがあるから、そこは全部まとめて今後の予定に入れた方がいいとアドヴァイスをもらった。
ワードの資料の方はポイントの大きさについての指摘を受ける。なぜかある一文の途中だけポイントが違ったり、Ctrl+Aで全選択したはずなのに選択されずに一括変更から逃れる曲者がいたりとわけわかんないことになっていた。
あと、ワードに挿入されている数式の挙動がよくわからん。移動させたらトンチンカンな方向にずれるし、まったくもって思い通りにならない。ちゃんと動かしたはずなのにすごくナチュラルに変なところにぶち込まれていた。マジでブチ切れそうになった。
ここのところ、本当に機械類との相性が悪い。まさかワードにまで馬鹿にされることになるとは。いったいどうしてこうも困難が続くのか。これ以上私の手を煩わせたらぶっ壊してやろうと思う。
そうそう、機械といえば扇風機の補修を行った。カバーの網(?)が外れかけていたので、補修できそうな部分はテープ&ガムテープでガチガチに固める。また、間が広く空きすぎて非常に危険なことになっているところを机の中に入っていたボタン付け糸で海賊のマスト風に繕っておいた。
クロスする糸によって作られたひし形がなかなかビューティフル。安全性を確保しつつも、機能性とデザイン性をも両立させた完璧すぎる仕上がり。とっさの応急処置でここまでできるって結構すごくない?
まさかここまできれいにやるとは思っていなかったのか、完成形を見せたら柳下がびっくりしたように褒めてくれた。
今度、時間があったらほかの部分の補修も行っておこうと思う。報告会の方は細かい修正を加えれば終わりのはずなので、挫けずにがんばっていきたい。




