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7月17日 臨時ハニカム班

7月17日


 暑くて死にそう。マジで熱中症になるんじゃなかろうか。ある意味これは拷問だと思う。


 研究室への到着はいつもと同じくらい。すでに真島さんと水瀬は来ていて、水瀬が忙しそうになにやら作業をしている。ハニカムコアサンドイッチパネルを早急に作らなくちゃいけないのに、全然間に合わないとのこと。


 『やり方教えるから手伝ってくれ!』というので手伝うことに。ほそっこい長方形のアルミ板(?)的なものに両面テープが貼ってあるから、それをはがしてくっつけていくだけの簡単なお仕事。臨時ハニカム班がここに誕生。


 作業中、柳下がやってくる。『なんでHSP作ってるの?』と聞かれたので、『何言ってんだ、ハニカム班だからだろ?』と答えておいた。この場合、流れ的に羽鳥がウチの班になるのだろうか?


 その後、複合の宿題を片づけにかかる。恐ろしいことに資料があまりにも少なかったため、柳下、真島さんと内容がほぼ同じになってしまった。尤も、みんな微妙に違うから問題にはならないはず。衣笠先生優しいし。


 珍しいことに、このクソ暑い研究室に世良さん、東原、佐伯、守島さんと航空班が勢ぞろいしていた。いつもはあっちで試験片を磨いているんだけど、たまたま世良さんがこっちで磨いていたからこっちで磨くことにしたらしい。もちろん、羽鳥や柳下はあっちの涼しいところで作業している。


 作業による疲れか、それとも暑さでちょっとおかしくなったのか、東原がいきなりハイテンションで歌いだしてビビった。ロックの素晴らしさについても語られる。ロックの魅力はイマイチわからないが、好きな人にはたまらないものがあるのだろう。


 個人的には民族音楽を推したい。ソウルフルで力強いものもあれば、優しく暖かな音色、さらには思わず踊りだしたくなるようなリズミカルなものまであるのだ。民族ごとの特色が強く出ていて、言葉で表しがたい何かを感じるのもグッド。最高の音楽だと思っている。


 なんだかんだで午後の遅い時間に宿題は終わる。ぼちぼちやっていたライオネルもとうとう進化した。あんなちみっこいおこちゃまライオンが、マッチョなイケメンライオンになるとはだれが想像しただろうか。


 材力特論のパワポの劣化も進める。播磨さんのが完璧すぎてどうしようもない。参考程度に……って渡されたけど、ほぼそのまま答え。手を入れることも劣化させることも難しいほどにパーフェクト。もうどうしようもねえな。


 夕方ごろ、青松がこもりんに絡まれていた。なんでも、大学院志望理由書を衣笠先生には見せたものの、こもりの最終チェックを通さずに提出したらしい。なんかグチグチネチネチ、あからさまに機嫌の悪そうな感じで言われていた。


 もちろん、変に絡まれると面倒なので柳下ともども目を合わせずにやり過ごした。最近対処法が身についてきたようでうれしい。


 週明けに書いているからか、微妙に内容が少ない。が、なんだかんだこれくらいの文章量がちょうどいいのかもしれない。

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