表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
63/213

7月7日 厄日

7月7日


 クソな一日の開幕。


 研究室への到着は0900頃。再ゼミの資料つくりのために朝から気合を入れる。


 しかし、ここで大きな問題が発生。いつものパソコンが起動しない。正確に言うと、ウィンドウズが始まらない。さすがに泣きそうになる。


 何度か電源を入れ直し、さらにはセーフモードでの起動を試みるも結果は変わらず。うんともすんとも言わずにずっと起動中のまんま。


 さらに悲しいことに、ここ三か月のデータのすべてがあのパソコンの中にある。そう簡単にバックアップをとれるほど小さなデータ容量ってわけでもない。学会の奴も全部あの中。


 私が一体なにをしたってんだ。クソすぎるにもほどがある。クソみたいじゃなくでマジでクソだ。ガラクタポンコツってレベルじゃねーぞ。


 試験片がないから実験はできない。パソコンがお陀仏したから解析もできない。そして再ゼミがあって先行きは不透明。うちの班、マジで呪われているんじゃあないだろうか。


 衣笠先生は午後からだったので、なんか一周まわって楽しくなりジ●ジョ第三部を読んだ。


 D●Oとの最終決戦はやっぱり燃える。花●院の最後のメッセージが心にグッときた。あと、よく考えたら承●郎とD●Oって個人の間にはそんなに因縁なくね? 普通に初対面だし、波紋戦士と吸血鬼の間柄でもないし。むしろ花●院やポル●レフの方がよっぽと因縁はあると思う。


 衣笠先生が到着してからパソコン問題に取り掛かる。とりあえず南郷さんからエアダスターを借りておそうじ。本体のふたを外すのに数人がかり。本体を作業場に運び出すときには研究室にいた男の子の大半がついてくる。やっぱりみんなこういう機械いじりが好きらしい。


 掃除をしたらおぞましいレベルの埃が出てきた。が、それでも効果はなし。物理的じゃなくシステム的な問題があるらしい。


 結局なんだかんだで衣笠先生が一時的にOSを変えて、データだけ救出してくれた。この日記を含めた主要なデータが生きていたことにうれしさが半端ない。


 しかし、パソコンそのものは根本的な解決に至らず。しょうがないので初期化してワード専用として扱うことにするも、ビスタのはずなのにレイアウトがウィンドウズ98みたいになっている。


 もうやだこれ。なんかいろいろおかしくない?


 最終的に、青松に手伝ってもらってネットに常げるところまで設定を終わらせることができた。パソコンできるやつって精神的なイケメンだと思う。


 が、悲劇はこれだけにとどまらなかった。


 家に帰って今日の分の作業を挽回しようとパソコンをつけたら、キーボードが反応しない。うちのパソコンも壊れている。ホント何なのマジで。


 ログインパスワードこそ入ったものの、バックスペースやエンター、シフトなど主要なキーを含めた半分近くの反応がない。マジでうんともすんとも言わないの。


 今日は厄日だ。クソってレベルじゃない。マジで呪われている。呪い返しでも試みるべきだろうか。その手の本が図書室にあったから借りておいた方がいいかもしれない。新品の針九本と搾りたての牛乳の準備を進めなくては。


 まさか翌日に更なる厄災(研究室的な意味で)があるとは、この時誰が想像できただろうか。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ