7月3日 材料到着待ち
7月3日
例によって例のごとく、週明けに書いている。記憶がイマイチあやふやで詳細を思い出せないが、メモに則り覚えていることはしっかり書こうと思う。
研究室への到着はいつも通り。ここ最近ずっと雨が降っていて気分もどんよりとした感じ。柳下も仕事をしっかりしている。時代が時代なら、あいつは偉大な祈祷師になれただろう。
今日は材料の発注について最終的な確認を済ませ、見積もりの修正も施し実際に発注した。あと、トルクレンチのソケットの方も銀さんに注文してもらう。後は待つだけ。週明けには届いてくれるとうれしいけど、いったいいつになることやら。『早いうちにって言ってたけど、具体的な日時は教えてくれなかった』って銀さんは言ってた。向こう側のセーフティーネットの張り方がなかなか巧妙だ。
メモに『青松が荒ぶる』って書いてあったけど、割といつも通りだったような気がする。あいつのファーストインプレッションはもっとおとなしい感じだったのに、一体何が彼をここまで変えてしまったのだろうか。今の方が親しみやすくて楽しいからいいけど。
柳下のリト●ノアもすさまじいことになっている。なんだかんだで私とやった時期は一緒のはずなのに、すでに羽鳥に十レベル以上の差をつけていた。将軍ブロッカが頼もしすぎてやめられない。そしてあいつ、パーティが全部魔法のオババだ。おばあちゃん好きなのだろうか?
待っているだけではあまりにも時間の無駄なので、件の課題を済ませる。柳下、羽鳥に人柱として衣笠先生の下へ向かわされた。あのクソ長い行列をどうにか書かずに済ませられないかって話だけど、質問したら『別にわかっているなら書く必要はないんじゃない?』とあっさり答えられる。あいつらの苦労はなんだったのだろうか。
なお、『何も知らない基材研のやつがぶつぶつ言いながらあのクソ面倒な行列を書いているらしい。TAを通して聞いたんだけど、来週提出される課題が楽しみすぎる』って衣笠先生は笑っていた。あの人、時々柳下と同じくらい腹黒いところがある。
午後のおやつの時間、学園祭について話が上がる。団体名をどうするのかってのと、何をやるのかって話題。
団体名はどうでもいいとして、何をやるのか決まらなきゃ始まらない。八柳らとしては飲食なのは確定で、できれば肉とかガッツリ系がいいらしい。特に揚げ物の売り上げがなかなかにおいしいらしく、『揚げ物系でなにか意見ない?』って募ってた。
で、コロッケ、ハムカツ、から揚げ……とおいしそうな案がいくつか上がる。でも、個人的にはハムカツよりもトンカツが好き。でも、屋台でトンカツって見たことない。あと、ご飯と飲み物がほしい。でも、屋台でごはんって見たことない……っていうか、それってただの定食屋だと気付いた。
炭水化物とタンパク質の組合せは最強だ。あとジュース飲みたい。お酒も飲みたい。枝豆も付けてほしい。
団体名は『【検閲済み】研の愉快な仲間たち』でいいと思う。ふと思ったけど、この元ネタってなんだろうか。
そうそう、水瀬がマイフェイバリットチェアーを占領していたため、日記をつけられなかった。冗談交じりで『日記を代わりに付けておいてくれ』って言ったらマジでつけてくれた。千文字程度とはいえ、初心者にしてはなかなか。わざわざ文体を真似てくれたりもしていた。
が、肝心の文法がなってない。字下げも知らなければ…と・の違いもわかっていない。あげく、、、、で書こうとする始末。最近の若者はどうなってんだ。
せっかくなので文法をきちんと教え込む。…は極力偶数個にすること、「 」の最後では句点を省くことが望ましいこと、漢数字と算用数字はなるべく統一することなどを教える。
改めて見直してみたけれど、あいつの文章のセンスもなかなか面白い。やっぱ人の日記って見るの楽しいよね。あいつも日記を付ければいいのに。いや、もう【検閲済み】研みんなが日記を付ければいいんじゃね?
ちょうど【検閲済み】で七夕祭りがあったため、帰りの電車で浴衣姿のおねーさんを何人か見かけた。中学生からOLっぽい人まで結構年代は幅広い。紺の地に生える花柄がステキ。やっぱ浴衣ってイイ。ジャパニーズソウルが疼く。昨今にしては珍しく清楚タイプで、白い肌とうなじがよかった。雨のせいで去年より全然いなかったのが残念だけど。
だいたいこんなもんだろうか。ちょうど今サッカーの決勝をやっている。いきなり四失点したけど、二点取り返した。詳しいことは翌日分の日記に書こう……とまさに今この瞬間に五点目を入れられた。勝つといいなぁ……。




