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6月11日 材料強度学特論:硬さについて(雑談タイム)

6月11日


 雨が降っていたものの、到着はそれなりに早かった。


 雨が降ると電車内が蒸し暑くて困る。どうも人の気に弱いらしく、軽度の貧血や酸欠に似た症状が出るのがいただけない。あと、未だにリンパの腫れが収まらない。大きさそのものは少しずつ小さくなっているのは幸い。


 研究室に到着したら水瀬と真島さんが日記を見てはしゃいでいた。どうしたのかと聞いたら、以前書いた日記を抜粋していたらしい。ほぼ同時刻に到着した世良さんに何かを見せている……と思ったら、『厨二病』の件をわざわざ印刷していた。ヒマなんだろうなぁ。


 昨日の疲れがなかなか取れず、眠気もすさまじかったため、二限が始まるまではスヤスヤと休むことにした。グラサンのフィット感がいい感じ。あと、寝ている間に水瀬に日記に悪戯をされた。


 二限は材料強度学特論。城木先生はやっぱり昨日の懇談会について触れる。それに関連し、初回の授業の最初から五回目の授業までずっと居眠りこいていた&態度の悪いバカの話をしてくれた。


 とうとう堪忍袋の緒が切れた城木先生は『【検閲済み】』って凄んだらしいんだけど、そのあと授業評価アンケートにむちゃくちゃ書かれてしまったそうだ。『舐めた態度をとる方が悪くねえ?』って笑ってた。


 私も城木先生に大いに賛同する。クズがクズなことして叱られることの何が不自然なのだろうか。物事の本質を理解できていない、上っ面だけを気にするやたら声のデカいクズってどこにでもいるよね。


 あ、城木先生はこの後建前上の言い訳(回答)を考えないといけないらしい。おつかれさまです。


 そうそう、城木先生の一族は誰かのお墓を見てその人生を想像することが趣味らしい。なんか、どっかの偉い人の墓は常に信者が掃除しているから墓標を読むことが出来ないってぼやいていた。


 授業中、ヌープ硬さの表記について振られた。ビッカースはわかったけどヌープは想定外。『わかりません』って素直に答えたら、『お前材料評価とっただろ~?』って言われた。『お前もわからないのはちょっと予想外だった』とのこと。さすがに二年前にちょろっとやったことをいつまでも覚えていろというのはちょっと無理がある。


 午後は真面目に解析を進める。仕組みそのものは理解しているものの、肝心の作業が追い付かない。行の区切れが変なところにあるため、エクセルでの処理も非常に困難。材料番号の振り分けという、非常に単純な作業にどうしてここまで手間取るのか。やっぱりアソシスはクソだ。


 そして銀さんがこない。連絡もつかない。実験値、ゼミまでにそろうのだろうか?


 羽鳥が散歩に出かけた。【検閲済み】川沿いを歩いているとのことだけど、本当のところはどうなんだろうか? 今度スニーキングしてその実態をつかんでみようと思う。


 落錘の実験をするとのことだったので写真を撮った。あと、青松が油を自腹を切って買っていた。同じ油なら調理油の方が個人的に好み。機械油って油臭くてどうも好きになれない。


 夕方近くになり、衣笠先生から学会の進捗について聞かれる。圧力までは出したと答えたら次の工程を軽く教えてくれた。しかし、『受け身じゃなくて自分から作業を進められるように努力すること』とありがたい言葉を受け取ることに。


 さりとて、データ渡されただけなのに作業方法がわかるわけもない。そもそもoctaveとまとらぼの互換による作業性の違いの認識すらできてないってのに。いかんともしがたいものだ。


 octaveで思い出したけど、桐野が面白いコマンドを教えてくれた。これで作業時間がちょっと短縮されるだろう。まさか矢印キーにあんな機能があったとは……。


 なお、柳下は今日も言われるまで仕事をしなかった。悲しみを通り越し、虚しささえ覚えた。


 帰り際、青松の血管がすっげぇ浮き出ていることを発見する。触ってみたらかなりぷにぷにしていた。あいつ、中高生時代から血管を男女問わず触られまくっていたらしい。


 話は変わるけど、麦茶のパックを三回も使いまわすのはちょっとどうかと思う。あと、帰りの電車にてサッカーユニフォームのクソガキが乗車の時に横入りしてきやがった。が、渋い感じのオッサンが首根っこつかんで放り出していた。イケメンとはああいう人を言うんだろう。


 書きたいことはこれで全部だろうか。無駄に長くなったのが困る。繰返しになるが、コンパクトにまとめたいものだ。

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