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5月29日 言葉は通じる。話は通じない。

5月29日


 微妙に鬱な気分のまま研究室に到着。電車内でも面白い人やきれーなおねーさんは特に見つからず。


 午前中は例の学会のやつを出そうかどうか迷いながらグダグダ。課題の件も交えて適当に話し合う。正直何をやっていたのか詳しくは覚えていない。


 羽鳥は実験の疲れが残っていたのか、1100頃には帰宅。ゆっくり休んでほしいものですなぁ。


 途中、真島さん情報でこもりんの機嫌が悪くないと聞いたのでトライすることに。未だかつてあれほどあの扉に重圧感を感じたことはない。


 意外にも話を聞いてくれる態勢ではあった。問答無用で口を挟まれることもなかった。が、やっぱりなんか内容がよくわからないらしい。『日本語がよくわからん』とか言われた。そうはいっても、あれだけの内容を百文字でごまかすのはなかなか無理があると思う。


 午後は銀さんが来たので例の【検閲済み】のひずみについてアソシスの使い方をレクチャーすることに。ボリュームの作り方から静解析まで懇切丁寧に教えた。銀さんは呑み込みが早くてすごい。そうたいした時間もかからずに最終工程まで終えることが出来た。


 気づいたことが一つ。青松は誰かに意地悪をするとき目を合わせない癖がある。意図的に無表情にしているきらいもある。


 学会の英文をがんばっていたら隣の羽鳥から乾いた笑い声が。なんか三泊四日も使って取ったデータがアカンことになっているらしい。変位がなぜかマイナスになるというありえない事態。泣くしかない。


 柳下のやつ、『材料を買いに行かなきゃ』とか言いながら買いに行っていない。今日も図面の印刷ミス。研究の方は進んでいるらしい……けど、モノが出来るまでゼミ発表でできることがないそうだ。私も順番変えてほしい。


 適当に頃合いを見計らい、緩衝材となる真島さんと一緒に再びこもりんにトライ。やっぱり『意味わからん』って言われた上に音読までさせられ、一時間近く時間がかかった。


 なんだろうね、お互い日本語を話しているはずなのに、話がまるで通じない。なんていうか、とにかく疲れる。


 真島さんが雑談中に愚痴を漏らす。なんか、あっちの部屋で世良さんと談笑していたところこもりんが襲来したそうな。で、世良さんに大学院に来てもらいたいばかりに『落ちろ~』とか言ってきたとか。


 もう少しオブラートに包むというか、就活のピリピリしている時期にそれはないと思う。私が卒業するときぜひお礼回りをしたいものだ。


 夕方ごろ、是枝さんが傘を借りに学部生室に来た。この前の傘は結局返したのだろうか。


 衣笠先生が実験を終わったところを見計らい、学会の件について添削してもらうことに。衣笠先生は衣笠先生でこの前と言うことがちょっと違う。というか、先生同士で認識のすり合わせを行っていないらしい。『何に着目してるのか聞き出してください』って言われた。それが出来たらどれだけ楽なことか。


 帰り際に課題の処理をしていたら衣笠先生とちょっと話すことに。カレンダーに描いた髑髏をほめてくれた。羊もほめてくれた。七芒星と八芒星も同様。『授業中に練習しまくりましたから』って言ったら、『真面目に授業をうけなさい』と言われた。ご尤もです。


 週明けに書いているからか、イマイチまとまりがないがこんなもんだろう。何とかなると信じたい。ケセラセラの精神を大事にしたい。

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