5月21日 城木先生マジイケメン
5月21日
研究室の到着は0915過ぎ。遅すぎもせず早すぎもしないいいタイム。どうでもいいけど、昨日、帰りの電車を待っているときにミニスカの派手な服装と化粧をしたババアに横入りされて非常に腹が立った。年齢にふさわしい行動をしてほしいものである。
二限に材料強度学特論があったため、一限の時間はダラダラとすごす。私がやってきたちょい後に羽鳥が到着。昨日みんながCFRPを手伝ってくれたからってポテトチップスとチョコパイを買ってきてくれた。お菓子マジうめえ。
拳●を読みながらぼんやりと予定を立てた。拳●は拳法のことを詳しく書いているのはいいけれど、中国拳法をやたら持ち上げすぎているきらいがあって少々気にかかる。あと、せっかくいろいろ学んだ割には『やっぱ八極拳は最強だぜ!』って結論はどうなのよってちょっと思った。何のために他の拳法を学んだのだろうか。
材料強度学特論はなかなかに面白かった。念のために詳しくは書かないが、昨日の質問は城木先生もよくわからなかったらしい。むしろ、そっちの行動のアレのほうが問題じゃないかって言ってた。言われてみりゃたしかにそうだ。
とりあえず、『計画性の重要性の認識ってのはわけわかんなかったよな! マジで何が言いたいんだよ!』って腹を抱えてゲラゲラ笑っていた。城木先生は超笑顔だった。
内容は前回に引き続きき裂なんかについて。き裂に対する応力負荷方向は三つに分類され、それぞれモードⅠ、Ⅱ、Ⅲと呼称される。このときモードⅢってのは単独で存在することはほぼありえず、捩じりとして出てくることが多いらしい。
そんなこんなを話していたら雑談に入った。なんでも、以前基礎材料研究室で卒業旅行に行った際、雨が降って宿屋から出ることが出来なかったことがあったらしい。で、罰ゲームを伴った腕相撲大会を開いたそうだけど、あまりに白熱しすぎて骨折した者が出てしまったそうな。
当然のごとく救急車で病院に運び込まれ、レントゲン写真を撮ったんだけど、その写真を見たナントカ先生は『なんと綺麗なモードⅢ破壊だ! これ授業の資料に使おうぜ!』と感心していたそうな。やっぱ理系ってクレイジーだ。
あと、馬は上下振動だからケツが痛いって言ってた。移動であんなの使ったら数時間でケツがブレイクするんだって。何を言っているのかわからないと思うけど、マジでこんなかんじの授業だった。百人一首についても言及していた。
研究室対抗運動大会についても多少話をすることができた。深沢についてもぶっちゃけた感じで忠告をしてくれる。あと城木先生、懇親会のお金も出してくれるし、大会で景品が必要ならそれも都合してくれるとのこと。
さすがだ。格が違う。太っ腹。やる気と行動がしっかり伴っているって素晴らしいことだと思う。誰かに見習わせたいものだ。
『足りないからできない、というのは嫌だ。足りないものがあるなら全部俺が用意してやる。アドバイスや相談だっていくらでも付き合ってやる。だから好きなようにがんばってくれ』って言ってくれた。マジでイケメンだと思う。
昼食中に衣笠先生が学部生室に遊びに来たので運動大会の進捗について報告する。思った以上に大ごとになっていることに少し驚いていた。
たぶん、当事者である私が一番驚いている。担当が決まるまでの中継ぎだったはずなのに、なんで運営の中心人物として話を進めることになっているのか。しかも無駄にどんどん規模がデカくなってるし。
あと、衣笠先生は例の深沢とかやる気の問題についてぶっちゃけトークを展開してくれた。みんな考えることは同じらしい。
そうそう、研究関連で【検閲済み】のモデルについても相談するも、ここでもやっぱり認識の違いがあった。というか、衣笠先生も私たちが何をしようとしているのかよくわからんらしい。
『小森先生に言われたとおりにしているのですが……』って説明したところ、衣笠先生はこもりんが何を言っているのかわからんってぶっちゃけてくれた。だから、もう一度あの部屋に行って目的を明確にしてくれたら相談に乗るって言われた。なかなかハードでデンジャラスなことを言ってくれるものだ。
何もしないのもアレなので、【検閲済み】について測りに行くことに。下の加工センターに行ったら、金をとるとのこと。去年はそんなことなかったらしいのに。引継が全然できていないってこういう時に困る。
一応去年の公聴会のデータの中にそれらしきパラメータがあったものの、件の解析プログラムとは値が一致しない。もうやんなっちゃう。
やる気がごっそり削れたのでちょっとお昼寝した。割と涼しげな気候だったのでなかなかスヤスヤできた。
そうそう、身体計測の結果も帰ってきた。標準体重との比率が-3 %ほど。まずまず。柳下は-13 %くらいでがりがり。もっと肉を食うべきだと思う。
柳下のやつ、『俺よりも守島さんのほうがすごい』とかいって勝手に守島さんのやつを開けてしまった。守島さんはまさかの-20 %。戸惑いもなく開ける姿に戦慄を隠せない。
こういうやつがいるから衣笠先生は女子には手渡ししたらしい。柳下はやっぱりス●ザリンタイプだ。にこにこしてるくせに腹黒い。
もし柳下がこれを見たときのために書いておく。私は事実しか書いてないからな!
どうでもいいけど、テンションのちょっとおかしい青松と水筒で乾杯した。自分でもなぜそんなことをしたのか、未だにわからない。
こもりんにゼミのあれについて聞きに行った羽鳥が死にそうな表情になっていた。ただひたすら説教的なお話だったらしい。軽くブチ切れそうになっていたのが印象的。『また髪染めて反抗するかな……』ってつぶやいていた。
あと、【検閲済み】が破産した可能性あり。しかもちょうど昨日。HPのURLにも反応なし。電話はつながるっぽい。名前がありふれているものだけど、材料系の会社だから絶対に違うと言い切れないのが怖い。
そんな感じで午後もゆったり過ごす。やらなくちゃいけないことはあるのに、やる気が出ない。
青松は歯医者に行くため早めに帰った。ナーバスな羽鳥は見つからないうちに『実家の犬の散歩をしなきゃ』と言ってさっさと帰った(なお、あいつの実家は【検閲済み】である)。柳下はいつも通り定時でダッシュ。私も『ソラマメに水をあげなきゃいけない』って言って帰ろうとしたら、お前が一番ヤバいって言われた。解せぬ。
まだまだ書けることはありそうだけどこの辺にしておく。日記に四十分も時間をかけるとは私もまだまだ未熟だ。さっさと帰りたい。




