4月7日 健康診断
4月7日
いつも通り朝の八時ごろに研究室に到着。健康診断の時間までゆったりと漫画を読んで過ごす。開始十五分前くらいに羽鳥が到着。そのまま二人で健康診断に。人は少なめでスムーズに事が運んだ。
身長はちょっと伸びてた。やっぱり測る人が優しい人だとちょっと大きめの結果が出る。体重はさして変わらず。視力は安全圏内をキープ。
ただ、内科検診で妙に心音を聞かれた。たぶん人の三倍は時間がかかっていたと思う。が、それ以外は特に問題なし。しいて言うならばシャツのプリントのせいで胸丸出しで胸部X線をとることになったくらいか。
研究室に帰還した後はやっぱり漫画を読んで過ごす。先生方は新人研修旅行に出向いているため非常にゆったり過ごせたが、いかんせん暇すぎた。ぼーっとしていたところ東原、浜崎と遭遇。もろもろの説明と学割の証明書を渡す。
何組かはすでにいくらか動いているようで、試験片の作成や実験機械を動かしている様子が見受けられた。我が班も実験の目途は立っているものの、今日は気分でない。なにより相棒であるはずの銀さんがいない。あの人どこをふらついているのだろう。
アソシスの使い方を勉強しなければいけないが、やっぱり今日は気分じゃない。ぼちぼちやっていこうと思う。
三時ごろ、南郷さんが火元責任者の仕事を教えてくれた。基本的には電気の確認をすればいいらしい。あと、学部生室のガスの元栓もチェックするとのこと。あんなところに元栓があるのをはじめて知った。というか、使われているところを見たことがない。
福山や東原が面接官に対する愚痴などで盛り上がっていた。説明会(?)での質問タイムで『残業時間はどれくらいですか?』と聞いたところ、今までにこやかだった人事が瞬時に無表情になり、抑揚のない声で当たり障りのない返答をしながら、手元でなにかをメモしていたそうな。
ブラックリストに載ったんじゃないかと話していたが、どのみちそこに行くつもりはなかったらしい。また、どこかの就活塾でも『その手の質問で無表情になったりつっかえたりする企業は高確率でブラックだ』と教えていたとのこと。社会ってホント怖くってやーね。
明日もやることがなくて暇だから、なにかしらの暇つぶしを持ってこようと思う。できればさっさと帰りたいけどバレたらなにか言われそう。恋人とのデートなら大目に見てくれるらしいので、優しくてステキな理想の恋人を早く作りたい。
五時になるまであと約二十分。うしお●とらを読み切れるだろうか。それじゃ、またあした。