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5月7日 怪物を狩る者


 ──計画性の重要性の認識について、どう思っとる? 【A日程面接試験官】


5月7日


 いろいろと想定外があったため、非常に短くなってしまうかもしれない。できるだけ詳細に書く努力だけはしてみる。


 朝、真島さんが何百頭ものラー●ャンを鼻歌交じりに駆逐してきたことを聞く。駆逐しすぎて殺し方を頭ではなく体で理解してしまったらしい。最初にプレイしたのは犬猫を育てるほのぼのゲームだったらしいけど、一体何があったんだろうか。


 研究室に到着後、願書のハンコをもらいに小森先生のところへと赴く。しかし、先に清書をしていたのがまずかった。志望理由について、長時間にわたってありがたいお説教を食らうことに。三人が三人ともボロクソに言われる。ハンコをもらうだけのつもりだったのにとんだ災難だ。


 その後なんかいろいろあって順解析結果がめちゃくちゃ違う理由が明らかに。どうも、解析の際に対象境界条件を使ったせいで解析結果も対称性を持ってしまったらしい。だから、【検閲済み】固有振動数だと思ってたそれは【検閲済み】固有振動数だったってことになる。


 ちょっと確認してみたら、たしかにそれっぽい結果が出ていた。私の努力と時間を返してほしい。本当にアソシスはポンコツだ。いったいどうして、悪い意味で予想を裏切ってくれないのか。全く理解に苦しむ。


 そんなわけでボリュームを作り直すことになった。そのままのスケールで解析にかければそんなミスは起こらないっていう寸法。


 めちゃくちゃ余裕で時間にかなり余裕があると思っていたのに、帰り際になってやることが急激に増えてしまった。そして、南郷さんから『ゼミ資料は先生に見せない方がいい。仕事が倍以上に増えるから』と事が終わった後で教えてもらう。運命の神のいたずらに怒りを覚えずにいられない。


 忘れないうちに書いておこう。行きの電車できれいなおねーさんを二人も見かけた。しかも、明るい元気なタイプのおねーさんとおしとやかで穏やかなタイプのおねーさんだった。今日一番幸せな出来事だったかもしれない。


 最近この研究室まで階段を登るのがつらい。夏だからだろうか。それとも運動不足だからだろうか。

20180513 エピグラフ(その月の名言的なもの)を前書きに追加。

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