2月5日 環境デストロイ柳下
2月5日
非常に眠かったような気がする。いまだに寝不足が解消されないのが非常に気にかかる。夢見の悪さも健在っていうね。
研究室に到着したのはやっぱりいつもと同じくらい。今日もなんやかんやで仮配の作業があるらしく、学部生よりも仮配生の方が多いくらいの時間もあった。朝の時間は特にそれが顕著であり、学部生の意識の低さを嘆かざるを得ない状況であった。
さて、実はこれを書いているのは休み明けの火曜日の朝であるため、詳細を思い出すことが出来ない。なので、印象に残っていることだけパパッと書いていこうと思う。
まず、左手を負傷した秋道くんだけど、なんと骨が裂けて六針も縫うことになってしまったらしい。左手に巻かれた包帯がなんとも痛ましく、思わず目を背けたくなるほど。結構な重傷だと思うけど、普通に来ていて大丈夫なのだろうか。
午前中は完成した仮配概要集を衣笠先生に提出するため先生の到着を待つ。衣笠先生は入試関係の仕事でずっと缶詰していたらしく、研究室に来たのはお昼頃だった。
で、到着したところ【検閲済み】班を含む仮配生が群がって概要集の査読をお願いする。お疲れなのか、先生は微妙に機嫌が悪い……というか、なんか投げやりな感じ。『さっきの所にも言ったけど、先輩との比較のデータがない! これは卒論じゃなくて引継のための概要集だから!』という言葉をいただいた。
幸か不幸か、衣笠先生の査読は通ったという扱いでいいらしく、その後はRMSのところだけこちらのデータを載せて小森先生の所に持っていくことに。相も変わらず捕まらず、ついでにほかの班の査読もたまっているらしかったので、強硬手段として部屋の前で出待ちすることになった。
んで、出てきたところで概要集を提出したんだけど、『こんなギリギリに出すなんて!』と言われた。こっちだって好きでこんな遅くなったわけじゃない。事実上、二月の最初の五日間は出しようがなかったのに。ちょっとはその辺も考慮してほしいものだ。
ともあれ、とりあえずは月曜日に返却するということになった。去年もこのくらいのペースだったし、深く考えるだけ負けだろう。
あと、出待ちしているときに同じく出待ちをしている青松の下のところとちょっとしたおしゃべりに興じる。四月からの話とか、バイトの話だとかだ。で、インターンの話になって、庄内くんが受ける会社の説明会が【検閲済み】であるって話になったので、私の【検閲済み】でのバイトの話もした。
そう、例のOAオペレーターの話だ。人様の年収とか借金の額とか全部わかるっていうアレ。個人情報の塊を日に百件以上処理するアレ。
そんな話をしていたら、衣笠先生が通りがかり、興味を示してきた。『ねえ、一番年収すごかったのってどこ?』と聞かれたので、守秘義務に反しない範囲で『お医者さんとか大学の先生とかですね』と答えておく。
が、『いやいや、ぜぇったいそんなことないって! 君ら、俺の給与明細見たら同情すると思うよ?』と衣笠先生。なんだかんだで結構もらっていると思うけど、そこのところはどうなんだろう?
先生はいい所のボンボンみたいだし、実はいっぱいもらっているのをごまかしている、あるいは高給取りだということに気づいていないだけなんじゃあないかと思っている。だって大学の先生がお金貰ってないわけないと思うじゃん?
そうそう、午後の時間、結構な揺れの地震があった。たいそうビビってネットで情報を収集したところ、マグニチュードも低く震度は1だったことが判明。機械科棟のボロさに泣けてくる。
夕方ごろ、柳下に仮配概要集の査読を頼まれる。軽くチェックしたところ、数字と単位の間の半角スペース、表のミスなどを発見した。やはりいくら自分がしっかりチェックしたつもりでも、間違いというものは往々にして存在してしまうものらしい。
その影響で、柳下は今日も裏紙を大量に生産していた。今度からブラック柳下に代わって環境デストロイ柳下の称号を与えるべきかもしれない。
ざっくりしているがこんなもんにしておこう。さっきも述べたけど、正直言ってほとんど覚えていないのだ。まあ、しょうがないよね。
いけない、忘れるところだった。
最近、パソコンの電源を消さずに帰るやつが多くて辟易する。やはりみんな忘れっぽくなっているのか、それともただの悪い子なのかはわからぬ。全く、きちんと戸締りと電気の確認をする人のことを考えてほしいものだ。