1月15日 ボロクソ
1月15日
痛くなるくらいにクソ寒い。
研究室に到着したのはいつもと同じくらい。今日も非常に気温が低く、チャリに乗っていると顔が痛くなる。ここ数日でいきなり冷え込みがきつくなり、体が気候の変化についていけそうにない。
研究室に到着した後は概要集を進めていく。昨日の段階で相対誤差の値は出しておいたから、あとはうまい具合に考察してすっきりとまとめるだけ。
そうそう、羽鳥が宅配便が来るまで学校に来れない、故に何かあったら体調不良にしといてくれって連絡してきた。あいつもなかなかになかなかな性格だと思う。なんか、この研究室で過ごす時間が長くなるにつれみんながクズになって行っている気がする。
午前中も午後も概要集をひたすらに詰めていった。あと、お昼の時間に守島さんが例のコーヒーの缶をくれた。『箱買いして三十本くらいあるから好きに飲んでいいよ』とのこと。マジでありがとうございます。
ちなみにあのコーヒー、【検閲済み】で一本四十円だか三十円の代物。お味はお値段相応のレベル。山岸や羽鳥曰く『コーヒーっぽい水』とのことだけど、普通に飲めるだけありがたいと思う。
夕方ごろ、提出した概要集が返ってきた……けど、見事なくらいにボロクソに言われる。『相対誤差ってなに?』とか、『傾向とオーダーってさぁ、もっといいやり方あるでしょ?』とか、書いているだけであの時の屈辱とイライラがぶり返しそうになる言葉でいっぱいだった。
相対誤差って工学リテラシーで習ったっていうのに。そもそも高木さんの、先輩の修論を参考に表現を行っているのになぜああも言われねばならないのか。前回言ってきたことと真逆のことを言ってきたりもするし。
結局、ボロクソに言われた後は二乗平均を算出することに。一部実験値のぶれのせいで値が理論とちょいとおかしくなったけどもう知ったこっちゃない。こっちは言われたとおりにデータを出したのだ。
正直書く気が失せた。マジであの日は無味乾燥、意義を感じられない日だった。最近どんどん思考が鬱っぽくなってきているから困る。
最後に。山岸がやっぱり『なんか忘れ物している気がする』って言っていた。この研究室にはやはり何か大いなる秘密が隠されているのかもしれない。
いくらなんでも忘れているものや記憶違いが多すぎる。言葉にできないこの違和感をなんと表現すればいいのか。