12月16日 泊まり明け
12月16日
久しぶりに研究室で目覚める。銀さんがおなかを出して寝ていた。風邪をひかないことを強く願う。
なんだかんだで起きたのは0700ごろ。何気なく一番遅くに寝たのに一番早くに起きた。とりあえず洗顔を済ませ、青松、羽鳥、水瀬の様子を見てみる。全員実に気持ちよさそうに夢の中にいた。
さて、メールチェック等の諸々をしていたら青松が起きてきた。しかし、そろそろ朝食に行こうか、羽鳥らを起すかどうかと迷っているうちにいつの間にか微睡んでしまったらしい。
気づけば結構な時間になっており、青松の姿も見えない。どうやら家に帰ったっぽい。あわてて着替えは済ませたものの、完全に朝餉に出遅れた。朝食だけにちょうショック。
悲しい気分でスマホをいじっていたら柳下がやってきた。しかも開口一番、『なんであのダサいジャージ脱いじゃったの!? あれで授業受けるのが──でしょ!?』とか言い出してきた。あいつは私をなんだと思っているのだろうか。
ちょっと時系列は前後するけど、桐野にも『そのジャージエヴァンゲリ●ンみたいでカッコいいね!』と言われた。あんまり意識したことがなかったけど、もしかして【検閲済み】高生はみなそう思われていたのだろうか。
あとやっぱり桐野は発言がイケメンだ。柳下に見習わせたいものである。
時間が微妙に無かったため、その後は朝餉を取らずに二限の化学反応特論に出席する。おなかをすかせた羽鳥に『なんで朝食に起こしてくれなかったんだよ?』と言われるも気にしない。柳下はきっとおいしいモーニングを楽しんでいたのだろう。やっぱりあいつはブラックだ。
そして相変わらず化学反応特論はつまらない。わけわからん式をこねくり回し、ひたすら板書を続ける。しかも前回は(課題提出があったため)かなりの人数がいたのに、今回は前回の半分もいないという恐ろしい事態。クズの多さに戦慄する。
院生のくせにどうしてこうもどうしようもないのが多いのだろう。日本の未来は大丈夫なのだろうか。
しかも、こういう時に限って授業をまともに受けていないとわからない課題が出されるっていうね。幸か不幸かわからないが、少なくともサボってたやつは相当苦戦することだろう。ざまあみろ。
授業後は研究室に戻る。銀さんはシャワーを浴びにいったん家に戻ったらしい。とりあえず直近でやることもないので、昼餉を済ませた後はトイレに行くついでに図書館で化学の宿題のための資料を探すこととした。
で、あの先生が言っていた『アトキンスの参考書』を頼りにとりあえず三階西エリアに行ってみる。やはりというか化学関係の本がいっぱい。まったく自分の図書館の精通っぷりには驚かされるばかりだ。
が、肝心のアトキンスが見つからない。おかしいと思ってデーターベース検索してみたところ、『貸出中』の文字が。
さすがにブチ切れそう。よもや出てない連中が持って行ったのではあるまいか。クズどもは粛清されるべきだと思う。ああいうクズは一度根性を叩きなおすべきなのだ。ホント何を考えているのかまるで理解ができない。
その後は研究室に戻り、ぼちぼちとスライドの修正等の作業に入る。途中、銀さんが戻ってきて『遅れてゴメン!』とちょう美味しいグミをくれた。炭酸フレーバーがいっぱい入った、ちょっと硬めの食感がなかなかにデリシャスな逸品。銀さんにマジ感謝。
その後は銀さんと共に特に実験のあたりを重点的にスライドの修正をする。で、さすがに泊り明けということもあり定時過ぎには帰らせてもらった。銀さんはこれから予備資料の作成に入るらしい。本当にお疲れ様です。
だいたいこんなもんだろう。そうそう、ここ数日あった日記への謎のアクセス(早朝や夜に多い)が最近はなくなった。代わりに持ってきた日記のうち一冊がたびたび行方不明になって心臓に悪い。だいたいは誰かが持って行って読んでるだけなんだけど、内容が内容だけに寿命が縮む。
今のうちに後期分の編纂も進めるべきだろうか。とりあえず、エピグラフ候補だけでも集めておきたいものだ。