12月7日 アキバ見聞録
12月7日
また新しい一週間の始まり。いろんな意味で、今週が山場となるだろう。だのに全身の倦怠感と異様な眠気があるっていうね。眠れないのをいい加減どうにかしたい。
衣笠先生と共にアキバでパソコン類の買い出しを行うため、研究室にはちょっと早めに向かう。荷物を置いていきたかったってのと、買い出しメモを印刷するためだけに来たようなものだけど。
恐ろしいことに柳下と羽鳥は学会の資料をいくらか作成していた。まさか寸暇を惜しんで資料作成をするとは思わなかった。どうやらかなり切羽詰っているらしい。『何もこの時期に買い出しに行かなくても……』って柳下は愚痴ってた。
で、時間になったので三人でアキバへと向かう。到着はだいたい1100くらい。羽鳥が『俺に任せれば迷わず行ける』とか自慢げでいかにも怪しい感じだったけど、意外なことに本当に迷わず行けてびっくりした。
さて、電気街口が集合場所だったわけだけど、未だ先生の影は見当たらず。あと、たしかにアニメとかのポスターが多かったけど、想像していたようなアキバっぽさはない。てっきり駅前からすでにメイドさんとかコスプレイヤーがいっぱいだと思ってたんだけどね。
先生が到着したのは集合時間より三分くらい後。合流後は四人で目的の店へと向かう。
駅前はそうでもなかったけど、街中はいかにもアキバって感じだった。メイドさんの客引きもいるし、視界のどこかには必ずアニメや漫画のキャラクターがいる。レアものっぽいものをあつかっているかもしれない怪しいお店や、割ときわどい【マッサージ店】の看板もあった。
が、ちょっといただけないことが一つ。やたら中国向けの看板が多く、アナウンスまでもが中国語。とある一角なんて目からも耳からも中国語が飛んできて中国に来たのかと思えるくらい。
たしかに中国人観光客は多かったし、いわゆる爆買いによる利益を狙いたい気持ちもわかるんだけど、ここは日本だと言いたくなった。なんでわざわざあそこまでするのかまるで理解ができない。
そもそも、私はあの爆買いという行為そのものが好きではない。必要なものを必要な人が必要な分だけ購入するのが真に正しい買い物の光景だと思う。なぜそんな基本的なことが分からないのか。アレのせいで本当に買いたい人が買えなくなってしまった……とか、そういうことを考えたりはしないのだろうか?
さて、そんなこんなをしているうちにドス●ラなるパソコン店に到着。『どっすっぱらっ! どぉすぱら~♪』というテーマソングがずっと響いていて耳にこびりつく。最初は何とも思わなかったけど、後になってだんだんクセになってきた。この中毒性は一体何なのだろう。
結局買い物総額は十五万円ほど。あまりにもマザーボードとかが高すぎて予算オーバーで手持ちがなく、OSは一つ諦めることに。買い物内容は正直よくわからん。あ、途中で青松が合流してなんかいろいろ先生とパソコン関連で話してた。
別店舗でモニターを購入し、そのまま駅へと戻る。なんかやたらとケバブ屋さんが多かったのが印象的。あと、メイドのおねーさんが客引きとして声をかけてくれた。ちょっとうれしい。
が、声はよかったものの首元と手はごまかせない。たぶんあれ、相当化粧でごまかしている。だいたい、本当に若いおねーさんならあの時間帯にアキバで客引きなぞできるはずがないのだ。
どうでもいいけど、【検閲済み】から大学に向かう途中で羽鳥が力尽きた。途中で荷物を持ってやると言ったのに意地を張った結果である。もちろん優しい私はあいつが持っていたモニターを受け持ってやった。
午後はパソコンの組み立て作業に入る。みんなで既存のパソコンを分解し、ガワだけのそれに組み込むことに。
これがなかなか楽しい作業で、研究室にいた大半の連中がこぞって解体作業に参加してきた。やはり男の子はこういう作業が好きなのだろう。世良さんでさえ作業を中断してバラすのに参加したレベル。
さて、いろいろ問題がありながらも解体を終了させることに成功したんだけど、マザーボードの入力口とガワの入力口が一致しないことが判明。しょうがないのでペンチ等を用いて物理的に口をこじ開けることにした。
まさかパソコンの解体作業で槌や金鑢を使うことになるとは思わなかった。たしかに解体作業だけど、なんがひどく物理的でワイルドな感じがする。あと、工具の中になぜか錐だけなかった。誰か買ってくれるといいなぁ。
なんとかかんとか口をこじ開けることには成功したものの、柳下のパソコンの組み立てでトラブルが。なんか、上手く本体が起動しないらしい。電源(ケースの都合上むき出し。触ったらビリビリで下手したら死ぬ)は入るものの、モニターに何も映らないそうだ。
結局、メモリを設置するときに埃を巻き込んでしまったのが原因らしい。『すっげぇ初歩的なミスじゃねーか!』って苦心して原因を探っていた衣笠先生が微妙に怒りながら(?)笑っていた。
ほかにもいろいろあったがとりあえずこんなもんだろう。結局、私のパソコンは支持台や高さ調整のボルトがないからまた今度やるってことになった。あと、銀さんが打点を変えて振動実験をやってくれた。値はあんまりグッドじゃなかったけど、まあたぶんどうにかなるだろう。
最後の投槍感が凄まじいがここまでとしておく。さっさと帰ってたまった日課を片づけてしまわないと。こないだのアレの編纂のせいで時間が取れなかった。
ホントのホントに最後に。
FFBE、ゴル●ーザ兄さんの汎用性が凄まじい。あと、メディウスの攻撃性能がステキ。リミットバーストの全体連射とかすごすきる。さすが銃士は格が違った。