表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
136/213

10月27日 シェア・おふろセットとコスパ・ザ・タワー

10月27日


 めっちゃ寒い。若干息が白かった。家の中と外とで気温に大差なし。久しぶりにジャケットを着こむ……が、二層構造で三パターン楽しめるのがウリなのに一層しか見つからない。超悲しい。


 研究室に到着したのはいつもと同じくらいだったはず。どうやら羽鳥、水瀬、青松、桐野たぶん、浜崎、銀さん、守島さん、南郷さん(たぶん)が泊まったらしい。銀さんが『昨日はゴメン』とクリームプリンをくれた。ちょううれしい。


 あと、私のロッカーが開いていると思ったら、守島さんと浜崎がおふろセットを借りていたらしい。『使わせてもらいました。ありがとうございます』って事後報告をされた。まぁ、そう頻繁に使うものじゃないし、安物だから別にいいんだけどさ。


 ……シャンプーとボディソープのボトル、それぞれ一個ずつしかなかったんだけどどうやってやりとりしたのだろうか? それに、あの時間はシャワールーム清掃中じゃなかったっけ?


 そうそう、せっかく羽鳥らはお泊りしたのに、真夜中にサーボパルサーが壊れてしまったらしい。うんともすんとも言わないらしく、ほぼ完璧にぶっ壊れた状態に近いとのこと。


 これによりほぼすべてのテーマについてデータが出ないという状況になる。ウチの班は言わずもがな、【検閲済み】班も同様、【検閲済み】班もうまくいってなくて、【検閲済み】班はいつもと同じ。かろうじてうまくいっているのは【検閲済み】くらいだろうか。


 あと、それに関連して青松が激おこだった。なんでも、サーボパルサーがぶっ壊れたからって水瀬に真夜中に呼び出されたらしい。それだけだったらまだよかったんだけど、青松がついたとき、水瀬も羽鳥も……その場にいた全員が眠りこけていたそうだ。


 高校時代の化学の教科書を持ってきたので、一限に化学反応特論の課題を済ませる。柳下は図書館に行きやがった。


 二限は城木先生の材料強度学特論。内容はやっぱり材料評価と大して変わらない。パリス則とかそっち系。


 当然のごとく授業中に雑談が始まる。なんかよくわからんけど是枝さんに絡みだし、『観光が出来るタワーや展望台の高さと料金を調べ、一メートルあたりのコスパを計算して次の授業で発表しろ』と是枝さんが命じられた……と思ったら『やっぱ【検閲済み】研全員の発表で』と無茶振りされた。


 なぜ材料強度の授業でそんな課題が出されるのか。しかもあれ完全にただの思い付き。なかなかにフリーダムな人だと思う。


 そのあとは星座やギリシャ神話の話をしてくれた。ゼウスは基本的にただの変態で好色なクズ、ヘラは嫉妬深くて無関係な人を巻き込むヒステリー、その他大勢の神は人格破綻者だという認識を得る。


 そうそう、モーターショーの楽しみ方(?)も教えてくれた。面接なんかでモーターショーに行ったことを話すと、そのことについて詳しく聞かれるらしいんだけど、ここで具体的にどこがどう良かったのかを話すと印象がいいらしい。


 モーターショーの見学者には当然企業の人もいるわけで、彼らは当たり前のようにノギスや定規をもって見学しているそうだ。で、ライバル社の寸法を測ってしきりに感心し、情報を得ていくのだとか。


 ただし、中にはもっとクレイジーなやつがいる。なんと、モーターショーの一か月前から小指の爪を伸ばし、前日にr加工を施して自らの爪を定規と化すとのこと。それを展示されてる部品に当てて寸法を記録し、より具体的なデータにエクスタシーを感じるとか。


 『こんなん誰でもやってる普通のことです』って城木先生が話を聞いた人は言ってたらしいけど、絶対クレイジーだ。理系の人って間違いなく頭のネジが数本ぶっ飛んでるよね。


 午後は仮配がやってきた。とりあえず前回の復習と宿題の確認をし、マクロの使い方と論文の探し方を教える。二つとも院進学の予定がない二人が使うかどうかは定かでないが、覚えていたら便利であるのは間違いない。


 そのあとはアソシスの使い方の練習をかねてポ●モンのプリンのアイコンを作らせる。二人とも意外と乗り気だったのはうれしい誤算。単純なように見えて、引き算や削除、コピーの使い方を充分に学べるグレートなプログラム。モデル作りとしての根本の概念は一緒なので、あとは立体&複雑形状に適用できれば、モデルに関しては問題なさそう。


 ただ、時間がだいぶ余ったことをここに記しておく。順解析を教えるにしては時間がなさすぎるし、かといって実験も今は教えられなかったからやることがなかったんだよね。小一時間って暇をつぶすにしては長いし、みんなでグダグダ話していた。他のテーマもそんな感じ。


 だいたいこんなもんだろう。もうちょっと何かあった気がするけどイマイチ思い出せない。あと、どうも文章にまとまりがない気がする。爪の件に関しては、こっちも詳しいことがよくわかんなかったからしょうがないと思うけど。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ