表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
131/213

10月21日 カチコミへの前奏曲

10月21日


 相変わらず朝は寒く日中は暑い。着る服のレパートリーもそろそろ厳しくなってきた。研究室に箪笥を置きたいところだ。


 研究室への到着は0930くらい。到着前にコンビニで朝餉を調達する。あまりにもおいしかったので、昨日と同じ揚げ鳥サンドとツナマヨおにぎりを購入。肉厚&ジューシーでなかなかにデリシャス。あれなら毎日でも食べられる。肉は正義だ。


 朝、衝撃的な話を聞いた。なんと昨日の夜、【検閲済み】研の外の階段の踊り場の所にて、下の【検閲済み】研の連中がタバコを吸っていたらしい。しかも、吸殻を外に投げ捨てていたそうだ。守島さんと浜崎がそれを発見してガチギレし、マジで激おことのこと。


 下手すれば火事にもなりかねないし、【検閲済み】研の責任にもされかねない。ルールマナーを守って楽しく喫煙している人も迷惑をこうむる。マジありえない。


 試しに現場を見てみたら、私の視力でさえ確認できるほど大量の吸殻がトタンの上に捨てられていた。


 もちろん、【検閲済み】研の人たちは一切関係ない。『うちの研究室であの銘柄を吸うやつはいない』って守島さんらが言ってたから確実。


 とりあえず下の先生の抗議し、場合によっては聖戦も辞さないということになった。久しぶりのカチコミに心が躍る。思えばここしばらくガチで怒鳴り込む機会が全くなかった。ちょっと楽しみ。


 二限に先行履修の化学反応特論に出席する。一次反応とかなんかよくわからんことを学んだ。が、似たようなことを繰り返しやっていただけで何をしたかったのかイマイチよくわからない。出来れば具体例か何かを挙げてほしかった。


 そして悲しいことに課題が出てしまった。でも、話を聞く限りでは一瞬で終わりそう。ワープロでもOKらしいし、今週中に仕上げてしまおうと誓う。


 午後はアソシスのマニュアルを作成する。ちょっとまじめにやってたら、かなりそれっぽいものができてしまった。自分でそのクオリティにびっくりする。さすが俺。


 さて、そんなことをしながらなんとなくメールのチェックをしたら、神保先生からメッセージが来ているのに気付いた。不安を感じつつも中身を読む。『引率の件、やっぱ全員参加で彡☆』とのこと。


 どうやら、もともとは科学館の引率だけだったらしいんだけど、向こう側がその後の観光についても人員を手配してくれと熱い希望を出してきたらしい。そうなると当初予定していた三人だけじゃ無理だから、登録していた全員が強制参加になったそうだ。


 持ち上げてから落としてくるこの仕打ち。しかも、最初の予定よりもはるかに面倒になっている。どうしてこんな目ばっかに合うのか。いくらなんでもひどすぎる。


 だいぶブルーになりながら作業を進めていたら地震が。ホントなんなのもう。震度もマグニチュードも大したことなかったけど、場所が場所なだけにめちゃくちゃ揺れて超怖かった。もうどうしろというのか。


 あ、OB訪問があったけど、みんなカーペットルームに行っちゃって学部生室には誰も来なかった。


 おやつの時間頃、衣笠先生が例の学会の登録費の件でやってきた。『担当が深沢先生だから、なるべく早くやってほしい』とM0に告げる。『別にやらなくてもいいけど、その場合は君たち自身で深沢先生の所に行ってもらうことになるから』と恐ろしいことも言ってくる。


 あれの顔はもう二度と見たくない。あれと関わり合いになりたくないから今まで頑張ってきたというのに。最初の工作実習でやってもいないのにレポートをパクリ呼ばわりされたこと、俺は絶対に忘れない。


 そういや、あいつを追放するって話はどうなったのだろうか? 噂じゃ新見先生が静かにブチギレしていろいろ動いてるって聞いたんだけど……。


 若干まとまりがないがこんなもんだろう。文字数的にはいい感じかもしれない。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ