10月17日 エロ本クソガキと留学生と森ガール
10月19日
やっぱり朝は寒く日中は暑い。この時期着るものにだいぶ悩むよね。
研究室への到着は0945くらい。例の学会の登録費を【検閲済み】の郵便局で振り込んでいたため多少遅れる。さりげに一人でお金を振り込むのは初めて。小さい郵便局のおかげか、かなりアットホームな感じで助かった。
そうそう、行きの電車にてOL風のきれいなおねーさんが隣に座ってくれた。身長は低めだけどピシッとした雰囲気をまとっていてなかなかにグッド。オトナな空気と子供っぽい感じのギャップが素晴らしい。【検閲済み】で降りてしまったのがちょっと残念。
試験片が届くまでやることもなかったため、午前中はアソシスのマニュアルの作成に入る。恐ろしいことに今まで解析に関しては一切その手のマニュアルがなかったのだ。【検閲済み】実験はちゃんとあるのに。
で、軽く必須項目を並べ、目次ちっくなものを作る。順解析の手順だけで絶望しそうなほどに面倒くさい事柄がいっぱい。とはいえ、これをきちんと作らないと泣くのはおそらく庄内くん。それはあまりにむごい。故にがんばるほかない。
早速作成に取り掛かる。まずはアソシスそのものの基本操作と単語の説明。保存の種類や節点、要素、ボリュームについてを記述し、エンティティと呼ばれるアソシス特有の範囲指定方法にも触れる。
たったこれだけのことなのにすでにワードのページにして八枚近くかかってしまった。全体の一割にも満たないのに、なぜこんなにも労力を必要とするのか。果たして本当に完成できるのか怪しいものだ。
お昼休みは【検閲済み】を吹きに行く。いつもの曲目をざっと流していたらNがやってきた。で、せっかくだからと朧●正を貸してくれた、2Dの和風アクションゲームらしい。時間があったらやってみよう。楽しみだ。
そうそう、まったく話は変わるけど、羽鳥が務めるコンビニで万引きの被害があったらしい。ちょうと羽鳥のシフトの時だったらしいんだけど、やられたことに全く気付かなかったそうだ。
犯人は近所の悪名高い小学三年生。万引きの常習犯で、店内で盗ったものをトイレに持ち込み、食べつくして何食わぬ顔して出ていくヤバいやつなのだとか。便所飯もびっくりな発想だ。
もともとマークされていたらしいんだけど、今回盗んだのはなんとエロ本。しかも、捕まったのは駅の構内。そこでエロ本を読みふけっていたところで駅員に声をかけられ、万引きが発覚したそうだ。
父親がエロ本片手に頭を下げる光景は滑稽であり惨めだったそうだ。しかも当の本人はあんまり反省している様子がなかったらしい。クズだな。
それににしても、あの年にしてエロ本を盗む……あまつさえ、堂々と構内で読みふけるとか、いろんな意味でアブナイ奴だと思う。さっさと更生させるか豚箱にぶちこんでおかないと周りが迷惑する。
午後は引き続きマニュアルの作成に。三限の終わりごろ、留学生がやってきた。女の子二人。割と普通に日本語は話せるっぽい。
で、『せっかくだからなんか買ってこい』と衣笠先生にお金を渡されたので柳下と共にお菓子類を買いに行くことに。『どうせなら和風のものがいいよね』と柳下。『カ●ピスって日本特有のじゃね?』ということになったのでとりあえずそれを買うことは決定した。
店に着いた後はそれっぽいものを物色する。目についた抹茶キ●トカットとわさび柿●ーをチョイス。我ながらいい選択。柳下はおせんべ系を籠にぶち込んでいた。あとあいつ、買い出しなのに自分の財布を持ってきていなかった。もしお金が足りなかったらどうするつもりだったんだろうか。
研究室に戻った後は雑談タイムに入る。やっぱりこもりんがわけわからん質問をしまくっていて留学生は困惑していた。私たちでさえ面食らうのだ、留学生にとってはかなりつらかったであろうことは想像に難くない。
あと、柳下は誰にも注目されない部屋の隅に陣取って気配を消していた。あいつやっぱりブラックだ。
さて、なんやかやと話すうちに話題は日本のファッションに。『さすがにこれは男にはわかんねえや』ということで真島さんに話を振ったら、『私、ナチュラルガーリーしかわからない』とのこと。
鳥の指輪とか羽のアクセサリーとか歯車のよくわからんやつをつけているのを見たことがるけど、あれがナチュラルガーリーなのだろうか?
てっきりワイルドクラシックとかネイチャートライバル、あるいはオリエンタルエスニックや森ガールの亜種か何かだと思ってたんだけど。
相変わらずファッションはよくわからない。本当の意味でファッションを理解しているのが何人いるのか。
最近の若い人たちってさ、『その服が好きだから着る』んじゃなくて、『その服が流行っているから着る』やつばかりなんだよね。そんな意志のない、ポリシーのない、猿真似しかしてないやつがファッションを語ったり『ゥチらちょぉイケてなぃ?』とか言ってるのを見ると怖気が走る。
そんなんだから真のハイカラさんになれぬのだ。そんなんだから流行の服を着てもイマイチパッとしないのだ。自分というものが確立されていないから、人の真似しかできないから、十把一絡げの『その他大勢』に分類されてしまうのだ。
目立ったりモデルになりたいとかぬかすくせに、自ら進んで個性を捨て去り輝きを曇らせるとはこれいかに。
ああいう連中の考えることは本当にわからない。たぶん一生かかっても理解できないと思う。もし自分に子供ができたとしたら、ああいう風にはなってほしくない。常に心に自分の意志を煌めかせてほしいものである。
ちょっと話は変わるけど、森ガールって森をなめていると思う。あんな頭がお花畑な恰好をして森に行ったら森に飲まれるとなぜわからないのか。
ガチの森ガールってのはマタギなんだよ。マタギの格好をして、そのうえで可愛さを求めているのなら森ガールと呼ぶにふさわしいけど、現在跳梁跋扈している森ガールは森に対して失礼だ。あいつら全員、一度は森の本当の恐ろしさを骨の髄に刻み込むべきだと思う。
ざっとこんなもんだろう。二日遅れで書いたせいでいくらか記憶があやふや。真面目に日記をつけたいものだ。