9月24日 クソゼミ終了
9月24日
それなりに快適な目覚め。研究室で目覚めるのは実に三週間とちょいぶり三度目。シャワールームさえきちんとしていれば住んでしまいたいくらいだ。
起床はたしか0800近くだったと思う。目覚めた後は洗顔等を済ませ、ボーっと朝のひと時を微睡む。青松は早々に風呂に入りに帰宅し、羽鳥はだいぶゆっくりと寝こけていた。
羽鳥が覚醒した後は一緒に朝食を購入しにコンビニへ。早い時間だからか風がいくらか涼しく、懐に忍び込むそれが若干の肌寒さを覚えさせる。とはいえ、まだまだこれくらいなら許容範囲内……というか適温だったりする。
朝食はミックスサンドと筋子のおにぎりをチョイス。こないだ柳下と羽鳥が食べているのを見てつい食べたくなったのだ。あと、二つ合わせて四百円というキリの良さもなかなかに魅力的だった。
味の方もなかなかにグッド。ミックスサンドはコンビニのものにしては野菜のシャキシャキ感が残っている。筋子おにぎりはいくらか味の濃すぎるきらいがあったものの、実に食欲が増す感じであっという間に食べてしまった。あれだけ味が濃ければもう少し米の量を増やした方がバランスが良くなると思わなくもない。そうしたら若干お値段が増してしまうかもしれないけれど。
朝食後はゼミ資料を印刷し、南郷さんを待つ。比較的早い時間に来られたので早速査読をお願いした。
結果はそれなり。文章の多少の修正と、逆解析の内容についての説明を求められる。逆解析手法をまんま載せるとガチ発表レベルの資料になってしまうため、バッサリ省いたのが仇になった。とはいえ、そこはもう説明で納得してもらえたので、特に問題というわけでもない。
そうそう、エ○セルの指数表示のEをなんとかした方がいいと言われ、それを修正しようとその方法をググったはいいものの、エ○セルにそんな機能はないことが発覚。誰もが待ち望んでいるものなのになぜ対応していないのか。わけわからん機能を追加したり、レイアウトを変に弄って見づらくすることはできるのに、こういう肝心なところができていないとかちょっと信じられない。
結局、上から図として数字を貼り付けることで問題を解決した。無理やりすぎるやり方に苦笑いを隠せない。
午後の最初の方に選考履修科目の成績を受け取りに柳下、羽鳥と共に学生支援センターに赴く。結果は材料力学特論が優、強度工学特論と複合材料が秀だった。
強度工学特論ってマジで試験もレポートもなくて座って話を聞いていただけなのに、なんでこんなにいいのだろうか? 日頃の行いか、はたまた研究室対抗運動大会で頑張っていると城木先生が評価してくれたのか……いずれにせよ、善き結果であることは喜ばしきことだ。
材力特論? 知らんな。みんな優だったし最初からそうするって決めてたんじゃね?
そうそう、衣笠先生に出張届なるものを書くように言われた。これ、今度の学会の時にかかるお金を振り込むために必要なものらしい。あいにく口座番号とかがわからなかったため明日出すってことで落ち着いた。
午後はゼミ資料の印刷を行う。印刷機のパスワードを柳下から聞いたはいいけど忘れてしまった。不覚。
青松が資料の印刷をしていたら、インクがなくなったらしい。入れ替えようと青松がパカッて蓋をあけたら、インクが入ってるがーって出てくるアレが青松をおちょくるように出たり入ったりしていた。
おやつの時間をすぎたころ、こもりんが襲来。またわけわかんねえこと言って去って行った。しかも、自分がM0を今日のゼミに指定したくせに、それをすっかり忘れ去っていやがった。ホントなんなの?
メモに謎の【カゴ】という単語が書かれていた。加護なのか過誤なのか籠なのか。いずれにせよ笑顔あふれる単語であることを願いたい。
いや、あるいは何かしらのヒントとしてこの単語を書いたのか。固定観念という鳥籠に囚われることなくこの意味を推理したいものだ。俺今超かっこいいこといったんじゃね?
かっこいいこと言った直後に真の意味を思い出す。
お泊りしたのに昨日今日でゴミの日だったじゃん。あのゴミ出し用の荒し防止のカゴ、母上は片づけてくれただろうか。チャドクガの季節だから外のもの触るとかぶれるってボヤいてたんだよね。
今度チャドクガを煉瓦でつぶして駆逐しておこう。あいつら、いつの間にか薬剤耐性をつけていたから、こうでもしないと殺せない。ホントは正しい処理方法じゃないけど、そうするしか方法がないのならそうするしかないのだ。
話は変わるけど、午後は全体としてグダグダしまくってた。まぁ、ある意味ではしょうがないことではある。
さて、夕方からゼミ。『なんとか西がいないけどどうなっとる?』としょっぱなからこもりん絶好調。青星、水野、石森、そこの背の高い方に続き第五の人物が想像された。
今日のゼミ発表は柳下、青松、ウチ、周・半径、【検閲済み】。順番もこの通り。
当たり前のように、最初はこもりんのありがたいお話から。相変わらず中身がありそうでない絶妙にわけわからんことばかり言ってくる。しかもその途中、やっぱり『なぁ──どう思う?』と話を振ってくるうえ、適当に応えたら『就活の時にそれじゃ……』とねちねち言われた。今は就活じゃなくてゼミだってーの。
で、なんやかんやで柳下の発表。質問の時、なんとこもりん自身がチョークを持って説明するという新しいパターンに遭遇する。今ここに新たな伝説が生まれた。さすがにこれは予想外。
全体の時間としては四十分ほどだっただろうか。質問に三十分くらいかけていた気がする。あと、司会をやってくれた世良さんがうまい具合に学部生からの質問を端折ってくれたため、以降の展開がぐっと楽に。
次は青松の発表。まぁぼちぼち。いろいろツッコまれてはいたものの、炎上ってほどではない。いつもどおり……というか平均に比べると軽い方。
そしてとうとう我らが【検閲済み】班。衣笠先生からは『ようやく交通誘導が終わった感じ』とのコメント。ホントご迷惑をおかけしましたと頭を下げそうになる。
こもりんのコメントはよくわからなかった。なんかいろいろ言ってた気がするけど中身がないというか印象に残らない。あれはある意味才能だと思う。
ゼミの時間も十分を切るという驚きの事態に。発表が五分で質問(という名の雑談タイム)が四分三十秒くらい。あとは振動実験を進めていくだけ。ここはもう銀さんに頑張ってもらうほかない。
真島さんところはプチ炎上。石垣が途中で注意(?)的なことをされる。でもまぁ、伝説の二時間超えや再ゼミと比べたら全然マシ。むしろ、これくらいがいつも通りともいえる。
そしてトリである羽鳥。こもりん、水を得た魚のように活き活きとし、『おい羽鳥、水瀬がいないことについてどう思う?』と羽鳥に聞いても詮無いことをねちねちねちねちとつつき始めた。
正直、水瀬がいないことは羽鳥には全く……とは言えないまでも預かりしらないことであるわけで、それを水瀬本人ではなく羽鳥にあそこまで執拗に言うのはどうかと思う。だいたい、あんな質問をして羽鳥になんて答えてもらいたかったのか。本当にあの人の考えていることはよくわからない。
ゼミ内容そのものはぼちぼち。質問も前回よりも早く終わる。伝説に比べたらどんなゼミでもマシに見えるから不思議なものだ。
読んでるかどうかわからんけど羽鳥へ。マジでおつかれさま。
そうそう、ゼミ中、銀さんが地図を書いているのを衣笠先生がニヤニヤしながら見ていた。にんまりしながらこちらを向き、面白そうに指を指してくる始末。たぶん、見られていることに気付いていなかったのは銀さんだけだったと思う。
なんだかんだでこんなものだろう。ゼミは1900過ぎには終了し、そのあとは学部生室でちょろっと駄弁って帰った。
これでようやく重荷の一つが下りた。あとは研究室対抗運動大会と学会と仮配向け発表だけ。しかもそれが終わるころには次のゼミの心配をしなくてはならない。書いてて悲しくなってきた。いつになったら休みをもらえるのか。