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9月15日 学生支援センターはマジでクソ

9月15日


 結構涼しい。小さい秋が群れを成して襲ってくる。超怖い。


 研究室への到着は少し遅れる。最近疲れがたまってきているのか、また微妙に寝坊してしまった。心臓が痛むのも治らない。ストレス的なものもいくらか関係しているのだろう。


 ちなみに今日は珍しく柳下が一番最初に来ていた。いつもはだいたい真島さんが一番で部屋を開けといてくれているだけに、初めて柳下が部屋を開けている所を見る。ちょっと感動。


 研究室に到着した後は学会スライドの準備を進める。修正点をちょこちょこ直し、個人的な発表練習も数回。基本的に大まかな流れそのものは今までと変わらないはずだけど、先生がなんて言うかわからない。学会レベルの発表をしろと言われたらオシマイだ。


 そうそう、朝にこもりんに嫌味(?)ちっくなことを言われた。『最近の君たちの発表は出来がひどすぎる』とのこと。クソが。


 そもそもとして先輩たちと何が違うのかさっぱりわからぬ。内容を差し替えただけでほとんど先輩たちのを踏襲しているというのに。それで院や学部を先輩たちが卒業しているのだから、私たちがどうこう言われる筋合いはない。


 もし問題があるのだとしたら、それはひとえにてめえの指導が間違っているってだけの話だ。人のことに口を出す前に、自分のことをよく鑑みてほしいものである。


 (たぶん)午前中、珍しく東原がやってきた。しかも、『体調大丈夫?』と心配してくれた。東原のこういうところはすごく見習うべきだと思う。やっぱり細かい気配りができる人間っていいよね。


 さて、ぼちぼちスライドを進めていると、『油がやってきた』との連絡が。とうとう待望のサーボパルサー復活の瞬間が近づいているらしい。さっそく柳下、羽鳥、水瀬らが給油に向かう。


 が、なんともアナログなことに、旧式ストーブに給油するように、直接給油口にポリタンクの油を注すという事態に。ポンプの一つもなく、酷く入れづらそう。実際何回かこぼしていた。


 しかも、満タンに入れてなおポリタンク一つと半分ほど油が余る。明らかに量が多すぎる。発注した人に計画性の重要性の認識について語ってもらいたいものだ。


 お昼の時間になる前に、研究室対抗運動大会の食堂申請書の提出と【検閲済み】研の仮配歓迎会の食堂を押さえるために、羽鳥と共に学生支援センターに行く。が、部署の明かりは消えており、人っ子一人いない。実はまだ営業時間外だったんじゃないかと疑うレベル。


 どうやら昼休憩の時間だったらしい。普通昼休みだからって全員空けることってなくない? どれだけ頭がお花畑なのか。学生が利用できる時間に休むとか、全然学生支援する気がないじゃん。


 午後はゼミ資料の作成に入る。今回載せられそうなのは引張試験とトルクの校正曲線の作成のため、それに合わせて進捗状況を綴る。去年の先輩もその程度しかしていなかったし、図もかなり大きかったのでそれに肖ろうと思う。


 その間、銀さんにはトルクのアレのはんだ付けをやってもらった。細かい作業にずいぶん疲れているようだった。おつかれさまです。


 適当な頃合いを見計らい、午前中に果たせなかった用事を果たしに学生支援センターへ。あんだけ手間をとらせたわりにはあっさりと受理され、晴れて食堂を押さえることに成功する。これでもう後戻りはできない。


 おやつの時間のちょっと前、柳下、羽鳥、青松らが例の神輿のための買い出しに。【検閲済み】にお菓子やジュース類を買いに行くとのこと。相当数が必要らしく、何人か男手を借りていった。


 タイミングが悪いというかなんというか、旅行係である青松が出払っているというのに旅行会社の人がやってきた。あわてて青松に連絡し、事なきを得る。


 二人は学生室で旅行内容の確認を行いはじめた。途中、隣の院生室から是枝さんのアゲアゲな叫び声が聞こえてくる。叫びというよりかはむしろ、奇声って言った方がいいかもしれない。


 旅行会社の人、苦笑いをしていた。元気なのはいいことだと思う。


 そうそう、ゴミ袋が切れた。最近妙に消費が早い。あと、柳下に充電器を貸した。あいつ、そのままケータイを忘れたまま帰ろうとしやがった。言わなかったらいったいどうなっていたのか。


 時系列的にだいぶ前後するけど、石垣が冷凍食品のから揚げを研究室でチンして食べていた。非常においしそうなから揚げの香りが室内に充満する。七個入りというなかなかのボリューム。ついついおなかがすく。


 それに触発されたかどうかはわからないけど、山岸が神輿用に買ってきたポテトチップ(たしかプリ●グス)に手を出した。うまそうにパリポリ食べている。『みんな横領の共犯な!』ってことで全員ポテチに手を付けた。あっという間になくなった。


 柳下はさりげなく、にこにこ笑いながら世良さんや私に勧めていた。しかも、自分は最後まで手を付けないというなかなかの策士っぷり。あいつをたまにすごく怖く思うことがある。


 まあ、あれだけ頑張ったんだからこれくらいはいいだろう。むしろ、ポテチ一つだけじゃ割に合わない。それに、神輿用のお菓子にわざわざプリングスをチョイスしたってことは、最初から研究室で食べるつもりだったんだろうし。


 なお、最後の一口は銀さんががーって食べた。あれ、最後の破片がすごくおいしいよね。


 まとまりがないがだいたいこんなものだろう。最近、日記に割く時間が多くなってきているから困る。もっとすっきり簡潔にまとめたいものだ。


 明日は研究室旅行。天気予報では大雨となっているうえ、台風も発生したというニュースが入ってきている。波乱の予兆(例のジンクスもあるし)が凄まじいが、無事笑って終わらせたいものだ。

※記入日は9月16日であるため、【明日は研究室旅行】と記述されています。

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